論文で書かれていたこと

インクルーシブ教育の観点に基づくオンライン教育の可能性

視覚障害や発達障害などで見ることに困難さを感じる場合は,資料をデジタルデータとして準備し,音声読み上げ機能を使用することで,資料の内容の理解が可能となる。音声読み上げ機能は現時点で普及しつつあるが,図表に対して代替テキストを挿入するなどの配慮が必要であり,資料作成側に対する理解・啓発が今後の課題といえよう.
※達成水準(教育目標)の変更,同じ教科の領域での難易度の変更(Parallel curriculum)
Parallel curriculum を実現するためには,個に応じた適切な指導・支援に対するコストが必要となるが,大規模校や教職員が不足している状況において Parallel curriculum を実現することは困難である.そこで,オンラインで学習支援員等と相談可能なシステムを実現することで,児童生徒の個々の理解状況に応じた支援を提供できる可能性がある.
ただし,学習支援員と現場の教師が連携して児童生徒が相談可能な仕組みを構築する必要があるため,今後の展開に期待したい
インクルーシブ教育システムにおいて,可能な限り同じ場で学ぶことを目指しつつ,一人ひとりの学びへのアクセスを保障していくためにオンライン教育は十分に活用できるであろう.そのためにも,オンライン教育をより充実させるためのシステム開発と,実践事例の蓄積・整理の両輪から,研究が進展することを心から願う

プログラミング教育における音声情報処理技術の活用

本研究では、音声情報処理技術としておsネイ認識と音声合成の基本的な機能を扱ったが、音声認識における話者の識別や音声合成における声質の変化などを活用することは今後の課題である。

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