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前回、温度(T)とエントロピー(S)の話をしましたな。
(1/2)mv^2=(3/2)kT、ここでmは質量、vは速度、kは人間が勝手に決めちまった温度と自然の掟で決まるエネルギーとをつなぐ補正係数でBoltzmann定数と呼ばれる。これによればT=(1/3k)mv^2ですけど最初の式がわかってれば十分ですわ。
T=∂E/∂S=(W/k)/(∂W/∂E)、ここでWは微視的状態の数、Eはエネルギー(内部エネルギーUを使いたい人はそうしてもらっていいです)。前半部分は熱力学の教科書に出てきますけど、これすら暗記不可能ですよ(笑)、他にもたくさん有るんだから。だから、必要な時に必要なものを調べて、あとは計算すればいいんです。熱力学ってそんなもんです。あ、結論は「エネルギーが変わった時の状態数の変化に関係した何かが温度」ってことでした。
エネルギーについてこうしておけばわかりやすいですかね:εi=(1/2)mivi^2=(3/2)kT、E= (from i=1)Σ(to いっぱい)εi。
だいたいこんな感じで「個」と「集団」二通りで考えるんですよ。
とりあえず、ここまで。
Fermi Level (2018/02) でも§1で定義式をまず述べて、§2の(1)で量子力学的に(不確定性原理、⊿x⊿p≧ℏ/2、から)「個」の位置と運動量(ま、エネルギーでもいいっす。)を述べて、(2)で統計力学的に「集団」の微視的状態の数を述べてます。
Vacuum Polarization, and Polariton (2018/02) は、本来の目的が光誘起XY型超電導相転移(できれば室温で)なので、集団的協奏作用の話になりますから、一気に集団の話です。
これも冒頭の小咄で:〈フワちゃんの「やす子さんへの暴言」騒動〉ガチガチの保守派となった「24時間テレビ」 サライとマラソンの後に名物企画は生まれず | AERA dot. (アエラドット) ( asahi.com )
やす子がXに投稿: 【やす子オリンピック 生きてるだけで偉いので皆 優勝でーす】
そう言やあ、ゆとり世代って、徒競走でみんな並んでゴールしてたんだっけ?
徒競走じゃなく、別のことやれば?
オリンピックも競争するからおもしろいんだろうし。
で、終わったら「おつかれちゃん」と。
タレントのフワちゃんはこのポストに対して: 【おまえは偉くないので、 死んでくださーい 予選敗退でーす】
これも、カテゴリーはよくわからんが、成田悠輔の「集団自決」 (これも「個」と「集団」の区別ができてない例だな、そう言えば・・・。))となんか似てんだよね・・・殺す!じゃなくて死んでくださいだからね・・・。なんか、腰抜けって言うか玉無しって言うか・・・あ、フワちゃんはタマ無えの当たり前か。それはともかく、箕輪の「老害殺害計画」 のほうが①対象が具体的に絞れている、②能動的な点、でまだましだった(笑)。
もっとも、俺と同じ世代でもいたし(聞いたのは中学生の時だったかな)それより年長のいわゆる「老害世代」にもいるんだが、例えばこの文脈に合わせると「オリンピックでメダルを争うような人たちは栄光を掴むことも有るが地獄に叩き落されることも有る。何も無い自分のほうが良かった。」みたいな思考をしてしまう人が日本の旧世代には多かった。
何も無いのが良いとも悪いとも思わんし、栄光(と場合によっては経済的成功もかな?)をつかむのはそりゃもちろん良し、エリート故の地獄を見るのもまた楽し(そこから這い上がっても楽し)、お好きなようにしたら?って思うんですが・・・。
「病的な旧世代」と「意志薄弱な新世代」、甲乙つけがたい、素晴らしい日本人!ってことで力無く笑っとくことにしましょうか・・・。
ま、人に依るからね。
