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福祉用具専門相談員を含む介護従事者が利用者にレッテルを貼るということ

今回記事として書くことは、介護業界、福祉業界、障害業界全てで働く従事者が大切に思わないといけないことをツラツラと書いていきたいと思います。

今回、バリアフリーリフォームのお話をさせて頂いている利用者のお話ですが、

初めの依頼時点で、地域包括支援センターのケアマネジャーから「精神(病)がちょっとあるかなー」と、言われていた利用者です。

確かに初めてお会いをしたその日、【そのような感じ】がしたのは事実。

しかし、二回目お会いをした際にふと、「あれ?この利用者はいつもこんなことを言っているけど、話している内容は“普通”のことだよな?!」と思いました。

個人情報のこともあるので、詳しくは明記出来ませんが、

この利用者の言動は、長年この業界にいると“なんとなく”分かる【困難事例】、【困難な人】と思われる利用者なんだろうとは思います。

わたしは昔、福祉用具専門相談員として5、6年経ったある日、感じたことがあります。

それが、

【困難事例ほど、勉強になる現場はない】

ということです。

※そして、この記事では、皆さんに分かりやすいように『困難』と明記をしますが、その『困難』というのは、「誰にとっての困難」なのか、を考えると、それは職員側にとっての「困難」ですので、わたしは今、「困難事例」とは言わなくなりました。

そこからは、ケアマネジャーからの依頼で「今回大変な利用者なのよー」という依頼がくれば逆にワクワクして伺ったことを思い出します。

話は逸れましたが、今回の利用者の自宅に行くと毎回一時間〜二時間捕まりますが、その時間がその利用者の背景を知る貴重な時間となり、今では全く「困難な利用者」ではなく、「“普通”の利用者」として、冗談も言い合えるようになりました。

この話の中で、包括のケアマネジャーが一人暮らしの利用者のために、今後の身体状況や、生活状況を確認するために訪問看護の導入を勧め、私たちバリアフリーリフォームの人間が居る時に合わせて、ケアマネジャーが、訪問看護ステーションの人を顔合わせで連れて来た。

その際に、私は先に話を終え失礼をしました。
そして本日再度打ち合わせで伺った際、利用者に「あの時の訪看さんはどうだったんですか?」と伺うと、「あー、何か精神なんとかの資格をもった人が来た」と聞いてわたしは「ん?精神?」と思いました。

その後利用者が「これこれ」とその訪看の人が置いていった名刺を持ってきて見ると、

やはり悪い予測が当たり名刺の名前の上に書かれている資格には、看護師の資格ではなく、

精神保健福祉士と、認定心理士の2つの資格が。

それが一概に「悪い」とは思いませんが、やはり、ケアマネジャーからすれば、

「この人には精神病があるんだ。だから、それを確かめないと!」

という考えが見え隠れした。

時間をかけて、話して、理解をしようと思えば、決してわたしはその利用者に「精神病」があるとは思えない。

ここからが、福祉用具専門相談員として、とても大事なことですが、

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