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崩壊するアルカディア・ベイ【Life is Strange】【第5章】

Life is Strangeの第5章「偏光」

最終章となります

英題がPolarizedなんですけど、「偏光フィルター」の偏光という意味の他に、「二極化する」という意味があるらしくて、ダブルミーニングになってるみたいです

日本語だと訳しようがないダブルミーニングなんでしょうがないんですけど、こういう味わいが失われるのが翻訳のもったいなさ

前回までの展開はこれ

時間操作モノのお約束として

「いくら時間を操作しても、本当に大事な運命は変えられない。それを変えようとしたら多大なる代償が伴う」

という暗黙のルールがあって、本作だとそれがクロエの死だった

最終章はクロエかアルカディア・ベイか、どちらを救うかを選択することになります

いい写真撮ってるときのポーズはキモい

第4章ラストで実は黒幕だったことが明らかになったジェファソン

マックスは注射うたれて、暗室に連れていかれます

ジェファソンは失神した少女を撮影するのを目的に犯罪に手を染めている、純粋なクソ野郎。でも写真の才能はある

現実の天才と呼ばれる人たちが犯罪者になるケースは多いので、その辺はすこしリアル感ある

絶体絶命のピンチだったけども、マックスは口八丁で日記に挟まってた過去の写真を自分に投げさせて、その写真で過去にワープ

その写真が、ゲーム冒頭で撮った自撮り写真

ここで戻んのかよ!

ここは制作サイドのストーリーが鮮やかすぎて、何度見ても鮮やかすぎると思ってしまう

今すべてがわかった状態で最初の授業シーンを見ると、同じシーンでも全く違ったものに見える

いや、完全に計算されてる

このストーリーテーリングは本当にすごい

自撮り激痛女とか言ってごめんね

サンフランシスコ

そっから、教室でデイビットにジェファソンを調べてもらうように連絡

全てを知っているマックスはケイトやヴィクトリアに軽説教しながら、ジェファソンの元へ行き、自撮り写真を渡す

プレイヤー的にはちょっとすっきりするところかな。マックスはオープニングのときは気弱な女の子だったけど、Life is Strangeのつらいストーリーを通じて成長したね

マックスが行動を変えたことで、ジェファソンの悪事は警察によって暴かれ、ケイトやクロエの犠牲もなくなり、日常ヒーローの受賞者はマックスとなりました

マックスはウェルズ校長とともにサンフランシスコへ

ウェルズ校長は作中ムカつく場面も多かったけど、ただアルカディア・ベイとブラックウェル・アカデミーが腐りすぎてたので、そこの校長はまあこういう動きになるかなというリアル感は終始あったね。いい人ではないんだけど、俺もいい大人なので、ちょっと立場は理解できてしまう……みたいなところがありました

サンフランシスコのギャラリーでは、ハイセンスな写真だけが展示されてる中に、マックスの例の写真も展示されている。でも他に負けないだけの魅力がマックスの写真にはやっぱあるね

知らない人にちやほやされながら、この世界線はいいなと思ってたところで、鼻血出て、幻覚が見えはじめました

ギャラリーの椅子で休憩してたら、クロエから電話来て、アルカディア・ベイに嵐が来てヤバいとのこと。ホンマにクロエってあたしがいないと何もできないな……

というわけで、展示されてるマックスの写真使って、女子寮にワープ

そしたらちょっとだけ時空が壊れてる雰囲気でした

戻しすぎたか……

アルカディア・ベイの崩壊を防ぐためには、選択肢は一つしかない

そう

表彰されていた、あの自撮り写真を破ること

ゲーム的にはこの選択一択になるんだけど……

でもアーティストのチャンスって、すごい大事じゃないすか

芸術的センスがある人って、身の回りにもちょいちょいいると思うんですよ

絵が上手いとか歌が上手いとか美大合格したりとか

コンテストの受賞って、本当にすごいことだと思うんですよ

マックスの人生にとって、十代でギャラリーに写真飾られるって事実があるだけで、写真家人生(なれるとしたら)にめちゃくちゃ有益だと思うんですよ

俺は写真家でも何でもないけども、アーティストが食えるようになるまでの大変さは理解してるつもりなので、ここホントにつらかったなあ

いや、「マックスは才能あるから日常ヒーローダメでも、いずれ芽が出るよ」と言う人もいるかもですが、違うんですよ。才能あっても埋もれる人ってめちゃくちゃ多いんですよ……

