ICT教育に関して覚えておきたいこと

ICT活用の課題

 生徒人数分の端末はあるが、家庭で充電するためのアダプターは1学年分だけしかない。3月に全校生徒約500人が一斉にオンラインにつなぐテストをしたが、一部の生徒は接続が不安定だったという。
https://www.asahi.com/articles/ASP4P7GWQP4PPTIL006.html
 自治体からは、せっかく端末が届いたのに禁止事項が多く、機能が制限されていて使えないと聞くことがある。つくば市はデジタル端末を学びのために使うという目的意識を大切にし、自分たちの道具は有効に活用し、使い方によっては危険もあるという情報リテラシーを子供たちに身に付けさせることを目標としている。
 子どもたちが自分たちだけで何かをできる(OneNoteで内容をシェアしながらZoomで議論など)。デメリットとして、時間の区切りがなくなるため、夜9時過ぎに先生に質問するなどがあり、そこは教育していく必要がある。
 配られたのはノートパソコン。前日にパソコンを持ち帰り、オンライン授業に参加する。オンライン会議システムを使っての対面式の発表や、オンライン上で指定されたドリルのページにアクセスし、それぞれに問題を解いていくというものだった。
 「発表は良かったのですが、ドリルのページはアクセスが集中したからなのか、フリーズして動かなくなることが何度もありました。他のお宅もそうだったと言うので、うちのネット環境の問題でもなさそうです。そこは、改善してほしいなと思いました」
(パソコンだけ配られても…急ピッチで進んだ「GIGAスクール」教師と生徒それぞれのホンネ)

ICT教育のあり方

ICTの一番の強みは、アウトプットです。
そして、そのアウトプットは画一的ではなく多様である必要があると思っています。
生徒が多くの中から自由に選んでアウトプットできる多様性が一番です。
今までは、生徒は口で説明したり黒板に書いたりして説明することしかできなかったのが、タブレットがあることにより、考えをスライドにしてプレゼンしたり、動画で表現したり、リアルタイムにデジタルで描きながら説明することもできるようになりました。
そんな風に、アウトプットするツールとして使わせるというのが今の一番の活用方法ですね。
探求学習(アクティブラーニング)とは、単純な暗記ではなく、自身で考えて能動的に学ぶことができる授業のこと。正解が書かれていないものを調べ、自分で考えて答えを出すというものです。そこにICTが加わると、実際に建物や言葉などを調べる、検索で異なる見解を見つける、専門家へと連絡してコメントをもらうといったことまで実現できます
教科書の中で完結していた学習と違い、外部からの意見を採り入れたり、新しい情報を検索で探したりできるというのがICTが得意とする部分だ。そして最終的な答えだけでなく、その過程まで共有できる学習のハブとしての役割が“学習eポータル”に期待できる。
 学びはフォルダ型(講師を招く、または現地に行く)→ハッシュタグ型(講師をオンラインで講演してもらう)になっていく。
 これまでの対面授業をオンラインで再生産するだけでは意味がない。配信動画で各自のペースで知識を獲得するやり方が主流になるかも。
 ICT活用が普及した海外の教育現場では、「問題解決型学習(PBL)」を重視しており、多くの国がこのPBL中心の学びを目指している。これは、生徒に問題を提示もしくは発見させ、解決するために必要な知識を生徒主導で調べ、知識を自ら取りに行く学びの形で、問題解決能力の育成を重視した学習である。

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