ということで、「個」と「集団」の話だが、全人類合わせてもたかだか81億1,900万人<10^10だ。統計的に確定的になるには10^23くらいは必要だからたっぷり13桁の余裕が有る。
安心して逸脱せよ(笑)。
じらしたところで電池の話を:全樹脂電池とは何かをわかりやすく解説、トヨタも期待の“日本発”次世代電池の全貌 |Seizo Trend ( sbbit.jp )
車載用の電池は当面は(-) 球形化天然黒鉛/電解液/LiFePO4 (+)が主流(最も安く、普及BEVに使えるので。)、将来は硫化物全固体電池(負極はハードカーボンか、ちょっと高いけど人造黒鉛、正極は大粒径一次粒子が得られるので最初は三元系が多くなるだろうけど、正極用材料の中でNiが最も枯渇に近いのでぜひLiFePO4でと言ってます。)と思います。
中国のゲルに良いこと一つも言ってませんが、ゲルで良いのが日本に一つ有って、これがタイトルの全樹脂電池です。と言っても、ゲルで出力特性が悪いですから動力電池向きではないんですが(だからニッサンも止めたし、担当研究者も会社を去ったんですが:全樹脂電池 | APB株式会社 )。
しかし、全樹脂電池は定置型には極めて好ましいんですよ。APBがいろんなこと言ってますし、それもメリットでしょうが、俺が着目するのはバイポーラ構造であることです。外装が簡略化できます。定置型で、特に再エネ併設型蓄電池や系統用畜電池はかなり大型のものが必要になりますので外装簡略化は重要な要求仕様です。
もっとも、体積エネルギー密度は定置型では動力電池ほど気にする必要は無いので、プロセスコストの安い水系の蓄電池が最も好ましいですが、これだったら鉛蓄電池みたいな外装で十分です:pdf_tech_01.pdf ( battery.co.jp )
もっとも、日本では古河電池は鉛蓄電池もバイポーラ構造にしちゃいましたけどね。
そう言えば、車載用でもトヨタがニッケル水素電池をバイポーラ構造にしちゃいましたが。
ついでに言うと、リチウムイオン電池では定置型でも短周期変動対策+αが経済合理的限界で、長周期変動から先はもっと安い他の蓄電池使うしか無いんですけど。
ということで、全樹脂電池の記事に参りましょう。
これまでの常識を覆す、日本発のリチウムイオン電池「全樹脂電池」が世界から注目を集めています。全樹脂電池とは、材料に樹脂を使用し、構造を簡素化した、まったく新しいリチウムイオン電池です。開発したのは日本のスタートアップ企業であるAPB。トヨタをはじめ多くの企業から出資を受け、量産工場も設立。2023年3月には、時価総額248兆円の世界最大のエネルギー企業であるサウジアラムコと連携協定を締結しました。勢いに乗る全樹脂電池について、構造やメリット・デメリット、用途など、次世代電池の基礎をわかりやすく解説します。執筆:元技術系公務員ライター 和地 慎太郎(わち・しんたろう)
サウジアラムコも太陽こう発電施設併設型蓄電池として評価したんですよ。
全樹脂電池とは何か 全樹脂電池とは、主要な材料に樹脂を使用した新しいリチウムイオン電池のことです。三洋化成工業による支援の下、2018年10月に設立したスタートアップ企業のAPBが開発しました。 従来のリチウムイオン電池は、正極にリチウム含有金属酸化物、負極にグラファイトなどの炭素材、電解液に有機電解液を用いています。一方、全樹脂電池は、正極・負極ともに樹脂製とし、電解液はゲル状の樹脂に置き換えられています。また、従来のリチウムイオン電池は「集電体」と呼ばれる部品に銅やアルミなどの金属が使われますが、全樹脂電池では導電性の樹脂が使われます。なお、集電体は、電極と接触して外部に電気を取り出す端子のことです。
活物質は従来と同じです(笑)。
