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第一回 

最近ひとりごとだけで喉を痛めました。拷問.mp3です。

今日は好きなバンドのライブを見に行って帰宅したのちこれを書いている。東京に去年の4月に引っ越してきてからライブハウスで働く友達からの紹介で色んな音楽ライブに足を運んだので、いつかそれの感想もここで書きたい。

その友達は会社員1年→退職→ライブハウスというキャリアを進んでいて、今度そのライブハウスを転職し別の会社に行くらしい。紙切れ1枚の健康保険証を見せてきて「これヤバない?」という自虐ネタがもう聞けないかもしれないと思うと少し残念ではある。

というわけで少しそれたが表題について書こうと思う。

この間ぼーっとYouTubeを見ているとラランドのニシダがプロフェッショナルの神回をサーヤにプレゼンするという動画にたまたま出会い、見た。

そんなプロフェッショナルには滋賀の少年野球チームの監督の回があり、それがめちゃくちゃよいのだそう。詳細は動画、あるいは受信料を払ってNHKで見てほしい。

このおっちゃんは公務員という仕事をやりながらほぼボランティアで35年間少年野球チームの監督をやっているらしい。
僕のイメージだと公務員という仕事の方に密着するのがプロフェッショナルだと思っていたが、半分趣味(仕事と同じくらい全力で取り組んでいるから特集されるだろうが)の少年野球の監督の方に密着する回があるというのは少し意外だった。

また、2023年の10月にエレン・イェーガーも出演していたらしい。エレンって大罪人じゃなくて仕事人なんだ。仕事は仕事でも世界の息の根をとめる必殺仕事人なのか。ベクトルは違うがこれも意外だった。

せっかくなので第一回放送は一体どんな人にインタビューしたんだと気になり調べた。

どうやら第一回は星野リゾートの社長星野佳路だったらしい。
リゾート会社の社長という仕事に密着し、その中で彼自身が行っている工夫やこだわりをインタビュー形式で紹介する。だいぶ僕のプロフェッショナルのイメージと近い。

こうして少しプロフェッショナルについて考えて思ったのは、第一回を誰にするかおそらくめっちゃくちゃ悩んだんだろうなということ。

もし第一回がエレン・イェーガーだったらめちゃくちゃなことになっていただろうし、少年野球の監督だったとしても「職業?」と思う人がいて上手く番組の軸が定まっていなかった可能性もあるだろう。
今はプロゲーマーやYouTuberなどという職種があるからいいが、この番組が始まった当初2006年はそんなものは普及していないし、近所のめっちゃスマブラやFPSが上手い人やニコ生配信者もある意味少年野球の監督と同じように半分以上趣味でやっているのだから対象になるだろう。

もしそういう積み重ねをしていった場合、今のプロフェッショナルがあったかと言われると多分なかったんだろう。

そう考えると、第一回の人選はめちゃくちゃいい。
分かりやすく仕事だし、分かりやすくプロフェッショナルだし。どういう感じでこれからやっていくのかなというのもイメージしやすい。
ここから今のプロフェッショナルの広がりを考えると恐らく正解だったんだと思う。

こういう第一回をビシっと作れる人になりたい。
第一回で作ったイメージがないと奇をてらっても裏切りがないから面白くならない。あと、イメージがあることで奇のてらい方の度合いも上手くなる。

うんこは臭い、茶色いっていう第一回で作ったイメージがあったとすると、あるうんこが普段茶色だけどたまに虹色になるんだったら面白いし、またあるうんこが第一のイメージに反して基本全然臭くなくて、真っ白だけど結局めっちゃ臭いときがあるんだったらそれはそれで面白い。うんこが臭くて茶色いっていう第一回で作ったイメージがあるからこれが成立してる。

そもそも第一回って一回しかないから大切にできるようにしたい。でも全部が全部第一回と思って取り組むのはまた違う気がするんだよな。

そんな僕の最近の第一回でいうと、このブログになるが実はエロサイトのurlを貼ったせいで一度作った自己紹介記事が速攻BANされている。
会社での自己紹介という第一回でも奇をてらったことだけ言って名前を言い忘れたりしている。
大学に入ってすぐした自己紹介という第一回も声が小さすぎて3度聞き返された。

僕が初めて喋った言葉はなんだったのか全く覚えていないが、それを聞いていた親からするとその一言が第一回だろう。ママ なら第一回っぽい。

一度きりの人生で僕があと第一回を何回やるか分からないが、色んな人と色んな第一回があるんだろうな。きっと最適解を出すのはとても難解なんだろうな。なんて。



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