(要約)コーチングやファシリテーションスキルについて

【第1回】なぜ、コーチングやファシリテーションスキルが注目されているのか?

コーチングは『コーチとの対話を重ねることで相手がみずから目標達成や課題解決に向かえるように支援を行うこと』と定義しています。
また、ファシリテーションは『人々の活動が容易にできるよう支援し、うまくことが運ぶよう舵取りすること』とされているが、他の団体が異なる解釈や定義を使うことも珍しくないです。

この2つに共通する点は、ティーチングやコンサルティングのように専門家が答えや知識を与える関わりではなく、伴走者が学び手に問うことや引き出そうと働きかけることを通じて、学び手が自分自身で考えや意見、また答えを見出していくことをサポートする関わりだということ。

https://www.sensei-no-gakkou.com/article/cofa001/

【第2回】教育現場で活かせるコーチングの考え方

1つ目は、コーチは「相手と信頼関係を築こうとする」「相手の可能性を信じる」「相手の最大の支援者であろうとする」といったマインドセットを持っていなければいけません。

コーチは相手に問いを投げかけることを通して、本人の思考を促し目標達成の支援をしていくのだが、そもそも信頼関係が築けていない相手、もしくは築く素振りが感じられない相手にいくら問いを投げかけられても、自分の考えや悩みを話そうとは思えません。これは、子どもも大人も同じです。

また、コーチが相手の可能性を信じきれておらず、「どうせできないだろう」といった考えを持っていたり、心からそう思えていないのに形だけ「応援しています」とメッセージを送っていると、それらの考えは相手に伝わりマイナスの影響を与えてしまいます。
二つ目は、「バックキャスティング思考(バック)」という考え方についてです。コーチングでは、今やるべきことを未来の理想の状態から逆算する「バック」を用います。

コーチがコーチングのたびにバックを用いて、相手が未来の理想の状態を意識できる問いを投げながら、たどり着きたい目標設定やそこに向かう具体的な行動をサポートすることができると、相手は自分が行きたいと願う「より良い場所」にたどり着いている可能性が高くなるのです。

ただし、バックを用いてコーチングし、相手の行動を促す際に忘れてはならないのは、理想の状態や次に取りたい行動は、本人の中から語られ自己決定する必要があるということです。決して、こちらが設定した目標に無理やり連れて行くのではありません。

https://www.sensei-no-gakkou.com/article/cofa002/

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