従来の電池とまったく異なる「材料と構造」 全樹脂電池は、従来の電池と構造がまったく異なります。その大きな違いが、全樹脂電池が「バイポーラ型」と呼ばれる構造を採用していることにあります(図1)。バイポーラとは双極という意味であり、1つの集電体の両面に正極と負極の2つの電極を併せ持った構造です。この電極が、薄膜状になっており、セパレータを介して何層も積み重ねられ、1つの電池を形成しています。 従来のリチウムイオン電池において、個々の電池(セル)を組み合わせるには、電池の外装体や接続のための配線が必要でした。しかし、全樹脂電池の場合、セルの層を積み重ねるだけで、集電体表面で通電可能なため、配線が不要となります。 さらに集電体に対して垂直方向に電流が流れるため、通電距離が短くなり、電気抵抗を低くできます。つまり、樹脂の電気の流れにくさを十分過ぎるほどカバーできる構造なのです。
あとは読まなくていいです(笑)。
ちなみに全固体電池ももちろんバイポーラ化が容易です。これが後々勝負を左右するんですよ。
俺はしばしばクレイ型をボロクソに言ってますね。クレイ型でもこの構造通りに順番に層を積んでいけばバイポーラ型にできなくは無いですよ。でも、たぶん、重みで電極がぐちゃっと潰れちゃうと思います(笑) -- おそらく永久に単セル毎に外装を続けざるを得ないんですよ、折り畳みもできないまま(笑)。リクルータにもボロクソに言っときました(日本勤務で年俸1,500万円と言ってましたが)。奴ら、最初は車載用とか言ってましたが、次の週、米国のメディアでしたが、「定置用で頑張ります!」とか言うてました(笑)。でも、もうわかると思いますが、定置型でも大型品では不利なんですよ(笑)。まあ、クレイ型は家庭用蓄電池でギリギリどうかな?ってところじゃないですかね。もっとも家庭用蓄電池に元々長周期変動対策として経済合理性の無いリチウムイオン電池使っているようじゃ「ただの保険」みたいなもんですけどね(笑)。もっと安い水系の蓄電池が必要です。俺は前からそう言ってますが:Economical Comparison among Rechargeable Batteries for Integrating Renewable Energy into Electrical Grids. | PDF ( slideshare.net ) (2015年の6月に発表してますね。ま、日本に里帰りするために無理やりスケジュール入れただけなんですけど(笑)。休暇取って実家にも帰ろうと思ったんですけど「それやったらお金出さないから!」とかカザフスタンの奴が言いやがった時かな(笑)。ま、カザフスタンでは不可能な「体のメンテナンス」はできましたけどね、札幌でもね。なにしろ日本ですから。)
全樹脂電池は固めのゲルにしてると思います。ドライポリマー(全固体電池になります)ならもちろんもっと簡単にバイポーラにできるんですが、ドライポリマーではイオン伝導度が低すぎて使い物になりません。したがって、ゲルにするしか無かったというわけです。ゲルも電解液よりイオン伝導度低いですから(固めにすればなおさらです)動力電池も断念せざるを得なかったと、こういうことです。
[11] 「恥を知れ!」”元男と決めつけられた”イマネ・ケリフへの悪質デマに大激怒したIOC関係者の意見 (msn.com) パリオリンピックでボクシング競技に携わるIOC関係者は、怒りを滲ませながら本誌記者にこう話した。発端は、女子ボクシング66kg級でのできごとだった。「アルジェリア代表のイマネ・ケリフ(25)とイタリア代表のアンジェラ・カリーニ(25)の試合の第1ラウンドで、突如カリーニが棄権。カリーニは試合後、『自分の命を守らなければならなかった』とコメントしました。勝利したケリフは生まれてからずっと女性として活動してきたアスリートですが、男性ホルモンの分泌量が多い『ハイパーアンドロゲン』という特異体質の持ち主。そこに目をつけた人々が、口々にケリフを“トランスジェンダー”や“元男”などと決めつけ、『不公平だ』と非難したのです」(五輪でボクシングを取材する全国紙運動部記者)