いけるときにガッっていかないとダメなんですよ。この分野は……

なんてことを思ったけども、破らないとアルカディア・ベイの嵐が直撃しちゃうので、他に選択肢はない

写真を破り捨てました

ジェファソン最強説

写真を破るとまた時空が変わって……もう何を巻き戻して、何が巻き戻ってないのかもよくわからなくなってる

戻ってきたのはジェファソンの暗室

拘束されて写真撮られてるところ

前の時空では日記に挟まってた写真を使って難を逃れましたが、この時空だとジェファソンは日記を焼き払っていて、その手は使えず、今度こそ絶体絶命

しかし!

ここでヒーローが登場

デイビット・マドセンが助けに来ました

ゲーム中ではクロエやマックスに対して高圧的に接してくる嫌な奴でしたが、こういう場面では頼りになる!

さあ見せ場だぞデイビット!

デイビットーーーーーーーーーー!

こいつ銃持ちで入ってきたのに、三脚でボコられて気絶て。。。

作中で散々軍隊経験アピってたのに。。。

てかジェファソンが強すぎる

どの選択肢選んでもデイビットを終始圧倒

まさかのLife is Strange強さランキング一位でございます

ただの変態カメラマンかと思いきや、近接戦最強キャラだった

自宅に監視カメラ設置は軍隊経験のせいじゃなくね?

誇張なしで10回近く時間巻き戻して、なんとかデイビットがジェファソンを倒せるルートを選択

ゲーム的な都合とはいえ、デイビットお前ホンマ……

ダクトテープ使って、ジェファソンは床で拘束

デイビットと話す中で、クロエの死を教えるか選択肢が出ます

クロエの死を伝えると、激昂したデイビットがジェファソンをその場で射殺してしまいます。個人的にジェファソンはちゃんとムショ入って罪を償って欲しいので、クロエのことは嘘ついてごまかしました

デイビットは今まで悪態ついてごめん、的な話をはじめます

マックスもジョイスとの仲引き裂いてごめんね、と返します

いやー、ゲーム序盤は完全に悪役だと思ってたデイビットが、実はいい奴だったんですね!

デイビットのあやしい行動は、全てジェファソンとネイサンの悪事を暴くためにやってたことだったんだ!

あ、いや、カメラ。自宅の監視カメラって、それとは別問題じゃね?

アメリカ社会では、退役軍人が日常生活にどう溶けこむかは社会問題になってるらしいね

一度戦場を経験すると、なかなか平和な日常生活に戻るのが困難になって……

いやでも自宅の監視カメラは軍隊経験と無関係では?

周囲の人間関係を上手く築けないとか、戦場の恐怖体験がフラッシュバックするとか、人を殺したことに対する罪悪感に苛まれるとか、退役軍人の苦しみってそういう話でしょ?

監視カメラはマジでお前個人のサイコ行動やから

軍隊経験のせいにするなよ

カウンセリングは受けてくださいー

崩壊するアルカディア・ベイ

世界めちゃくちゃになったので、写真使って時空ワープを試みたいところだけど、日記はジェファソンに燃やされてしまっている

頼みの綱はウォーレンが撮ったマックスとのツーショット写真

ヴォルテックス・クラブのパーティーの前に撮ったんだっけ?

あれけっこーなウザ絡みだったけど、まさか役に立つときが来るとはね……

暗室から地上に出て、ウォーレンに電話すると、大嵐で外に出られず、ツー・ホエール・ダイナーで足止めされているとのこと

ダイナーに行かなきゃ!ということで、マックスは車でダイナーに……てかマックス車運転できたの?!

