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元証券マンが、52歳から始めた飲食店経営を、コロナ禍も乗り越え10年以上続けられているのは?自己紹介vol.3

お客が来ない日に、部屋で見た動画が始まりでした。
「もう閉めてしまったと思っていた店を、娘の旦那が東京での仕事を辞めて、続けてくれることになった」
地元のファンからしたら、美しくも嬉しい話です。
多少焦げてしまったりしても、なかなか料理が出てこなくても、温かい目でみていただきながら、お店はスタートしました。
 
証券会社とは全く違う、なかなかしんどい毎日でしたが、少しずつ慣れていきました。
スタートラインが低かったので、右肩上がりで売上も上がっていきます。
 
ところが、飲食店はそんなに甘いものではありません。3年目で早くも横ばいになってしまいました。
このままではダメだなと思っていたとき、1ヵ月無料というのに惹かれて、「飲食店を繫盛店にする」というコミュニティに入ったのでした。
その日は開店から2時間経ってもお客さんが一人も来ません。店舗の上に住んでいるので、上に上がって、そのコミュニティの動画を暗い部屋で見ていました。
 
無料とは思えない内容に引き込まれて、このまま実践してみることにしたのでした。
 
そのベースにある考えが、飲食店も「お客さんが来るのを待つ」のではなく、「お客さんが来てもらえるように攻める」、所謂「ダイレクトマーケティング」を行うべき、というものだったのです。
そして、そのために必要なのが何よりも「顧客リスト」だというのです。
 
これって、証券会社での営業とも通じるものがあります。見込み客リストや顧客台帳が、とても重要だったのを思い出しました。恐らく、すべての業種に共通することなのでしょう。
 
 
ひたすらリストを集めて、とにかくメルマガを送り続けたら・・・
 
「リストが500集まれば、経営は安定する」
「リストが1000を超えれば、集客に困ることはなくなる」
 
その言葉を信じて、ひたすらリスト集めに励みました。
登録してもらうための工夫もいろいろやりました。席にPOPを置いてみたり、メニューと一緒に登録用紙を渡してみたり、スタッフに常に声かけてもらったり。
リストに登録してもらうための特典もいろいろ試しました。
このときやったさまざまな試行錯誤が、リスト集めのノウハウに繋がりました。
 
そして、同時に、少なくても週に1回はメルマガを書く、と決めたのでした。
どこか行ったり、何かをしたり、その度に、「これはメルマガのネタになるかも」みたいに、常にメルマガを書くということを意識するようにしたのです。
 
飲食店などのお客さま商売のありがたいことは、すぐにお客さまから声をきくことができる、ということです。
 
「この前のメルマガ面白かったよ」
「あの場面で、くすって笑っちゃった」
「いつもメルマガ楽しみにしているよ」
 
お客さまから少しでもお褒めの言葉をいただくと、つい嬉しくなって頑張っちゃいます。
 
その積み重ねが、いつしかリストは500を超え、1,000を突破していきました。
メルマガを送った回数も1000回近くになりました。
 
今週は予約が少ないかも、となれば、ちょっと魅力的な食材を使ってお得感の強い企画にして、メルマガを送ると、すぐに予約でいっぱいになります。
これまでやっていなかったクリスマスオードブルを初めてやった年も、メルマガですぐ予約完売しました。
 
こうして、実際に集客で困るということは、ほぼなくなりました。
 
たとえば、10周年を迎えて、周年コース(8,800円)を2週間(10営業日)行うメルマガを送りました。その結果1通のメルマガで、僅か15席の店で、実に79人分(約70万円)の予約を頂戴したのでした。
 
評判が良かった生産者さんを訪ねたメルマガを紹介していきます!
 
毎週送り続けたメルマガですが、生産者さんを訪ねたときのものが、最もお客さまから喜ばれました。
これまでに送った約1,000通の中から、そんなメルマガも今後紹介したりしていきます。

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