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【連載】コロナリポート~区保健所の現場から
※この記事は2020年9月8日号から18日号まで連載されたシリーズをまとめたものです。
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、都は、人手が不足して濃厚接触者の特定など業務が逼迫している区保健所などをサポートするために職員を派遣している。派遣職員に現場での活動内容や課題などをリポートしてもらった。
(1)事業考案の速さに驚愕/都生活文化局都民生活部地域活動推進課 舘野勝郎主事
北区健康福祉部への派遣を打診されたのは8月3日。その2日後の5日に福祉保健局職員の兼務となり、同区に18日までの約2週間、派遣されることになった。
派遣先では主に国や都の通知に基づく補助制度の運用事務、PCR検査に関連する業務を担った。
補助制度に関しては連日、国や都から通知が五月雨式に区に届いていた。通知を基に区政に反映させる作業が必要で、新しい補助制度か、補助制度の実施主体はどこかなど確認事項は多岐にわたった。特に経営状況が悪化している医療機関では、補助金の支給で多少なりとも経営状況の改善につながるため、非常に大切な事務である。
また、他区にヒアリングを実施し、補助の制度設計を行った。ヒアリングした当日か翌日には、区の財政当局に補助制度のたたき台を提出するスピード感は相当なものがあった。
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