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ずっと、現在やこれまでの自分を部分的に否定しながら、今以上の自分を未来に探している。「今の自分は“本当の自分”ではない」と、どこかで思いながら。 その営みのことを、人は希望と呼ぶことがある。 自分探しをすれば、ずっと眠っていた、見過ごしていた、隠されていた、しかし他者から無条件で承認されるような素晴らしい才能が見付かるものだと思い込んでいる。「そうだ、これこそが自分らしさなのである」と、自己を肯定するに値する何かが、この世界中のどこかにあるのだと。 世界一周だとか断食・