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【轍】 『aim to…』

【轍】のコーナーでは、過去の作品や業績を登坂の独断と偏見で振り返ります。今回は空ノ牙制作作品『aim to…』を取り上げます。

あれは忘れもしない2017年の夏。
僕はニコニコ超会議で取材をしていたんですけど笑
一通のメールが届きました。

ざーっくり言うと、
大阪万博を誘致する為に若い奴らで盛り上げようぜ!映像コンペもあるから空ノ牙の作品も出さない?みたいなメールでした。(こんな言い方じゃないよ?しっかり丁寧にお誘い頂きました)

で、映像部門のコンペは【JAPAN-未来への挑戦-】というテーマで募集しているとのことでした。

当時荒れていた登坂は「日本に未来なんかあるか!」って思ってテロリストの物語でコンペへの参加を決意。

なんですけど、結構急にオファー頂いたのと、メンバー全員忙しくさせてもらってて、なかなか時間が取れない!

ということで予告編風ショートショートにしました。撮影は一応2日ありましたけど、時間にしたら合わせて5時間もなかったんじゃないかなぁ

内容はざっくりこんな感じ。

天才ハッカー・門平和音はこの国の未来を憂い、サイバー攻撃による国家転覆を目論んでいた。彼による数々の事件はもちろん警察も捜査を進めたが、巧妙な手口で事件の裏側に潜み、和音自身が捜査線上に浮かぶことはなかった。
しかし、国家が設立した新たな情報・捜査機関AIM(エイム)は独自の捜査網で和音の存在を炙り出し、接触を試みる。

当時は『ブラッディ・マンデイ』+『SP』+『牙狼』みたいなイメージでやってた気がします。

かつて聖徳太子は自分のことを「日出る処の天子」としたわけですが、なんとなーくその言葉が気になっていたので、その逆は日没、夜、ということで全編ナイター撮影です。(この文脈で日没は中国を連想させますが、それは置いておいてください)

さて、ちょっと登場人物の紹介をしてみましょう。

主人公・門平和音(かどひらかずね)は元々は国のプロジェクトにも関わる天才エンジニアだったんですけど、権威ある先輩に功績を奪われて離反、外国に渡って傭兵になり、国に戻ってきて国家転覆の為に暗躍するっていうバックボーンです。
傭兵設定は蛇足っちゃ蛇足なんですけど、俺がこの時コンペで勝負できそうなのってアクションくらいかなって思っちゃったので盛り込みました。〈門平和音〉っていう名前は闇という漢字を分解して、平和を挟んでます。平和な日常が闇に包まれるというイメージで名付けました。演者は私、登坂です。予算削減のためです。

続いて日高明希(ひだかあき)。AIMの立ち上げメンバーで捜査の主力です。相棒の右京さんくらい頭脳明晰で、SPの井上くらい戦えるスーパーマンです。AIMも当初はCIAみたいなイメージだったので戦わなくてもいいんですけど以下略。演じてくれたのはこまりちゃん。鉄屑子守唄での共演を経てオファーしました。アクションもがんばってもらいました。

最後に上田司(うえだつかさ)。江本さんを出したいが故に作ったキャラクターです。AIM所属で、和音が潜伏していた会社に潜入調査をしていましたが、殉職します。和音vs上田は江本さんに手を付けていただきました。最初と最後だけ決めてお任せしたんですけど、僕にはない動きを作ってくれたので感謝しています。

これねーせっかくだから本編とか続編とか撮りたいんですよねー
全然見通し立っていませんが、制作できた暁には応援してくださいね


『aim to…』

【cast】

門平和音:登坂義之 
日高明希:こまり as駒形梨乃 
上田司:江本和広  

只野小平 寺尾晃輝  


【staff】  

監督・脚本・編集:登坂義之
撮影:北原奈歩 
音楽:池田春樹 
助監督:細川由一朗

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