小池都政 虚像と実像~第2部 組織・政策の研究(中)/全方位外交/八方美人だけでは済まぬ

【都政新報2020年2月14日号】

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 「熱い思いはしっかりと受け止めさせていただく」。2017年2月、都庁で行われた市町村長との意見交換。小池知事は多摩都市モノレールの延伸について、「悲願」とする藤野勝武蔵村山市長に対しこう語った。
 結果、20年度予算案では多摩モノの箱根ケ崎方面の延伸に向けた調査費を初めて計上。同線は国の交通政策審議会答申に位置づけられており、都が整備基金を積み上げている6路線の一つだ。都市整備局は他路線に先駆けて予算化した理由を、地元市との延伸後のまちづくりに関する協議や事業用地買収の進展を受け、「整備に向けた熟度が最も高い」と説明する。

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