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データ法を解説します

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ロンドン在住、日英の両資格を持つ弁護士です。データ法(GDPR/英国データ法/個人情報保護法/情報セキュリティ)に注力しています。今のところは、EU/UKのデータ法のトピックを中…
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2024年1月の記事一覧

【データ法】英国におけるインシデント報告義務 ーいつ、どこに報告すべきか?ー

こんにちは。 お読みいただきありがとうございます。 以前、情報インシデントが起こった際に…

【データ法】ダークパターン ー消費者を騙す7つの類型ー

こんにちは。 お読みいただきありがとうございます。 突然ですが、ダークパターンという言葉…

【データ法】地域的適用範囲(域外適用) ーGDPR Art 3ー

こんにちは。 お読みいただきありがとうございます。 過去の【データ法】のエントリーでは、…

【データ法】英国・2024年のAI法制の展望 ーEUとは異なる独自の道へー

こんにちは。 お読みいただきありがとうございます。 今回は、最近のデータ法界隈で最もホッ…

【データ法】実体的適用範囲 ーGDPR Art 2ー

こんにちは。 お読みいただきありがとうございます。 もし、「このビジネスって、GDPR上の問…

【データ法】EU Digital Services Act #1 ー適用範囲ー

こんにちは。 お読みいただきありがとうございます。 EUでは、2022年11月16日、インターネッ…

【データ法】管理者と処理者 ーGDPRの適用主体ー

こんにちは。 お読みいただきありがとうございます。 ここ最近の【データ法】のエントリーは、お客さんから「今回のビジネスって、GDPR上問題ありますか?」という相談を受けたことを想定して、ぼくの思考の流れに沿って、GDPRの各トピックを紹介しています。 前々回で紹介したとおり、まず、「個人データ」を特定します。 次に、前回のエントリーでまとめましたが、問題となる操作が「処理」に該当することを確認します。これは、行為の問題ですね。 GDPRは、ある者(=主体)の個人データ