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映画『TENET-テネット』は劇場で観るべきか?

こんにちは。TVCMでも大々的に宣伝している映画『TENET-テネット』を映画館で観てきました。その感想を記事にしましたので、まだ観ていない方に参考にしていただければ嬉しいです。

1.『TENET-テネット』は劇場でみるべきか、配信を待ってからでよいのか?

私の結論は、配信を待ってからでよい、です。理由は、クリストファー・ノーランという今最も優れた作品を生み出す監督の作品にあれど、作品のテーマ、ストーリーのわかりやすさ、読了感(満足度)を考慮すると2,000円を払って観る価値はあまりないと感じたからです。順番にみていくと、まず作品のテーマは「ロシア黒幕のプルトニウムによる世界滅亡の企みを阻止する」というもの。ありふれたテーマですよね。次にストーリーのわかりやすさについては映画.comのレビューを見ると賞賛するコメントがある一方で「ついていけない」や「理解できない」といった書き込みも同じくらいあります。これは150分の上映時間が順行する現在進行形と、未来と過去が入り交ざる展開のため、主要キャラクターが今何を考えていて、なにをすべきかが、観ている人(私)の脳への同が追い付かない結果によるものだと思います。

最後に読了感(満足度)ですが、映画の最後にはこのミッションの”起点”が明かされますが、それまでの「今どこ?」状態がもやもや残っているのでスッキリせず、なんだか狐につままれた様な気持ちになり、観終わった後に疲労感もありました。

2.見どころは?

私が上映中に感じて面白さを見出していたのは作品のテーマやストーリーではなく主要登場人物4人の過去作品との比較です。まず主役のジョン・デビット・ワシントン。彼は2019年公開の『ブラック・クランズマン』で主演の警察官役を演じ注目を集め、ノーラン監督の本作に主演として抜擢されたホープです。さらに驚いたことに、彼の父親はデンゼル・ワシントンです。あの『イコライザー』や『トレーニング・デイ』など多くの作品で主演を務めた名優です。いつか親子共演が実現されると思うととてもワクワクします。肝心の本作での彼の役どころですが「謎の男」として「米国人」としか情報は与えられていません。命を懸けたテストに唯一合格し、自ら戦略立案からチームマネジメント、そしてミッション遂行までけん引するリーダーです。
次に、彼の相棒となる「ニール」という男性。この役はロバート・パティンソンが演じています。代表作『トワイライト』シリーズでアイドル的人気を獲得したものの、その後のキャリアでは大作より「知る人ぞ知る」的作品を中心に出演を重ね演技に磨きをかけてきました。その効果もあって、本作の風貌や身のこなしを見ると、トワイライト時代はまだ色白の華奢な青年だった若手俳優が、無精ひげと着崩したスーツも似合う大人へと変貌していてめちゃくちゃカッコいいです。劇中ではスーツでビシッときめたり、軍服でワイルドに駆け回ったりする姿を見て彼のファンになる人が多いのではないでしょうか?私はしっかりファンになりました。また「謎の男」がミッション一筋なのに対し、彼のサポートやケガ人を治療するシーンが女房役として作品に幅を利かせていると感じました。
次に、ロシア黒幕の妻で一児の母。演じるのはエリザベス・デビッキ。フランスのパリ出身というだけあり(?)スレンダーで美しい容姿に終始目を奪われます。代表作は『コードネームUNCLE』や『アヴェンジャーズ』シリーズ(ネビュラ役)。
本作では夫との結婚生活が破綻し、愛する息子を夫から取り戻すことに執心する母としての姿が描かれています。「大富豪の妻」という立場ながら自由を獲得できないジレンマに陥り、そこから打破するために夫の計画を阻止するミッションへ協力します。
最後に、ロシアの黒幕を演じたケネス・ブラナー。彼は俳優にとどまらず監督としても有名で、『シンデレラ』では高い評価を獲得しました。悪役を演じた本作では「未来からきた男」として最後まで計画の実行に心血を注ぎます。過去の出演作『エージェント・ライアン』で演じた悪役を彷彿とさせます。

3.おまけ 舞台は?
世界の様々な国・地域で繰り広げられます
・ノルウェーのオスロのコンサートホール
・ウクライナのキエフ
・インド
・ベトナム

以上です。最後までお読みいただきありがとうございました。

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