2020年9月27日ヤクルトドラフト戦略


ヤクルトの2020ドラフト戦略
ヤクルトの現時点(9月25日まで)の成績を振り返る。
チーム順位 6位
打率    3位 2.53

防御率   6位 4.62

打撃が良いヤクルトの特徴は健在である。
今年は中心選手のバレンティンがソフトバンクへ移籍、山田の不調により2軍で調整があったが、村上、青木の活躍が目覚ましく、出塁率、長打率はリーグトップ3以内となり、チームを牽引している。

エスコバーは守備の名手として来日したが、失策8と意外と多い。打率は.285と及第点だが、本塁打が1と相手にとっては怖くない為、西浦がもう少ししっかりして欲しいところだ。

期待の若手として廣岡に頑張ってほしいが、一軍で1割台、2軍でも2割台では厳しい。

高齢化外野手陣の中で、塩見、山崎が定着しつつあり、打率も残せてきていることはチームにとって朗報だ。

シーズン終盤では長打力のある中山と濱田が活躍してきたので、外野の世代交代が進んできている。来年は一軍に定着してもらいたい。

捕手の怪我に悩まされた一年だが、次世代捕手の古賀に一軍を経験させることができたのは◯。しかし、二軍では打撃面で活躍できていたが、一軍の壁を感じただろう。来年以降に期待である。

投手陣をみると、先発陣は小川が唯一の規定投球回数を上回り、チーム内最多勝をあげ、孤軍奮闘の働きを見せる。

ルーキーの吉田は防御率は4点台だが、チーム第3位の投球回数と1年目ながら健闘している。来年以降期待を持てそうだ。

高梨と高橋はもうひと頑張りできれば、チームは浮上するだろう。

対して、ここ近年の上位指名された原、風張、星は情けない成績。
また、ベテラン石川も未勝利、防御率4点台と引退が見えてきたか。

救援陣では防御率が2点台を記録しているのは石山のみと厳しい状況。(スアレスは1点台だが、5試合のみの為、除外)
清水は2018年ドラフト1位として十分な活躍を2年目でしている。このままいけば最優秀中継ぎ賞(ホールドポイント)が狙え、初のタイトルを獲得できそう。

梅野、寺島、長谷川、近藤、マクガフ、中澤はがんばっているが、防御率が高い為、磐石とはいえない。

長谷川を戦力外から、歳内を独立リーグから獲得し、チームの戦力にしているので、再生工場ぶりは健在。
来年には寺島、長谷川を先発として、配置転換することが必要だろう。
素材の良い投手で先発陣の整備を進めていくことが、防御率を下げられ、勝つチームへ変貌していく為には必須だ。

よって、野手よりは投手陣の整備を優先していくべきだろう。

シーズン前に2020年ドラフト予想を二通りで考えていた。
①寺島、原、ルーキーたちの活躍をした場合、即戦力投手は望まず、即戦力野手の獲得を狙う。

②投手陣がピリッとせず、即戦力投手が必要な場合

よって②を選択。

即戦力投手の中で右腕では苫小牧駒大の伊藤、左腕では早稲田大の早川の二人がどの球団も狙っている。
その中で、左腕の先発が少ないヤクルトは早川をドラフト1位にすべき!!

早川は地元のロッテ、菊池雄星の後釜がいない西武が入札してくるはず。
競合覚悟で勝負する価値は早川にはある!
サウスポーから155km/時、各変化球も素晴らしく、スタミナもある。
木更津高校時代から実践経験、実績も十分で、プロ入団後から即ローテーション投手と活躍できる逸材。

ただ、奥川を将来の軸にしていきたいなら、高校生の明石商の中森を一本釣りするのも面白い選択肢である。
奥川と中森を切磋琢磨させ、ダブルエースというのも夢がある。

しかし、現実的には右が多い投手陣に左腕の早川を入れ、バランスを取りつつ、伸び悩んでいる同学年の寺島に火をつけられる存在となり得る。

外れ1位は慶應大の154km右腕の木澤、149kmだがゲームメイクに長けている東洋大の右腕村上、150kmでどんどん押し、将来はソフトバンク森のような守護神になるという東海大小郷、その他、八戸学院大の大温、社会人セガサミー森井が候補に上がる。

ドラフト2位では昨年同様指名順が早いので、吉田のような1位級の投手を今年も取れる可能性がある。
先に外れ1位で挙げた選手たちが候補となる。

もし、即戦力野手を選択すると、青木の後継者として、中央大の五十幡、FA移籍の可能性がある山田の後釜に、中央大で大学日本代表の4番を3年時から務める牧、同じく大学日本代表の打てる捕手で上武大の古川が筆頭になる。

古川を取らないにしても、3位以降で、古賀と競い合える捕手を最低1人取る必要がある。
候補として、立命館大の榮枝、履正社の関本、磐田東の二俣、日大藤沢の牧原が有力。

また、中央大の牧を取らない場合、球団職員の度会博文の息子、横浜高の度会を山田の後釜として指名する可能性が高い。天才的な打撃を見せ、セカンドの守備も良いため、ヤクルトにはぴったりな選手。

2019年のドラフトで武岡を指名したが、今年はその兄の八戸学院大プレーする武岡大西も指名する可能性はある。

しかし、必要な補強ポイントは多いので、1つでも少しずつ埋めていけるような姿勢は欠かせない。
即戦力の先発、救援投手、青木、山田の後釜になり得る野手、古賀と競える捕手、奥川と将来のチームを支える高卒の右、左投手とポイントを挙げればキリがない。

優先順位は次の通り。
ドラフト1位 即戦力投手 先発
ドラフト2位 即戦力投手 先発・救援
ドラフト3位 捕手
ドラフト4位 将来性の野手(内野or外野)
ドラフト5位 高卒の右or左投手(埼玉栄の内田か横浜高の松木がオススメ)
ドラフト6位 高卒の右or左投手

このような指名で満遍なくチームを底上げすることができれば、満点だろう。

またドラフトが近づいてくれば、詳しく選手を挙げていきたい。

以上。


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