LinkedInでも見ましたな。
こう言われてます:ネットリテラシーのお勉強をする必要があるね」(前出・IOC関係者)
俺は少し様子を見ようと思ってスルーしていたけど。
『ハリー・ポッター』の作者として知られるJ.K.ローリング氏はこの試合を引き合いに、ケリフを『頭を殴りつけた女性(カリーニ)の苦しみを楽しんでいる男性(ケリフ)』だと非難した。
こいつは以前にトランスジェンダーについて暴言を吐いているから、何か恨みでも有るのだろう -- 男を寝取られでもしたのだろうか? 今回はハイパーアンドロゲンだったが。
これに呼応するかのように、この問題はSNSを中心に日本にも波及。ひろゆき氏はケリフについて、『元男性』『金玉取った男性です。女性ではないです』とコメントした。
また、根拠の無いことをほざいてしまったひろゆき氏。もう賞味期限切れてる感じがするんだな・・・。統一教会あたりでやめときゃよかった・・・。
「ケリフは’21年の東京五輪にも出場していて、メダルを獲得することなく敗退している。反対に、カリーニは東京五輪で今回と同様に途中棄権しているんだ。ケリフを中傷している人々はあたかも『元男性が女性アスリートを蹂躙した』かのように語っているけど、事実はそうじゃない。彼女は生まれてからずっと女性として生きてきたし、女性アスリートとして世界の舞台で活躍してきた。性転換した後に水泳やウエイトリフティングの大会に出たアスリートとは違う。そもそも、この試合を実際に観た人は何人いるんだ?」(前出・IOC関係者)
とはいえ、今回の問題の焦点をトランスジェンダーの文脈でなく、IOCの出場基準に見出す意見も少なくない。
「IOCはケリフについて、『年齢、性別がパスポートに準拠した上で、テストステロン値が競技上の優位性をもたらすレベルに達していない』と判断し、出場を許可しています。一方で、国際ボクシング協会はケリフについて『検査の結果、試合への出場資格を得るのに必要な基準を満たしていない』との結論を昨年3月に出している。このズレが、今回の悲劇を生んでいるように思えてなりません。国際的に統一されたテストステロン値の基準があればいいのです。ケリフ選手には申し訳ないが、テストステロン値が高ければ筋量が多くなりやすいというのが紛れもない事実。彼女が元男であるという悪質なデマの流布は断固として許されませんが、ハイパーアンドロゲンの女性アスリートを、今後のオリンピックでどうカテゴライズするかについては議論の余地がありそうです」(前出・記者)
今回の騒動で、ケリフに寄せられた筆舌に尽くしがたい中傷コメントは、間違いなく本人にも届いている。
「僕も正直、ケリフと他の女子選手が戦うことが公平かどうかはわからない。でも、IOCに許可されて出場した大会で、他のアスリートと同じように金メダルを目指す彼女の意志が、悪質なデマによって邪魔されることはあってはならないし、今回の件がトランスフォビアの人々の政争の具にされることも、あってはならないんだ。これはあくまで、出場基準を見直すキッカケに過ぎないんだから。腹が立ったのは、当初はケリフについて『あいつは性転換した男だ』と話していたヤツらが、それがデマだと分かった瞬間に謝りもせず『テストステロン値の問題について考えるべき』とか言い出したこと。アスリートを中傷する前に、ネットリテラシーのお勉強をする必要があるね」(前出・IOC関係者)
アスリートに罪はないということを、見守る側は今一度理解する必要があるのかもしれない。
[14] インド、電池大国へ野心 モディ政権3期目はEV現地化推進 - 日経モビリティ (nikkei.com) おー、いいぞ、いいぞ。目指したれ!
ちょっと勉強しとけよ:Electrochemical Impedance Analysis for Li-ion Batteries (2018/02).
