魂のはなし
突然ですが…
魂のこと、考えたことありますか?
天理教の教祖、おやさまは
「前生の因縁寄せて守護する」と仰せられ、
人はこの世に生まれると,
前生でお世話になった人と組み合わされます。
それは自分の魂を磨くために、
神様が自分にとってちょうど良い人と巡り合わせて下さっているからです。
天理教の教えでは、
“魂は生き通し”
とか
“親が子となり子が親となり”
と聞かせていただき、出直した魂は、親神様のふところに抱かれ、
またその魂は、
元の家、近い身内に帰って来て、
そこでまた恩の返し合いをするように
子供や孫に帰ってくると教えていただきました。
上田ナライト先生は、
おやさまの下で神様の御用をするために独身を貫き、
”一身暮らしで神の守り”
と言われ、
おやさまのお側で一生涯その身を捧げた方ですが、
そのナライト先生のお言葉に
“子供を叱らんといたって、
ご先祖様が帰って来てくれているのやから申し訳ない”
と仰ったそうです。
私達は、
自分が産んだ子供を、自分の子供だからと思うように育てていますが、
もしかしたら孫は、亡くなったおじいちゃん、おばあちゃんかも知れません。
そう言えば仕草や癖が似てる…
と思ったらそうかも知れませんね。
そう思ったら、無碍に叱ることは出来ません。
しっかり道の上に立派なようぼくに
育てさせていただかなくてはなりません。
親が子供にすべきことは、
魂に徳を積んであげることなのです。
人間は、
どんなに財産や地位や名誉があったとしても、
出直すときは「徳と因縁」しか来世に持っていけません。
人間が生まれ変わって
この世に帰ってきた時には、
その魂に
前世の「徳と因縁」を持って生まれて来ることを思えば、
親である私達は、自分たちや子孫のために、
少しでも多くの徳を残し、
悪因縁を切っていく
努力をすることではないかと思います
そして、子供が一生のうちに
できるだけ徳を積めるように導いてあげること、
それこそが
魂が磨かれ、神様の望まれる成人へとつながっていくことでしょう。