都政新報2020年5月1日号から4回にわたり掲載された連載「小池都政 虚像と実像」の第3部です。4人の有識者の方に小池都政の1期4年を評価していただきました。①早稲田大学名誉教授…
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2020年6月の記事一覧
小池都政 虚像と実像~第3部 有識者が見る1期4年(4)/「ビヨンド・コロナ」の危機管理を/明治大学公共政策大学院専任教授小林清氏
【都政新報2020年5月15日号】
前任の2知事が任期を全うしておらず、直近の比較対象は石原都政になるが、財政状況が大きく異なる。石原知事の1期目は財政再建をせざるを得ず、例えば福祉改革で給付型からサービス型に転換するなど、大きな見直しに踏み切った。これに対し、小池知事は少なくとも今までは非常に恵まれていて、各種団体や議会の要望をどんどん取り入れることで政策展開できた。待機児童対策もその一つだ
小池都政 虚像と実像~第3部 有識者が見る1期4年(3)/〝都性〟が生んだ「遊興」の系譜/東京大学大学院教授金井利之氏
【都政新報2020年5月12日号】
小池知事の一つ目の業績は1期目の4年目を迎えられたことである。猪瀬、舛添両知事が短命だったのに対して、小池都政は一定の安定性を確保したかに見える。テレビ劇場は実務を変えないように、実務的に無為無策ゆえに、現実世界を変えないがゆえに、知事職を継続できた。
小池都政 虚像と実像~第3部 有識者が見る1期4年(2)/何がしたい?都民に明示を/信州大学特任准教授 山口真由氏
【都政新報2020年5月8日号】
新型コロナウイルスの対応では「3密」という標語をはじめ、都民へのコミュニケーションのうまさが光っていると思う。3月下旬の3連休の緩みを止められないまま感染を拡大させてしまったことなど批判できるところはあるのかもしれないが、未曽有の事態に直面し、心身共に疲弊しながらも、おおむね正しい方向に都を導いていく姿勢は尊敬に値する。
ただし、私は「休業要請と補償がセット
小池都政 虚像と実像~第3部・有識者が見る1期4年(1)/職員に政策の納得感与えよ/早稲田大学名誉教授北川正恭氏
【都政新報2020年5月1日号】
新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからない中、都政の命運を決める都知事選が2カ月余りに迫ってきた。現職の小池知事はこれまで進退を明らかにしていないが、再選出馬が確実視されている状況にある。来期は新型コロナ感染症の終息と経済の立て直し、五輪延期問題の対応など難題が山積する。シリーズ「第3部」では有識者に小池都政1期目の総括と課題、展望を聞く。
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