インドのモディ政権が3期目に入った。7月22日に発表された新予算案を点検すると、インド政府が電気自動車(EV)を推進しようとする姿勢と、その肝を握る電池のサプライチェーンを国内に構築しようとする野心が浮かび上がった。
今んとこ、結局、日中韓三国しか無いからな・・・。
[15] 新世代二次電池の開発と実用化を目指す「ORLIB株式会社」へ出資 - 産経ニュース (sankei.com) 国際興業株式会社
バス屋か:国際興業 ( kokusaikogyo.co.jp )
~高エネルギー二次電池の開発と事業化を通じて持続的で活力のある豊かな社会の実現に貢献~ 国際興業株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:黒滝寛)は、新世代二次電池*1の開発と実用化を目指すORLIB株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役:佐藤正春、以下「ORLIB」)へ 2024年7月31日に出資したことをお知らせいたします。ORLIB株式会社ORLIBは、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)、 大学発新産業創出プログラム(START)の成果を基に2020年5月に設立された高エネルギー二次電池を開発するベンチャー企業であり、リチウムイオン電池の技術をベースに高エネルギーで、エコ・安全・低コストの新世代二次電池の実用化に取り組んでいます。
出資背景 ORLIBは、希少金属を用いずLFP電池のエネルギー密度を高める特許技術を有しており、資源問題の解決や環境負荷の低減に貢献する革新的なソリューションを社会に提供できる可能性を秘めています。今回の新しいパートナーシップが、『地球環境にやさしい新世代二次電池』の実用化に向けた取り組みをさらに加速させ、その結果として、社会全体の持続可能性への貢献、当社事業におけるCO2排出量の大幅な削減にも繋がることを期待しています。当社は今後も、環境問題や社会課題の解決に貢献する企業グループを目指し、社会の発展と地域に暮らす皆さまのより良い生活に貢献できるよう努めてまいります。
LFPのエネルギー密度を高めるわけではなく、負極をその場形成するってことのようだ。
【ORLIB 概要】
会 社 名 : ORLIB株式会社
設 立 : 2020年5月15日
本社所在地 : 東京都文京区本郷五丁目24番1号
代 表 者 : 代表取締役 佐藤 正春
事業内容 : 持続的で豊かな社会を支える高エネルギー二次電池の開発、製品化
ウェブサイト : https://www.orlib.jp/
*1.新世代二次電池:リチウムイオン電池の次を担う次世代二次電池として、ここでは全個体電池、改良型リチウムイオン電池、フッ化物電池などの総称として使用。
2024年4月25日 ORLIBの新しい特許が公開されました(特開2024-58225、”二次電池、及び飛行体”)。この特許は負極と正極の容量比であるA/C比が0.4以下であること、特にA/C比ゼロの負極活物質のない電池を想定しています。我々は特別な条件では負極がなくても数回であれば充放電を繰り返すことができ、これまでにないほどの高エネルギーになることを見出しました。この特許によれば、負極自体の重さ、負極に含まれる電解液の重さ、加えて負極塗工しないことによる集電箔薄膜化の効果、さらには動作の際には対極Liによる電圧上昇効果により、450 Wh/kgを超えるエネルギー密度も可能となります。左の図は試作したセルの充放電曲線です。負極がないため充放電を繰り返すと容量が低下してゆきますが、非常用電源など、数回しか使わない用途には並外れた高エネルギーを発現します。ご興味のある方はご連絡ください(外為法リスト規制該当のため、用途は日本国内限定でお願いします)。
その場形成負極なんだろうが、寿命が数サイクルじゃな。
外為法リスト規制該当なんだ、その場形成負極・・・。
2018年10月に出願し、2022年11月に日本で公告された特許が米国でも成立しました(出願人は東京大学)。特許番号はUS 11,670,756 B2です。今回は、日本特許では分割出願で除外していた製造方法も含めてすべての請求項が認められた点が注目されます。東大TLOはじめ、特許事務所、現地代理人のみなさまのご尽力に感謝します。この特許を使うと各種のリチウムイオン電池のエネルギーを1.5~2倍に向上させることができます。みなさまに幅広く使っていただいて持続的で豊かな世界の実現につなげてゆきたいと思っています。ご興味のある方はご連絡ください。*この特許は2023年9月12付けで中国でも登録されました。CN 111433928 B