町は嵐ですっかりめちゃくちゃになっていました

この世界の終わりみたいな雰囲気、好きだなあ

崩壊する町で、エバンはパシャパシャ写真撮ってた……のには気づかずに先進んじゃった

アリッサはなぜか高いとこにいたので、助けます

これ今までチャプターでちゃんと助けてないと、アリッサを助けられなくなってるらしいですね

第4章でリセットまでして助けといて良かった

ダイナーにたどりつくと、ウォーレンだけではなく、ジョイスおばさんとフランクもいました

フランクは負傷してます。レイチェルのことを聞いてきますが、ここで真実を教えたら、絶望を与えかねないので、ごまかしました。さすがにね。人として

ウォーレンはこんな絶望的状況の中でも、包帯や消毒液をかき集めて、ケガ人の救護にあたっていました。偉い奴やで。でもマックスとの恋愛フラグは俺が全部断ち切らせてもらうけども……ホンマごめん。ブルックとあんじょうやってくれや。俺のマックスはクロエ派やねん

ウォーレンの異性に対する不器用さは、オタク少年だった男性は、自分の10代をふりかえって、ちょっと恥ずかしくなるんじゃないでしょうか

「猿の惑星」という女の子を誘うには微妙なチョイスをゴリ押ししてくるところとか、マックスと話してるときの上すべりしてるテンションだとか

マックスというキャラの視点を通してみると、やっぱダサい。人としては好きなんだけど、恋愛感情にはなれないな〜って、あたし、思っちゃった

ウォーレンに時間操作能力のことなどを説明して、写真を貸してもらい、写真ワープ

クロエと一緒にパーティー潜入する直前に戻れました

で、クロエにも事情説明。デイビットと協力関係を結ぶように頼みます

そうするとまた運命が変わって、マックスはクロエと二人で灯台のある高台にいました。嵐は目の前。これどのシーンに戻ったんだ?いや戻ったんじゃなくて進んだのか?もうよくわからない……

さあ何とかしなきゃというところで、マックスの意識が飛びます

クロエを助けるとアルカディア・ベイが滅ぶ

こっからの展開はよくわかんなくなる

セカイ系パートとか呼ばれてるらしい

まあめちゃくちゃですわ

教室でジェファソンとキモい会話したり、女子寮をひたすらループしたり、暗い空間でひたすら男キャラに追いかけられたり

その悪夢を乗り越えると、灯台の近くに戻ってきました

ここでクロエが「自分の死ぬ運命を変えることで時空がめちゃくちゃになって、この竜巻が発生しているのでは?」と言ってきます

クロエ自身はろくでもない私のことなんていいから、この町を救ってくれと頼みます

ここでプレイヤーは最大の二択を突きつけられます


バタフライエフェクトという言葉は、気象学者のエドワード・ローレンツによる講演のタイトルに由来しています
(このタイトルマジでカッコいい)

予測可能性: ブラジルの一匹の蝶の羽ばたきはテキサスで竜巻を引き起こすか?(Predictability: Does the Flap of a Butterfly's Wings in Brazil Set Off a Tornado in Texas?)

Life is Strangeのゲーム冒頭の女子トイレで青い蝶が羽ばたいていました

そしてクライマックスで竜巻

バタフライエフェクトですねえ

俺の選択

俺はもちろんアルカディア・ベイを犠牲にしました

選択は半々……ていうかほとんどの人がセーブデータ使って、両方見たんだろうな

後細かいものはこんな感じ

ウォーレンに何もしなかった7%で笑いました

俺の操作するマックスは都合よく利用するだけ利用してポイだったな

最後に

いやー改めて

Life is Strangeってアクション要素なしで、ゆーたら選択肢ポチポチ選んで、ストーリーが分岐してくだけのゲームなんですよね

それでこんだけ面白いのすごいわ

初代の発売からもうだいぶ経ってると思うけど、この前マックス主人公の続編が発表されました

Double Exposure

「二重露出」っていう写真用語らしい

発表トレーラー見たらコレジャナイ感あって、スルーでもいいかな〜と思ってたんだけど、追加情報見てたらちょっと気になってきたのでやるかも

終わります!ありがとうございました

(了)

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