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施工図とは何ぞや

工事を行う上では、設計者と施工者がそれぞれ役割を分担しております。
設計者からしきりに、施工図作成を求められることがあります。
設計図があれば建物を作れるはずなのに、なぜ施工図が必要なのか。
本来は、施工者が設計図を詳細に理解して、業者さんや職人さんに指示しやすくするために、内部向けに描くものだと思います。
工場製作の承認図等はまた別の話で、それはメーカー等しか詳細はわからないので、提出してもらい承認するものです。
現状は、設計図があいまいで、細かな部分が明示されておらず、それを補うために、施工者に図面を描かせる、という行為が横行しています。
かつては、持ちつ持たれつで、施工者は設計を補いながら工事をしていたのも事実です。
しかしながら、技術者不足が深刻な昨今、その負担を支え切れなくなっています。
特に、公共工事では、役割を明確にして、寸法や納まり、形状などを決めて、図面で明示するのは設計者として、施工者の負担を減らすべきです。
働き方改革、週休2日制など、推し進めているのであれば、実務の改革を切に願います。
工事書類、写真も同様です。本当にいるものか、十二分に精査した上で、提出を求めて頂きたいと思います。

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