プレリチオ化したSiでLi2CO3のアイランドが有るそうだ。プレリチオ化した後、表面を化学的に安定化させるのにCO2処理するか(ま、放っておいてもそうなるだろうが、素早くチャチャっとやるんだろうな、やるとしたら。)、もう一気に電解液に漬けちゃうかしたんだろうな。実施例と比較例を見ると前者かな。いきなりLi2CO3品が出来上がってるから。
と思ったが、加圧電解プレドープでできんのか?そのほうが楽だけどな。
ソフトバンク株式会社、三洋化成工業株式会社、ORLIB株式会社、日本ケミコン株式会社および国立研究開発法人産業技術総合研究所は、防衛装備庁の「安全保障技術研究推進制度」に係る令和4年度新規採択研究課題に採択されました。現行のリチウムイオン電池より大幅に軽量化が可能な有機正極二次電池に着目して、その充放電機構の解明や課題である高サイクル特性と高重量エネルギー密度(Wh/kg)の両立に取り組み、長時間の滞空が可能な無人航空機などへの活用を推進します。レアメタルを含まない有機正極二次電池の研究を加速することで、世界的に問題となっている資源不足や価格高騰の影響を受けにくい次世代電池の実現を目指します。
軽量化はいいが嵩高い。もっとも、薄くして翼につけてもいいんだろうな。ソーラーパネルも有機系にして翼につけると。
ORLIB株式会社と株式会社GSIクレオス(東京都港区、代表取締役 社長執行役員:吉永直明、以下GSIクレオス)は、GSIクレオスの独自開発品であるカップ積層型カーボンナノチューブ(CSCNT)を純シリコン負極へ充填したリチウムイオン二次電池(LIB)の開発に成功したことを発表しました。これまで純シリコン負極LIBは負極材料の理想形とされながらも技術的課題が多く、実用化には至っておりませんでした。このたびの成果により、次世代の大容量LIB実現に大きく近づきました。
まあ、有りがちな気がするが・・・。もちろん、日本のは長尺なので、海外でよく見るのとはまるで違うけどな。
ORLIB独自技術の一つであるSi負極の特許が公告されました(特許第7170330号「二次電池用負極及び二次電池」)。特許権者は東京大学ですがORLIBが独占的に利用できるものです。内容は加圧電解プレドープで生成する安定なSiであり、非晶質Siの中に島状の炭酸リチウムが存在するものを権利化しています。Siも充放電によって表面にSEIが形成され、通常は副生物として酸化リチウムが生成します。私たちは酸化リチウムの代わりに炭酸リチウムが特定の構造(島状)で生成する場合に充放電を繰り返しても劣化しにくい安定なSiとなることを明らかにし、この特許に至りました。Siを活物質とする場合、安定なものを追求すると何らかの形でこの特許技術に近くなることも考えられ、今後の展開が楽しみです。 安定なSi負極を得るための方法である”加圧電解プレドープ”法についてはモノの特許とは分離して出願しています。
お、やっと出た。クラックが入ったりくっついたりする中で「内部に島状」ってことになるのかな。とすると、加圧電解プレドープの時にできるのかな。
[16] 極限環境で安定動作する「宇宙用電池」実現、GSユアサが100年超えて培ったノウハウ|ニュースイッチ by 日刊工業新聞社 (newswitch.jp) 音速をはるかに超える速度で地球の重力圏から脱出するロケット、放射線や極端な気温差にさらされながら稼働する人工衛星―。それらに搭載される、電子機器などの電力源として活躍する電池を手がけるのが、ジーエス・ユアサコーポレーション(GSユアサ)だ。極限の環境下でも、安定した動作が求められる電池を開発・製造できる理由の一つは、同社が100年を超えて培った電池開発のノウハウにある。(京都・小野太雅)
