FXはエントリーチャンスが少ない?→そもそもチャンスは相場の機嫌次第です

FXにおいて「エントリーチャンスが少ないこと」を悩みにされる方が多いようですが、これはそもそも相場というものに対する考え方の本質をはき違えていると言わざるを得ません。

「エントリーチャンスが少ない」というのは言い換えると

「自分は早くエントリーしてガンガン稼ぎたいのに相場が全然その通りの値動きをしてくれない」

という、極めて主観的な都合で相場を見ているということになります。

エントリーチャンスなんて1日に1回も無いことが普通です

基本的に私は1日の中でエントリーとイグジットを終了する「デイトレード」を主体とするトレードスタイルです。

狙う利幅の平均としては大体20~30pips程になりますが、大きな値動きがあったとしてもそれを端から端まで取れるということはありませんので実質的には50pips程の値動きがある上でその中間の大きく伸びる部分から20~30pips程を切り取るというトレードになります。

そのスタイルにおいてエントリーチャンスというのは1日に1回も無いことって別に普通です。

監視通貨ペアはドル円、ユーロドル、ポンドドル、オージードルの4ペアがメインですがそれでもエントリーチャンスってせいぜいそんなものです。

まあどの通貨ペアでも良いので過去チャートを見返してもらえれば分かるのですが、1日のうちに50pips以上の大きな値動きがある日ってそんなに多くないはずなんですよね。

相場が大きく伸びるかどうかは常に相場の機嫌次第ですから、「エントリーチャンスが少ない」なんて自己都合の悩みを持つこと自体がお門違いであると言わざるを得ません。

「このトレード手法だと1日にエントリーチャンスはどのくらいありますか?」

私はトレード手法をいくつか有料で公開していますが、その際に頂く質問として

「このトレード手法だと1日にエントリーチャンスはどのくらいありますか?」

というものが非常に多いのですが、この質問を頂くたびに私は

「エントリーチャンスというのは1日に1回も無いこともありますし、逆に1日に複数通貨ペアで同時に条件を満たすこともあります。すべては相場の機嫌次第です。」

という同じ答えを毎回しています。

ただ世の中の人は

「なるべくエントリーチャンスが多いトレード手法」

の方が好きらしく、この答えを言うとそれ以上返信がなくなることも良くあります。

「FXは世界中どこにいてもいつでも稼げる」という広告の謳い文句

どうもこの辺りはFXそのものに対するイメージの問題もあるような気がしていて、情報商材やサインツールなどの広告で

「FXはいつでもどこでも世界中で稼ぐことが出来る」

みたいな謳い文句が使われることがよくありますが、これは完全にFXの実情を全く考慮していない誇大広告と言わざるを得ません。

なぜなら「稼げるかどうか」って全てが相場の機嫌次第で、大きく動き出すタイミングは自分ではどうにもコントロールできないものだからです。

ましてや「高勝率」を目指そうとするならよりエントリーは厳選して慎重にならざるを得ないはずで、その分エントリーチャンスは少なくなるのが必然です。

そういったFXの実情を知っていれば

「世界中どこにいてもいつでも稼げる」

なんてのは完全に嘘っぱちですし、ましてや「エントリーチャンスが少ないこと」なんて当然の感覚なのです。

「エントリーチャンスが多い手法」を求めると1分足スキャルピングやバイナリーに流れる

どうも「エントリーチャンスが少ない」という悩みが転じて

「エントリーチャンスが多いトレード手法」

というものを求めるようになり、それが転じて1分足を使ったスキャルピングやサインツールによるバイナリーオプションなどに流れがちです。

ただ、そもそもちょっとしたことで上にも下にも行く1分足の細かい挙動を取っていくスキャルピングというのはあらゆるトレード手法の中でも難易度が桁違いに高いと言わざるを得ません。

