低用量ピルと血栓症

よく、ピルは血栓症になりやすいと話題にされることがあります。

たしかに喫煙者が低用量ピルを服用すると血栓症になりやすいことが
わかっています。
OC・LEPガイドライン2020年度版によれば、

VTE(venous thromboembolism 静脈血栓塞栓症)の発症頻度は
非OC使用者は
1~5/10,000婦人・年
に対して
OC使用者は
3~9/10,000婦人・年
に上昇することが報告されています。

ただ低用量ピルを使用していない妊婦さんは
5~20/10,000婦人・年、
さらに、産褥婦の方は
40~65/10,000婦人・年
とよりVTEリスクはあがります。

日本では医薬品医療機器総合機構の有害事象報告から調査研究が行われており、日本ではVTE発症頻度は1.11/10,000婦人・年と欧米より低いことが示されています。

低用量ピルと血栓症に関しては、年齢や合併症の有無、喫煙者などでは安全に使用できないケースがありますので、必ずかかりつけのお医者さんにご相談ください。

安全に低用量ピルを使用できる環境つくりが大切ですね。

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