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土佐山アカデミーと、言葉vol.03「ど真ん中」

土佐山アカデミーが大切にしている「言葉」と「価値観」を一つづつ掘り下げ、一冊の本を作っていく新企画です。
東京在住のサポートメンバー髙木健太さんに、第三者視点でレポートしていただいています。

年が明けて4週間が過ぎました。
変異株の拡大、海底火山の噴火、飛翔体の落下…。一つだけ確かなことは、不確かなことだらけ。そんなことを思い知らされる年始。今日、今、そこ、のみなさまが生きているだけでおめでたい。何よりの無事を祈りつつ、本年もよろしくお願いいたします。

さて、年明け+言葉、と言えば書初め。みなさん書初めはされましたでしょうか。

私、年始はお屠蘇だなんだとかこつけて、三が日中は、成人の日までは、いやいや一月中はまだ新年。なんの期末は3月末、ええい、区切りは上半期…と目標を先伸ばすタイプであることを自覚しているので、やりました。年の瀬に、書初めを。そしてその時に思い出したのです。吉冨さんと同僚だった広告代理店時代の上司の一言を。

「筆が荒れているねぇ」

忙しさにかまけて出した企画に対し、言われた言葉です。線の強弱、止めやはらい。心を穏やかに、かつ集中していないと良いものにはならない。ひさびさ筆を持ってみて、改めてこの言葉が的を得ているなと感じたのです。「筆を荒らさぬよう生きよう」心に決めて年納めをしたのです。


そして迎えた新年一発目。定例ミーティング当日の朝、なんの前触れもなくそれはメッセンジャーで送られてきました。

2022抱負

吉冨さんの書初めです。
話を聞いてみて思いました。「筆が荒れているねぇ」と。なぜか?オモシロガリストの狼煙をあげる!と意気込む割に、心からオモシロガレテいる感じがしなかったからです。

「今年はオモシロガリストの狼煙をあげる。だからリアルに狼煙をあげようと狼煙のことを色々調べたんです。消防や警察への届け出も必要らしくて。狼煙に向いてる木もあるみたいで、杉の青葉が一番いいらしくて…」

狼煙に向いてる木!気にしたこともなかったよ。と、この辺まではオモシロイ。しかし、どうにも言葉に熱量を感じない。「企み」というよりは「言い訳」というのでしょうか、どう狼煙を成立させるかを気にしていて、どうしたいかが伝わってこない感じがしたのです。

その横に記された「ど真ん中」。去年、たくさんのスタッフが携わる仕事をする中での役割として足りていないと感じたそうです。ど真ん中を探せていたか?との振り返りからの言葉。苦手だから、振り絞るにした、と。

ど真ん中、と書いた背景には、仕事とプライベート。去年と今年。今いる場所と故郷…。年末年始、色々な「両端」に触れて思うこともあったのでしょう。ですが、ど真ん中、って探すものなのかい?「オモシロガリましょう!」という土佐山アカデミーの「ど真ん中」を一番最初に示すこと。それがオモシロガリストであり、土佐山アカデミーのありたい姿なんじゃないのかい?

話を聞きながら頭の中では、MOROHAというギター一本、マイク一本の二人組ラップグループの革命という曲が流れていました。

「俺は生きてるって感じていたい
 俺はここにいるってわかってほしい
 居場所はいつまでも原点 
 その点をでかくして行くだけ」

仕事ともなれば関わる人の理由はそれぞれ。オモシロクなくたっていいじゃん、という人がいて当然。でも、本気でオモシロガッテ企み抜かれた「ど真ん中」ならば、きっとみんなのものにできるはず。いやむしろ、みんなが大きくしたくなるはず。

プレゼンテーション1

今年もすでに同時並行で進んでいる各プロジェクト、ぜひ土佐山アカデミーの2人には、原点である「ど真ん中」をそれぞれで示してほしいです。過程と結果を各プロジェクトメンバーにオモシロガッテもらえた時「高知は土佐山のど真ん中に、オモシロガリストがいるよ!」と狼煙が各地で上がるのではないでしょうか。

以上、青葉に着火できたかしら。


ごきげんでおなじみ 髙木健太
土佐山アカデミー東京代表
プランナー/コピーライター/コーチ

日本大学芸術学部卒業後、設計デザイン事務所、飲食業などを経て広告代理店のクリエイティブ・プランナーに。2019年企画屋として独立。身近な人、モノ、コトからごきげんにできるように企画・コミュニケーションの力を使いたいと考えています。「なごやかに、すこやかに」が信条。趣味と生きがいは余興。5歳児の父。

●ごきげんでおなじみ https://gokigen-inc.jp/

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