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【3-5】バイト講師の指示が通りやすくなる方法

指導を始めたての新人講師から、生徒さんに注意をして、なかなか指示が通らなくて困るという悩みをよく聞きます。
僕は、そもそもアルバイトの講師に細かな注意やしつけ、あるいは時に怒ったりという負担を課すのでなく、システムで解決したほうがいいと言う派なのですが、そこはそれぞれの塾のスタンスだと思いますので、今回は個人として注意が通りやすくなる方法論についてまとめていきたいと思います。

指示が通りやすい空気を作るテーブルマナー理論

フレンチのコースなどを食べに行くと、そこにはテーブルマナーが存在します。
どのスプーンやフォークから使うのか、どうしたら食べ終わりの合図なのか。
そういったルールに私たちはついつい無意識に従ってしまいます。
あれって特に強制されているわけではないので本来好きにして良いはずなのに、ついつい僕たちはマナーというものを守ってしまう。
あるいは、ドレスコードがあるお店に入った時、ついつい僕たちは背筋を伸ばして良いマナーで食事をする。
フレンチのコース料理を食べている時やドレスコードがあるお店で振る舞っている時などは、私たちは自ら進んでルールを守っていると言うわけです。

コース料理のマナーやドレスコードと同じ要領で、細かなルールを決めてみんなでそれをそれを守ろうという空気感を作ると、知らず知らずのうちにそのルールを守り合おうという空気感を作り出すことができます。
そしてその空気感を作り出しておくと指示が通りやすくなる。
僕はこれをテーブルマナー理論と呼んでいるのですが、いかにこうした空気に持ち込むかが新人講師が個別指導する上で非常に重要であると僕は考えています。

細かなルールを敷くことの効用

僕の授業では、机の上の物の置き方周囲の整理整頓等に非常に細かく注意を出しています。
また僕自信、自分の髪型や服装、言動や立ち振る舞いはもちろん、教室の備品の少しのズレや靴の並びをかなり細かく修正します。
おそらく生徒や同僚からは非常に細かい人間と認識されていることでしょう。
別に僕は、そもそもそういう細かいことに対して気になるタイプではありません。
しかしそういったものを細かく注意している。
それは先述のテーブルマナー理論を実践しているからです。

僕という人間は、細かなところまで注意を向けていて、そういった部分までこだわりを持っている。
そういった空気を作り出すことで、講師にも生徒にも、僕がその場にいるときは、そういった意識を持って動かなければならないという雰囲気作りをしているのです。
もちろんこれは周りに強制してるわけではありません。
ただ、信頼関係があって、コミニケーションをとる中で、僕がその細かさでものを見ているとなると、当然、向こうもその細かさを意識せざるを得ないくなる。
そしてこちら側の会話の基準がそこにあるならば、向こうもその水準で話を合わせてくれる。
こうしたコミニケーションが当たり前になることで、やりとりの水準が上がるわけです。

指示が通りやすい環境整備という意識

こうした緊張感を構築することができれば、無意識のうちに、その水準でふるまおうと言う意識が芽生える。
結果的にその水準を満たすか否かと言う基準の指示出しが生徒さん達に通りやすくなるわけです。
細かな指示出しや、立ち振る舞いの重要性に関しては、2の行動へんにも書きましたが、このように即効性の高いツールとしても使えます。
その場その場で注意が通るような方法を考えるのではなく、そもそも自分の指示が通りやすい環境整える。
そのような空間設計の視点とその方法論を持つことが、新人講師が指示を通しやすくする方法であるというのが、僕のロジックです。
僕は個人的に、そういった空気感を個別指導責任者が生み出すことまでが教室運営側の責任だと考えていて、実際僕はそのようにしているのですが、仮にそうでなかったとしても、自分自身でその空気を作る事は可能です。
指示が通るか通らないかは、その人の才能や力量や性格に由来するものではありません。
きちんとそこには方法論もあるし仕組みも存在する。
そういった前提と上記の方法論を持っていると、子供たちが言うことを聞いてくれないと言うストレスから解放されるのではないでしょうか?
もし悩んでる方がいたらぜひ実践してみてください。

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