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(第2回)『食品の工業製品化』

【序文】

みなさん、こんにちは塔里大也です。そしてはじめましての方もよろしくお願いします。第2回の今回は『食品の工業製品化』について話していこうと思います。
第1回の続きなので、是非第1回を読まれてない方は、時間があるときに読んで頂けると嬉しいです。もちろん何回目から読んでも面白い文章を書こうと思っています。性格上、「話が難しくなってしまうことが、多いかな」といつも反省しております。できるだけシンプルにそして楽しく、役に立つ情報を上げていきたいと思っています。前回の話の結論は『食品添加物=薬』という考え方で、さらに食品自体も『薬』に寄っているのではないかと述べさせてもらいました。その考え方をひも解いていこうと思います。

【工業製品】

「工業製品とそうでないものの違いを上げてください」と言われたら皆さんどう答えるでしょうか。

工業製品と言われてイメージすることは、「同じものがたくさん」これが正解だと思います。

もう少し難しく言えば、工業製品の特徴は規格があり、その規格に入ったものが、たくさん作られることといえます。

【ポイント①:たくさん作られる】

ポイント①は、「たくさん作られる」ということです。1個2個作るのではなく、たくさん作ることです。工業的につくるということはたくさん作ることを前提にしています。なぜたくさん作るかと言うともちろん多くの人に行き渡り、皆さんに喜んでもらうことがあります。でもやはり次にあげる要素が大きいかと思います。それは、1個作るに必要なお金をできるだけ安くするためです。同時にたくさん作れば、原料も大量にまとめて入手できれば、安くなります。製造も、たくさん作ることができれば、何も考えずに作れるほど熟練しますし、機械を導入することもできます。作るためにかかるコストが安くなります。バラバラのものを1個2個作っていれば、原料の在庫を抱えてしまうリスクが出てきてしまいます。作る方もその都度作り方を確認しなければならないなど、面倒なことが多くなります。工業製品はそうならないように、数をたくさん作ることで効率的に製造できるようにしています。

【ポイント②:同じもの】

ポイント②は、「同じもの」です。
難しい言葉で言えば、「規格」ということです。製品の個性のバラツキを一定の範囲に収めるものです。家庭の食卓の味は、家庭ごとに違いますよね。肉じゃがをAさん家で食べたときと、Bさん家で食べたとき、甘さが違っていたり、肉の量が違っていたりするでしょう。工業製品はこのような違いが出ないようにしています。作業者のAさんが作っても、作業者のBさんが作っても同じものができるようになっています。そのため、この範囲で作ってください、仕事をしてくださいというのが、規格になります。たくさん作るけど、出来上がったものが、ばらばらのものにならないように、コントロールされているのが工業製品です。

【工業製品は良いことだらけ?】

さて次の問題です。「工業製品は悪いものでしょうか。」

これは、良いイメージの方が強いのではないでしょうか。

ポイント①と②でも、お話ししたように、
工業製品化されることで、たくさん作られ、皆さんに行き渡るようになりました。多くの人が恩恵を受けました。すごく良いことですね。

さらには、1つの値段も安いものになりました。お金持ちだけが買えるものでなく、普通の人も買えるようになりました。これもすごく良いことですね。

そして、工業製品化されたため、どこで買っても、同じものが手に入り、失敗したものやダメなものを買わされる心配もなく、安心して買い物ができるようになりました。良いことですね。

【まとめ】

では今回の話をまとめていきます。
工業製品化とは、「おなじものをたくさん作ること」です。
そのおかげで、製品を ①多くの人に、②安く、③安心して、提供できるようになりました。

【次回】

良いことばかりで、「めでたし、めでたし」といきたいところですが、
やはり良いことばかりではありませんね。
次回(第3回)はこの工業製品化の裏の側面を考えていきます。この工業製品化に大きく役立っているのが、食品に限って言えば、食品添加物と言うことになります。徐々に食品添加物というテーマに迫っていきたいと思います。


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