特にFXというのはスプレッドというのがありますから、1分足の細かい挙動を取っていくのはそれだけでも不利な勝負になりがちです。

やはり長期足の流れを加味してそれなりの時間をかけてそれなりの利幅を取っていくようなトレードの方がスプレッドの不利分をカバーできるのでそちらの方がオススメできます。

特に、バイナリーオプションは1分足を使うだけでなく「15分先」など特定の時間経過後に限定して当てなくてはならないわけですから、それを継続して当て続けるなど個人的には「神業」の部類に入るのではないかと思ってしまいます。

エントリーチャンスが少ない悩みを解決する方法は”選択肢をいくつか持つこと”

私が有料で公開しているトレード手法についての問い合わせの中でたまに

「このトレード手法だけで専業トレーダーになれますか?」

みたいなことを聞かれる方もいるのですが、そもそも私は色んなところで言っている通り

「専業トレーダーになること」

それ自体をあまり人にオススメできません。
私自身も純粋なトレード収入だけでなく「トレードを教えること」そのものによる収入もある兼業トレーダーです。

ただ、「専業トレーダーを目指すこと」を目標にトレードの学習の糧にすることそれ自体は悪いことではありません。

ただ「一つのトレード手法だけで専業トレーダーになれるか」については正直に言うと何とも言えないところがあります。

そもそも「勝てるポイント」だけに絞るほどエントリーチャンスが少なくなるのは当然で、一つのトレード手法だけで専業トレーダーになるというのはトレード手法の有効性云々の前に精神的にきついものがあるのです。

1つのトレード手法だけで専業になろうとすると、冒頭でも言ったように

「1日に1回もエントリーチャンスがないこと」

は普通にあります。

ただそれでも生きていく上で食費や家賃などの固定費は必要ですから、トレード収入だけでそれらを賄う必要が出てきます。

そうなった時に

「1日に1回もトレード出来ないという苦痛」

に果たして耐えられるか?ということを考えると、恐らく多くの人間はその「エントリーチャンスをただひたすら待つこと」に対して我慢が出来なくなってしまうと思います。

そうなると必ず

①条件が甘いところをエントリーチャンスをみなして自滅する
②負けた分を取り返そうとしてまた負ける

という悪循環を繰り返します。


それを踏まえて「エントリーチャンスが少ないこと」という悩みに対する私の結論としては

「自分が知っているトレードの型・選択肢をいくつか持つこと」

が最も良いと思います。

つまり、

「選択肢をいくつか持っておいてその時の相場に最も条件の合ったトレード手法をその都度実行する」

というのが現実的な在り方だと考えます。

実際、私自身がやっているトレード手法というのは根本的なところではせいぜい3つの型くらいに集約されます。

その「3パターン」というのは

①押し目買い・戻り売り
②トレンド転換狙い
③ブレイクアウト失敗のあや戻しカウンター

です、この3パターンのトレードをその時の相場に合わせてやるというルーティーンを繰り返しているということで日々のトレードを行っています。


イメージとしてはこんな感じですね。

節目として水平線を引いて、それをガイドにその間の値動きをそれぞれの手法を駆使して切り取っていくというのが日々のエントリーです。

それぞれの個々のトレード手法自体はエントリーポイントを厳選するのでエントリーチャンス自体は少ないのですが、そのうちのどれかがその日の相場の状況に当てはまるということは多く、「1日に1回もエントリー出来ない」ということはそれほどありません。

選択肢がいくつもあることで自然と「待つ余裕」も生まれ、それぞれのエントリーを厳選したとしてもエントリーチャンスが少ないという悩みを持つことはありません。

少なくとも週単位で見ればエントリーチャンスは間違いなく最低でも数回ありますね。

もちろん他にも選択肢が多ければそれに越したことはないのですが、現状はこの3パターンでもそこまでエントリーチャンスに困らずに何とかやれています。

この3つのトレード手法を駆使した具体的なトレード戦略についても詳しくお話しているので参考にしてみてください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?