鉛蓄電池で高いシェアを持つGSユアサは1917年設立の日本電池と18年設立の湯浅蓄電池製造を前身に持つ、創業100年を超える老舗電池メーカーだ。同社で宇宙用電池の開発、製造を担うのは子会社のジーエス・ユアサテクノロジー(GYT、京都府福知山市)。並河芳昭GYT社長は「GS(日本電池)とユアサ(湯浅蓄電池製造)ともに、宇宙用電池を手がけており、両者の知見が今も生きている」と語る。GSユアサの宇宙用電池の開発の歴史は1970年代にさかのぼり、70年に打ち上げた国産初の人工衛星「おおすみ」には、同社の酸化銀亜鉛電池が採用された。同電池より小型かつ軽量で、高性能なリチウムイオン電池(LiB)開発も80年代にスタートし、98年に宇宙用途での製造を開始。熱電池の開発も80年代ごろから始めた。熱電池はロケットの姿勢制御系機器などの電力源に、LiBはロケットの計測機器や人工衛星などの電力源に使われる。7月1日に打ち上がったH3ロケット3号機と、同ロケットに搭載された地球観測衛星「だいち4号」にも採用された。同社の宇宙用電池の強みは、顧客から高い信頼を寄せられる製品品質。例えば、人工衛星は地上から100キロ―2000キロメートルの範囲を飛行する低軌道衛星と、地上から3万6000キロメートル付近を飛行する静止衛星があり、衛星によって求められる機能や特徴などが違う。GSユアサの電池は両者ともに採用されるが、「これまで事故を起こしていない。品質重視の製造体制を敷いている」(瀬川全澄GYT特殊・大型リチウムイオン電池本部技術部大型リチウムイオン技術グループ部長)。宇宙用電池の生産は技術難易度が高く、工程単位は自動化できても工程間の作業は人が介在し、生産ライン全体の自動化は難しいという。装置を導入するだけでは作れない、高付加価値な電池を高品質に生産できる体制や社員の技術力の高さは「競争力の源泉だ」(並河社長)。同社の電池は、国内で宇宙航空研究開発機構(JAXA)が打ち上げる衛星のほぼ全てに搭載されると言われ、信頼性の高さがうかがい知れる。世界で盛り上がりを見せる宇宙産業。GSユアサのロケット向け電池を含む特殊電池などの事業の24年3月期売上高は前期比9・7%増の約215億円、営業利益は同2倍の約32億円となった。並河社長は「技術力を最大限に生かしつつ、コスト削減と生産の効率化も進める」とし、持続的な成長を見据える。
そりゃご立派なんだが、日立造船の硫化物全固体リチウムイオン電池ももう衛星に搭載されたな。
マクセルも硫化物全固体リチウムイオン電池(負極は一部SiOx)もってるし。
日本電気硝子は酸化物全固体ナトリウム二次電池(負極はたしか合金系だから)をもってるし。
今後は全固体電池になっていくんじゃないかな。
おまけ [1] 「日本人の君たちには話すよ」 地元メディアを“無視”したチリの英雄…24年前の異様な光景【オリンピック名珍場面】 (msn.com) お!「ヘリコプター」サモラノやな。
パリ五輪は連日熱戦が繰り広げられている。夏季大会は1896年に第1回大会が開催され、今回で33回目。記憶に残る名場面、珍場面も数多く生まれてきた。4年に一度のこの機会に、過去の出来事を「オリンピック名珍場面」として振り返る。2000年シドニー五輪男子サッカーに出場したチリ代表の“英雄”は、母国に初のメダルをもたらした。試合後、徹底して後輩たちを守った行動を日本の報道陣に明かし、周囲を驚かせた。2000年9月19日に行われた男子サッカー3位決定戦。米国との一戦に臨んだチリを引っ張ったのは、オーバーエイジ枠で招集された当時33歳のFWイヴァン・サモラノ。レアル・マドリードやインテルといった欧州の強豪クラブで活躍し、1998年フランスW杯ではマルセロ・サラスとの「サ・サ」コンビで母国をベスト16に導いた“チリの英雄”だ。米国戦はサモラノの2ゴールで勝利。チリのサッカー競技として初の銅メダルを獲得し、自身も大会得点王に輝いた。試合後、歓喜に沸く選手たちが取材エリアを通過していったが、なぜかチリのメディアは誰もインタビューせず、ただ見つめるだけという異様な光景が広がった。3位決定戦には日本を破った米国が出場していたこともあり、多くの日本メディアも集結。サモラノは「日本人の君たちには話すよ」と立ち止まった。サモラノによると大会前、一部の若手選手がはしゃいでいた酒宴の様子をチリメディアに“盗撮”されたとのこと。「メディアは酷い扱いで報道したんだ。だから私は未来ある彼らを守るために、五輪期間中は取材に応じないと決め、全員に伝えたんだ。でも君たちには話すよ。メダル? これは本当に嬉しいし、この栄誉はチリに取って大きなものだよ」などと笑顔で話した。囲みの輪が解けると、チリ人記者は「イヴァンは何て言ってた?」と日本人記者を取材してきたほど。ここまでチリメディアに応じてこなかったサモラノは、さすがに銅メダル獲得後に一人で取材に応じたが、後輩を守った大黒柱を中心に掴んだ銅メダルだった。THE ANSWER編集部
男前やな、サモラノ。
