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2ヶ月ぶりのサウナ

Googleカレンダーに嬉々として予定を入れた。

2020年6月1日20〜22時、サウナ

最後のサウナは3月25日だった。はじめての文化浴泉。調和が整いを創り出す、素敵な場所だった。何度も通うと決意した。

しかし、そうもしていられなくなった。サウナを思ったり、感じたりしながら、サウナのない2ヶ月を過ごした。

僕のホームサウナは、大崎にある金春湯だ。かつては、徒歩で通える場所に住んでいた。引っ越しても、自転車で通っている。サウナがより身近になり、少し遠出していろんなサウナを味わってもなお、戻ってきたくなる魅力がある。

このツイートを見た瞬間に、Googleカレンダーを開いた。

久々に自転車に乗る。自転車を止め、手をアルコール消毒して番台へ。買い込んだサウナ回数券を1枚渡し、入浴料をPayPayで支払う。

はやる気持ちを抑え、体と頭を清める。

最近買ったサウナハットを持ち込み、12分計の正面に腰掛ける。あたたかい空気を鼻から胸いっぱい吸い込む。

水風呂は、いつもより冷たい16℃。2℃下がるだけで足の甲〜足首がジンジンしてくるので、18℃の方が好きかもしれない。

腰掛けスペースの、水風呂から一番遠い端に陣取る。はじめてのサウナハットの優しい包容感が、まだ頭を覆っている。気がつくと、金春湯の音が室内に響いている。シャワーの音、体を流す音、鼻歌、ジャグジーの泡の音、ボイラーの音。空間の広がりを感じる。一転して、自分の心臓の音を体いっぱいに感じたら、整いの合図だ。

4セット味わい、最後は湯船でゆっくりした。

自転車で切る風が気持ちいい。ほかほかした体と心で、1日の残りをぼーっと過ごすのも気持ちいい。

まだまだ、積極的に外出する気持ちにはなれない。でも、遠かった日常が、一歩近づく音がした。今後迎える日常は、かつてと少し違っているかもしれない。それでも、金春湯のサウナは僕の日常だ。

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