FXでやめた方が良いこと・やってはいけないこと4選

FXというのは手法そのものの再現性などよりも「やめた方が良いこと」「やってはいけないこと」をいかに守ってトレード出来るかという消去法的な思考が求められます。

というか、勝つことよりも「負けないこと」の方がずっと重要です。

「ギャンブルで絶対に負けない方法はやらないこと」とはよく言ったもので、極端な話FXというのは「エントリーしなければ絶対に負けない」わけです。

まあ、やらなければお金が増えることもないわけですが実は言い得て妙でFXの本質そのものと言えます。

FXにおけるギャンブルというのはつまり「どっちに行ってもおかしくない状態でエントリーすること」です。

これではただの丁半博打になってしまいますからギャンブルそのものです。

こちらでは、FXにおいてやめた方が良いこと・やってはいけないこととその具体的な対処法についてお話ししていこうと思います。

極端な話、やめた方が良いこと・やってはいけないことの逆を行えば勝てるはずですからね。

少なくとも、やめた方が良いこと・やってはいけないことを守っているだけで負けは少なくなりますので常に意識するようにしましょう。

負けが少なくなれば長期的には自ずと資金は増えていくはずです。

安易なブレイクアウト飛び乗り

まず、安易なブレイクアウト狙いの飛び乗りエントリーはやってはいけません。

これはFX初心者が必ず一度は相場によって洗礼を浴びせられると言っても過言ではありません。

こういうところでエントリーしてしまうというやつですね。


すでに大きく動いてしまった後というのはそのまま大きく伸びるかどうか、あるいはそこで強烈な反転をするかわからない状態になっています。

そして、仮にそこから再び大きく動くにしてもその前に押し目や戻り目を形成するということもしばしばあり、そこまでの含み損に耐えられるかどうかというメンタル面の話にもなってきます。

これはユーロドル15分足ですが、こんな風に高値をブレイクした後もその後下がってきて押し目を形成してからその後上昇して行っています。

もし大きな陽線が出現したからといってブレイク飛び乗りエントリーしていたらそこまでの含み損に耐えなくてはいけなくなります。

この相場では結果論としてその後上昇しているわけですが、一つ前の画像でブレイクアウトと見せかけて急激に落ちるというパターンも見せていますからmそれが頭にあるとこの一時的な下げも怖くて仕方ないはずです。


・どちらに行くかわからない
・リスクリワードの悪いトレードになる

という、やってはいけないトレードのお手本のような形になってしまうわけですね。

安易なブレイクアウトの飛び乗りはやめて

①ブレイクの予兆を感じ取って早めにエントリー
②しっかりとブレイクしたのを確認してからその戻りを拾う(押し目買い・戻り売り)
③逆にダマシになる場面を狙って逆張りエントリー

のいずれかの選択肢が望ましいです。

ちなみに③の逆張りエントリーについては別記事で詳細を紹介しております。


長期的な節目が近いところでの壁打ちエントリー

長期的な節目、私は特に日足レベル以上のローソク足の高安を重視しています。

その中でも最も注目するべきなのは「前日の高値・安値」です。

つまり、前日の高値・安値がすでに目前にあるところでのエントリーはそこが壁になって即跳ね返されてしまうリスクがあります。

例えばこういった切り下げラインを使ってそこを抜けたところでエントリーというやり方がありますが、このエントリーポイントはすでに「前日安値」が目前にあります。

これが「壁打ちエントリー」です。

こういった切り下げライン、トレンドライン、あるいはフラッグのようなチャートパターンでは斜めのラインを使ってエントリーするわけですが、そのラインに固執しすぎるともっと重要な水平線の節目を無視したエントリーになって結果として壁打ちエントリーになりがちです。

結果としてこの切り下げライン抜けエントリーは前日安値を抜けきれずダマシのような形になって反転上昇していますね。

このように、少なくともデイトレ・スキャルピングをするなら最低でも前日足の高安くらいは意識する必要があります。

これもブレイクアウト飛び乗りと似たような話で、すでに跳ね返されそうな壁が近い時にはしっかり抜けてから押し目・戻り目を拾うかブレイクがダマシになる瞬間を待ちましょう。

時間を置かずに乱射エントリー

損切りに遭った直後というのはその負け分を取り戻そうと間髪置かずにすぐエントリーというのはFXを始めたばかりの時には誰しもがやってしまいがちですが、こういう時というのは大抵そのトレードはうまくいきません。

この話は負けによって熱くなって冷静さを失い、エントリーに都合の良い情報ばかりを集めてしまうという「メンタル面」の話になることが多いですが、単にメンタル面だけでなく理屈の面から言っても推奨されるエントリーではありません。

