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相続対策会議

お初です。よろしくお願いします。

相続に関する仕事をしていまして。思うところを述べさせていただきます。

最近に始まったことではありませんが、相続対策を考えませんか?と言われて、「ハイ、やりましょう!」というお父さんは少ないです。

その隣で、「お父さんに相続対策、やってもらいたいけどね~」と言っているお母さんがいます。

結局、何もしない老夫婦がいるわけです。

この「相続対策」ですが、最近のトラブルが多いということから「対策をしましょう!」という業者に煽られて考えている方が、非常に多い!

残念ですね・・・。

多くの方が「財産の分け方」だけを主眼に置いて、「自分」を忘れています。残念ですが・・・。

その昔、江戸時代の後半、日本人は農家の家庭でも文字の読み書きができましたので、今でいうところの「遺言書」にあたる「書き残し」なる書物を作成していました。

この書き残しというものは、家族のルールみたいな家訓や、地域の文化風習、習慣なども書かれていたとか。

今の遺言書には、ほぼ書かれていない内容が書き残されているのです。

私は、この内容に「自分のこと」を書いて欲しいと思っています。

「自分の哲学」

「自分が嬉しい、幸せと思うこと」

「子供をどうやって育ててきたのか、期待していたこと」

「家族には、どうなってほしい」のかなど。

相続の現場で、「お父さんは、どんな方でしたか?」と尋ねると、

職業、大まかな性格、程度の話ししかありません。

介護でたいへんだったと自分のことを、何分間もしゃべっている子供さんもいます。私は、あなたのことを聞いたのではなく、亡くなったお父様のことを聞きたいのです。と言いたいのですが・・・。

お父様は、親の背中を見せていたつもりかもしれませんが、子供は見ていません。親のことを全く理解していません。

核家族の世帯が増えたせいか、亡くなった方の話しは誰も覚えていません。亡くなった数か月後に忘れられています。残念ですが、多くの現場で見られるところです。

どのような自分を見て欲しいのでしょうか?

世のお父様には、自分の存在をもっと色濃くしていただきたいと思っています。夕方までテレビを見ているお父さんでいいの?

最近のテレビも面白くないと言っては再放送ばかり見ているお父さん。また、水戸黄門やらないかなぁと言っている場合ではありません。

お父さんの奮起を期待したいところですが、何か良いヒントを探したいと思っています。

第1回相続対策会議でした。


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