2022年8月OPEC月間レポートによる世界の石油需要について(概略)

前回記事と同様にhttps://www.opec.org/opec_web/en/publications/338.htmで掲載されているOPEC月間レポートの概要について取りまとめてました。今後定点観測という形で記事に投稿できればと考えています。

結論から書かせてもらうと、地域的な要因により修正が入り前回報告から若干減になっています。
22年度の年間需要予測については以下の通りです。

2022年度石油需要予測

また、23年の年間需要予測については以下の通りになります。

2023年度石油需要予測

前回記事では年度毎の石油需要について記載していなかったので、こちらに取りまとめました。

年間の石油需要

OPECの月間レポートではコロナショックが起こる前の2019年度の需要予測とよく対比をしています。上図からわかる通り、2023年度の需要予測についてはコロナショック前よりも需要が増加することを現状は見込んでいるようです。要因としては健全な世界経済の成長への期待と中国のCOVID-19の封じ込めが改善されること加味しているとのことです。
OECDのうち米国が堅調に上昇し輸送用燃料と軽油(主に石油発動機ディーゼル燃料)の需要回復による増加が予測され、非OECDでは中国とインドを起点として輸送用燃料の回復と石油化学原料を含む堅調な産業用燃料需要が増加することを予測しているとの事でした。
燃料別にみるとガソリンとディーゼル燃料が来年の主な需要を席巻すると見ているようです。

以上が、8月レポートの石油需要に対する内容になります。今後のレポートに大きな変化がない場合は前半部に転記した表にまとめて終わりにしようかと思います。

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