[2] 中国選手が英国選手におやつ勧められるも拒否、中国コーチの機転利かせた対応に称賛―香港メディア (msn.com) 中国の飛び込み選手・全紅嬋(チュエン・ホンチャン)が海外選手から差し出された「おやつ」を断る様子が注目を集めている。香港メディアの香港01が8日に伝えた。17歳の全は6日に行われた女子高飛び込み決勝で東京五輪に続く金メダルを獲得するなど、期待通りの活躍を見せている。
報道によると、全らが会場でシンクロ高飛び込みの練習を行っていた際、英国の選手が他の選手らに「おやつ」を配って回っていた。同選手は全とハグを交わした後、「おやつ」を勧めたが、全は手を振りやんわりと拒否した。
すると、近くにいた中国チームのコーチである陳若琳(チェン・ルオリン)が歩み寄り、差し出された「おやつ」を受け取って口にした。記事は陳コーチの行動を「その場の気まずい雰囲気を和ませた」と評し、中国のネット上で称賛の声が上がっていると報じた。
また、「他人を傷つけないようにしつつ、他人への警戒心は失ってはいけない」 「他人からもらったものをむやみに食べてはいけない」 「絶対に食べちゃダメ。ドーピングで引っかかるかもしれない。人間とはあくどいものだ」 「(断ったのは)正しい。細心の注意が必要。どんなやからがいるか分からない」といった声が上がったことを併せて伝えた。(翻訳・編集/北田)
ナイス(笑)。
これだから、お前ら、嫌いになれないんだよ(笑)。
by T. H.
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[1] Materials/Electronics
Fermi Level (2018/02).
Vacuum Polarization, and Polariton (2018/02).
Current Status on ReRAM & FTJ (2023/03).
Fermi Level 2 (2023/11).
Vacuum Polarization, Polaron, and Polariton 2 (2023/11).
[2] Electrochemistry/Transportation/Stationery Storage
Electrochemical Impedance Analysis for Li-ion Batteries (2018/02).
Electrochemical Impedance Analysis for Fuel Cell (2020/01).
Progresses on Sulfide-Based All Solid-State Li-ion Batteries (2023/05).
国内電池関連学会動向 (2023/05).
Electrochemical Impedance Analysis for Li-ion Batteries 2 (2023/12).
[3] Power Generation/Consumption
Electric-Power Generation, Power Consumption, and Thermal Control (2020/07).
H2 & NH3 Combustion Technologies (2020/12).
Electric-Power Generation, Power Consumption, and Thermal Control 2 (2023/12).
H2 & NH3 Combustion Technologies 2 (2023/12).
[4] Life
Home Appliances I (2021/06).
Home Appliances II (2021/09).
Home Appliances III (2023/12).
[5] Life Ver. 2
Human Augmentation (2021/11).
Vehicle Electrification & Renewable Energy Shift I-LXXXI (2022/01-2022/12).
Human Augmentation II (2023/12).
[6] 経済/民主主義
経済/民主主義 I-LIX (2022/12-2023/05).
記事抜粋1-206 (2023/05-2024/XX).
Published Articles' List (2004-2005, 2008-2011, 2015)
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