やりたいことをやるためには①
以前、教えていただいた以下のお話、改めて、好きなことをやりたいという人は、絶対に知っておくべきことかなと思います。
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これからは何をするにも、
「お金を集められるセンス」が必要です。
例えば、研究者を目指す人は、
「研究者と言えば、研究をしていればいい」
と考えている人が多いですが、
研究にはそれだけのお金が必要です。
そのお金を、誰が出すのか?
何とか研究所みたいなところに参加すれば、
その何とか研究所が出してくれるのか?
「ええ、もちろんそうです」と考えている人は、
必ず研究以外の部分で葛藤が生まれます。
予算を出してもらえない、
好きな研究をさせてもらえない、などなど。
なぜ研究予算を出してもらえないのか、
なぜ好きな研究をさせてもらえないのか、
といったことを考えていけば最終的には、
「自分でお金を集められないとダメなんだ」
というところに行きついてしまう。
そういう時代です。
こちら側では自分の好きな研究に没頭し、
逆側ではその研究の資金を稼ぐ仕事をする。
そういったバランス感覚が必要になってきます。
シュリーマンが子どもの頃からの夢であった
トロイ発掘を実現するために、
事業を興して財を成したのも同じことです。
前職の時に、社内の講演会で
エジプト考古学者の吉村作治先生を
講師にお迎えしたことがあるのですが、
吉村先生もその時、
「テレビ出演などのタレント活動は
エジプトの発掘作業の資金のため」
といった旨をおっしゃっていました。
映画監督なども、
自分の好きな映画を撮れるからということで、
志してくる人は多いんですが、
「自分でお金を集められる能力」が必要だと気付いて
挫折する人も結構多いと聞きます。
好きな映画は撮ってもいいけど、
じゃあそのお金は誰が出すの?
という現実問題に直面して、
「えっ、自らスポンサー集めしないといけないの?」
ということに気づかされるんですね。
それで、そういう能力がない人は、
どんどん映画を撮って活躍している他の監督を見て
「あいつはいいスポンサーがついてるからさ」
なんて妬みを吐くだけになってしまうのですが、
それもまた監督の一つの能力だと分かっていないのです。
何度も何度も事業を潰してしまって、
この人は明らかに経営能力がないのではないか、
という人であっても、
何度も何度も立ち上がって事業を興すタイプの人がいます。
経営はダメかもしれないけれど、
お金を集めてくる能力には長けているのです。
それもまた経営者の能力の一つであって、
「お金を集めるのがとにかく好きで得意だから、
事業が産まれてしまうので仕方なく経営をやってる」
という人もまた、それはそれでいいのです。
そういう人が、抜群に経営能力のある人と組むと、
とてつもなく大きく事業が成功していきます。
これからの時代、どんな仕事においても、
「どうやったらお金が集められるのか?」
という考え方ができなければなりません。
「それは自分の仕事ではない」という人も、
自分の好きな分野に没頭したり、
自分の得意分野で独立したりした時には必ず、
お金を集めなければならない場面に直面します。
だから日頃から、
お金集めに対するセンスは磨いておく必要があります。
「お金集めなんか気にせずに、仕事に没頭したい」
という考えはもう古い。
「仕事に没頭するために、お金集めを考えよう」
という意識でなければなりません。
どんなジャンルの仕事の人であっても、
どんな肩書や階級の人であっても、
その意識をもってそのセンスを磨いておくのと
そうでないのとでは、
将来に圧倒的な差がついていくことでしょう。
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