見出し画像

本が嫌いだった自分に伝えたい。二刀流の読書

私は、2020年1月まで読書が苦手でした。
学生時代は、運動部に所属して、体を動かさない時間は、基本的に眠かった記憶があります。

               椅子に座る=休憩

今思うと過度な運動であったと思う。何事もバランスが取れた時が一番効率いいと思う。


そんな自分を変えてくれたきっかけは「audible」でした。

2020年1月に仕事で部署が移動となり、出張が多く、長距離運転することとなった。ちなみにどれくらい走るのかというと、片道5時間。距離でいうと東京-京都間ぐらいです。一泊して帰る日は、2日で10時間。しかも冬道というダブルパンチでした。
まさに「北海道はでっかいどう!」

運転はそんなに好きではなく、移動をする10時間がもったいないと思っていました。そんな中で運転中に唯一空いているのが、「耳」でした。耳を活かしてインプットできないか。そう考えたら、本を朗読してくれるアプリを見つけました。
以前から「本」は読まないといけない。と思いつつもなかなか読む習慣ができていませんでした。
「audible」はAmazon関連のアプリの一つで、本をアナウンサーや声優の方が、朗読してくれるアプリです。その代わり一冊あたりの労力が大きく、全てを聴くのに10時間程度掛かる。費用も2000円程度する。社会人4年目には痛い出費でしたが、これから始まる運転ライフを無駄にするわけにはいかないと決意して、始めました。

いざ運転ライフが始まるとウキウキする思いで運転できました。「今日も本が聴ける」と思うと出張が楽しくて、本は自分が知らないことを教えてくれるおもしろい物。と思えるようになりました。

いろんな本を聴いている一つに、「東大読書」がありました。
これまで読書本はいくつか挑戦しましたが、その本を読むことすら嫌になっていました。
この本には「本と議論する」「取材するように読む」ことが書かれていて、紙の本はこうやって読むのか!と教えてくれた。お陰で、聴くから読むへ読書を伸ばしてくれました。

さらに拍車がついて「audible」で読書系の本を2冊読みました。
そこから学んだことは3つあります。

①読書は車の運転と同じ。
目標や目印があったほうが記憶に定着しやすい。
ぼーっと運転していても、あそこにパン屋があったとは思い出せないものです。その目標を知るために、超速読で目次やページをめくる。そこから熟読するための本を見つける。


②本には2種類ある
・ある程度知っている領域で、言葉や単語の意味が容易に理解できる
・全く知らない領域で、言葉や単語の意味を調べながら読む
それぞれで読み方が違いました。

③完璧は求めない
読書にも完璧は求めてはいけないと知りました。
筆者は、長年研究してきたことや考えていることを文字にする。その全てを知ることは不可能で、文字から知ることしかない。疑問はたくさん持ってもいいし、疑問を持ちながら答えを探す旅に出る気持ちで本を読めば、内容も理解できて記憶にも定着すると。


しかし非効率なことが1つあります。
それは「audible」で聴いた本を、紙で読むと全く違う本のように感じる点です。文字と音では、理解が違うのだと知りました。

一方で効率が良いことが2つありました。
一つ目は、全く知らない領域の本に取っ付き易いことです。全く知らない本は、単語や言葉が理解できません。しかし人間は前後の文章で予想することができます。これは英語でも一緒ですが、予想して話を進めていくと理解できることがあります。ある程度「耳」で理解してから「紙」の本へ移ると全く知らなかった頃よりかは、地図がはっきりして読み込めるようになります。

2つ目が「audible」の聴いている時間と読書時間は比例することです。
これは明確な理由は分かりませんが、生活の中での本への意識が高まることと、無駄な時間を過ごさなくなったからかと思っています。本のことを考える時間が増えると疑問も増えて、本棚に足を運んでいます。また運転中や朝の支度中など「ながら聴き」で無駄な時間をなくそうと思えるようになります。

そんなこんなで、いつしか耳から入ってきた読書が、紙の読書に変わっていました。自分でもびっくりですが、読書が好きになっていました。

二刀流読書法
未知の情報が広がっているわくわくの気持ちでした。まるで「海賊王になる」と叫んだルフィーのような気持ちでした。





















この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?