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北海道滞在記 エピソード6: 夕張へ・その2「黄色い花の正体」他

■黄色い花の正体は
「幸福の黄色いハンカチ思い出ひろば」の周りには、たくさんの黄色い花が咲き誇っていた。
一見、これは映画に因んで黄色い花を咲かせているのだろうと思いがちだが、実はそうではない。自然に生えたもので、厄介者でもある。
花の名は、オオハンゴンソウ(大反魂草)である。
一部にセイタカアワダチソウ(背高泡立草)もある。


周りを埋め尽くすオオハンゴンソウ(大反魂草)

色がともに黄色なのだが、多く自生しているオオハンゴンソウは、在来植物の生態系に影響を及ぼす恐れがあることから、外来生物法により特定外来生物(第二次指定種)に指定されており、許可なく栽培・保管・運搬・輸入・譲渡を行うことは禁止されている。

咲き誇るオオハンゴンソウも、札幌などでは行政から「刈って下さい」との指導があるらしいのだが、思い出ひろばでは、そこまで手が回らないからということで、そのままにしているとのことだ。

学術的には北米原産となっており、明治時代に日本に入ってきたとのことだ。
だが花に詳し地元の人は、次のように言う。

1・40年ほど前に、先ずはセイタカアワダチソウ(背高泡立草)が、北海道のあちこちでみられるようになった。ロシアから飛んできたものだと思う。
これでは在来植物に影響がでるからというので、皆で駆除に当たったが、繁殖力も強く、なかなかすべては駆除できない。


写真中央の花が、セイタカアワダチソウ(背高泡立草)

2・そうこうしていた20年後に、今度はオオハンゴンソウ(大反魂草)が繁茂し始めた。
すると自然の摂理で、あとから来たオオハンゴンソウが、前に繁茂していたセイタカアワダチソウを、駆逐してくれた。

3・だから今、セイタカアワダチソウはあまり見られなくなり、代わりに後から来たオオハンゴンソウが、道路脇から、スキー場のゲレンデまで、いたるところに繁茂するようになった。

知らなければ単に「綺麗」となるが、その背景を知ると少々複雑な気持ちになる。


オオハンゴンソウ(大反魂草)



■不釣り合いなくらいに立派な、マウントレースイスキー場メインビル


もう一つの目的であるマウント レースイ スキー場を見るのは、車から見るだけで、満足した。
一番印象に残ったのは、不釣り合いなくらいに(失礼)立派なセンターハウスである。まるでどこかの大きな近代的博物館か、大規模リゾートホテルのビルのように見えた。


夕張のマウント レースイ スキー場
マウント レースイ スキー場のセンターハウス。
新幹線の駅ビルのようにも思えた。

レースイの名前は、冷水山に因んだものだが、ゲレンデを見上げて思ったのは、「この山の下には、無数に近い坑道があるのだろうなぁ~」であった。

そして私がこのスキー場で滑ることがあるかなー? あるとしても多分それは10%ぐらいだろうなー と思った。

■タイムスリップ、ゆうばり屋台村(バリー屋台)へ


さてランチは夕張市内にある「ゆうばり屋台村(バリー屋台)」に入った。
バリーは夕張の張から命名したとのことだ。
戦後の新橋や、地方都市の駅近くに多くあった屋台村を連想させてくれた。


昔、炭鉱で働く人はの憩いの場であったのだろうなぁ~

屋台村には、掘っ立て小屋をもじったような「帆立小屋」があったり、藁靴わらぐつ、昔のストーブ、60年ほど前の栄えた時代の生活の絵、古い電話機、大昔の蛇腹写真機か映写機のようなもの有りで、当時の雰囲気を醸し出していた。

屋台村の軒の屋根に飾られた藁靴
掘っ立て小屋ではなく、帆立小屋です。
軒の屋根には、昔のストーブがオブジェとして飾られている。


懐かしき哉、オート三輪がある風景。
当時の生活風景を、上手に現わしていると思う。
屋台村で食する3人。満足です。


我々の心は、タイムスリップしたかのようであった。


#夕張   #オオハンゴンソウ   #マウントレースイスキー場 #幸福の黄色いハンカチ思いでひろば

次回のエピソードに続く

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