「ボーはおそれている」のよくわからなかったとこ
「ミッドサマー」(2019)のアリ・アスター監督の次回作が上映されたので、見に行きました。
めちゃくちゃ面白かったです。なんか解釈とか感想とかは映画のヲタさんが死ぬほど書くと思うので、そちらに任せます。でも、正直よくわかんなかったとこがあったんで、それだけ書きます。
精神科医の目的は?
これはまあ正直どうでもいいけども。
ストーリー序盤で出てくる精神科医は、結局ボーの母親と結託しとったんですわ。
ただこの精神科医の目的は、映画中で正確に語られません。
まあでもええかこいつは。。。
結局外科医夫婦は何をテストしてたん?
なんやかんやあって、ボーはグレイス(Grace)とロジャー(Roger)という裕福な夫婦に保護されます。
結局こいつらもヤバい奴やったんですけど、ようわからんまま終わってんすよね。
この家庭は結構今も疑問かも。
グレイスは一瞬ボーに何か真実を伝えようとしてるアクションをするんですけど、最終的に決裂。
この辺でエレイナ(Elaine)と会う回想シーンが挟まれてて、俺ちょっと外国人女性の見分けがそんなにつかんから、途中グレイスがエレイナなんか?と勘違いして見てたら、そういうことではなかったです。でもだとすると、グレイスの距離感近すぎひん?とは思う。
この夫婦の真意はちょっと最後までようわからなかった。
なぜ未来が見えたのか
あとですね。
外科医夫婦の家にいたときの監視ビデオで、未来が見えるときがあったんですよね。これは本当に意味不明。
エレイナ
一応本作のヒロイン枠だと思うんですけど、エレイナ。
でもまあ納得感はあったかな。冷静に考えると、なぜボーのもとにあらわれたのか、そしてなぜ……とかはあるんですけど、いやでも全然個人的にはアレで納得。
彼女に関しては、あんま気にならない。精神外科医と同じぐらいかな。
あとは意外と回収されてるかも
いやー、でも最後まで見たら、伏線っぽい要素は全部回収されてたかも。やっぱ外科医夫婦ぐらいですかね?
ストーリー全体が荒唐無稽っぽい感じにはなってるけども、いやでも全然リアリティの範疇にギリ納めたって気がする。
どこまでが妄想でどこまでが真実?
そもそもがボーという主人公が精神科通いの独身中年なので、この映画全体が本人の妄想みたいにも解釈できます。
ただその辺、妄想全開のサイケデリックワールドじゃなくて、どこかリアリティがある中での「本当に嫌な世界」を表現できてる、っていうのがこの映画の魅力だと思います。
「ミッドサマー」は舞台が北欧のコミューンでしたけど、今回はアメリカのどこかの街で、ドラッグとか銃乱射とか、「頭おかしい奴が自分の家の近所をうろうろしている怖さ」というのが表現されてたと思うんですよ。
なんならボーもその狂人に対する善人サイドではなくて、ボーもボーでその生い立ちから問題を抱えていて、けして正義と悪の二項対立ではなくて、その辺がどんなにストーリーが荒唐無稽になったとしても、3時間のクソ長映像を最後まで見れたところなんでしょうね。
(了)
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