一度損切りに遭うということは相場に対する自分の読みが外れたというわけですが、それはつまり具体的に言えば

1.トレンドが発生したので順張りをしようと思ったらレンジのままだった

2.トレンドが終焉したので逆張りをしようと思ったらトレンドが継続した

といういずれかのケースになりますね。

「順張りがセオリー」というのがFXにおける定石の一つで、それを杓子定規に捉えることの多いFX初心者の方は特に1のケースの方が多いでしょう。

レンジブレイクやブレイクアウト抜けといった順張りエントリーは初心者でもとっつきやすい手法というのもありますね。

ただ、実際の相場においてレンジがトレンドへと移行する際にはある程度の時間を要します。

1日のうち明確なトレンドが発生する機会というのはそれほど多くありませんし、下手をすると明確なトレンドが発生することがないまま終わる1日というのも結構あります。

つまり、損失分を取り戻すための乱射エントリーというのはレンジの場面のまま無理にトレードし続けることが多くなるということです。

レンジのままでは「ナンピン」や「ドテン」といったFX初心者が持てあましがちな手段もむしろ損失を大きくさせる凶器となってしまいます。

これが損失を取り返すための乱射エントリーが負けやすくなる理由についての理屈面での説明です。

もう一つメンタル面の話をするなら

「次でものすごく伸びるかもしれないから乗り遅れたくない」

という、いわゆる「プロスペクト理論」にどっぷりの心理状態で乱射エントリーをしてしまうことが多いと思います。

これについては明確な対処法が一つあり、それは

「大きく伸びた後の押し目・戻り目を拾う」

という選択肢を持つことです。

大きく伸びる初動の動きを取れなかったとしても、大抵の場合そこから押し目・戻り目を作って”二の矢”を拾えるケースが多いです。

それが分かっていれば「次に伸びた時に乗り遅れたくない」という気持ちもある程度抑えられるはずです。

そもそも大きなトレンド発生の初動を取ること自体がトレードの中でもかなり難しい部類になるので、最初の動きは捨ててある程度トレンドの方向性が決まってからそれに後乗りする方がずっと簡単です。

そして、その「後乗りで勝てる」というところが押し目買い・戻り売りの最大の利点でもあります。

最初からその選択肢があれば、そもそも無理にトレンド発生の初動を取ろうとすることが少なくなるので損切り自体が少なくなるはずです。

押し目買い・戻り売りについてはその具体的なやり方について徹底的に詳細を解説した記事がありますので参考までに。

チャートパターンを鵜呑みにしたエントリー

「フラッグ」や「ダブルトップ」のような定番チャートパターンに固執すると逆にそれがダマシになるということも良くあります。

チャートパターンに限らず何かの「公式」「型」にはめようとする”聖杯思考”は大体の場合うまくいきません。

なぜなら、チャートパターンよりも「上位足の流れがどうなって現在の価格になっているのか」という筋道を把握する方がずっと重要だからです。

こんな風に下降フラッグ完成と思いきやそれがダマシになりむしろ上昇になるというパターンもあります。

あるいは、こんな風にダブルトップのネックラインブレイクがダマシになり上昇というパターンもあります。

特に5分足や15分足などの下位足チャートを見てばかりいるとこういったチャートパターンを鵜呑みにしてダマシに遭ってしまいがちです。

ダブルトップの方は1時間足チャートに出現したものなのですが、1時間足で見ると強い上昇トレンドの後なのでそこから押し目買いが入って上昇トレンドに再び回帰するというシナリオも十分考えられたはずですね。

少なくとも、チャートパターンを使うなら1時間足以上の大きな規模で確認できるものの出現を待ちましょう。

特にダブルボトムやダブルトップを使ったエントリーは「トレンド転換」を狙う逆張りになるわけですから安易なチャートパターンエントリーをするとトレンドが継続してやられることが多くなります。

ダブルボトムやダブルトップの効果的な使い方については別記事で詳細を書いているのでこちらも参考までに。


レンジの真ん中でエントリー

レンジ相場と言ってもチャートの規模によるのですが、例えば日足チャートや4時間足チャートといった比較的長期の時間軸でレンジであったとしても、そのレンジの中を取っていくということはデイトレードであれば可能です。

デイトレードなら1時間足を基準に考えることが多いですね。

レンジ相場での基本戦略は

「下から買って上から売る」

に尽きます。

全体の流れがレンジであるならば、安易なトレンドフォローは逆にリスクとなります。

それは即ち、レンジの真ん中でエントリーしてしまいがちということです。

なるべく節目のレンジ上限or下限に引き付けてダブルボトム、ダブルトップ、三尊、ブレイクのダマシなどの転換のサインを見つけて逆張りというのがレンジ相場における基本戦略となります。


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