振り返ればガタがきて (日記200509)

昨日の日記

　脱力の日。こういう日が数ヶ月に一回ある。本当に何もできなくなる日。

　両親が起床して生活を始める物音で朝は起きられたが、その後がもうグダグダ。朝食を食べた直後から布団に横たわったまま数時間が過ぎる。気圧の問題だろうか？二度寝をするわけでもなく、薄目でスマホに映った情報をスクロールしていく。何も響かず、何も残らず、ただ右から左へデータを流す。管となっている気分。だるくて作業もできないし、開く前から情報の多さにうんざりして本や雑誌も読めない。かと言って切り替えて休息を取ることに集中するのも怖い。中途半端にインターネット賽の河原。わかっているのにやめられないんだよな。

　生産的なことを一切しなかった罪悪感からか、母親に代わって昼ごはんを作ることにした。生姜・ねぎの青い部分と一緒に鶏もも肉を茹でる。きゅうりとねぎを細く切って、白髪ねぎは水にひたす。ゴマダレを適当に作ったらしょっぱくなったが、カシューナッツとくるみを刻んで入れる。麺を茹でる。その間に鶏もも肉を引き上げて切ろうと思ったが、熱くて手がつけられない。冷ます。麺を流水で洗って水切りをする。よく考えたら今日すこし肌寒いし、こんな冷やし中華みたいなの食べる気分じゃないな、と思ったところで手遅れ。いろいろと小さいミスを積み重ねた結果の昼ごはん。家族三人で食べる。可もなく不可もなし。

　食器を洗ってしばらく休憩していたら母親がリングフィットアドベンチャーを起動。先月の半ば、両親に薦めて体験してもらったのだが、結局母親だけがハマった。ゲームのリテラシーがなくて、なんでもない所で詰まるのがやや苛立たしいがおもしろい。コインを取ろうとしないとか、攻撃力や防御力を上げようとしないとか、装備を新しくしないとか。自分の常識がすべてではないんだな〜と当たり前のことを今更思い出す。こんな体験なんぼあってもいいですからね。しばらくして自分もリングフィットアドベンチャー。できるだけサボらずに続けたい。

　少し体を動かしたらやや元気になる。最初からそうしておけばよかったのにね、とため息をつきつつ、精神的に落ちてる時間も必要だったのだ思おう。昨日購入した群像をぱらぱらめくると、5月病について書いている項があった。曰く、新しい環境で緊張にさらされ、しばらく適応に悪戦苦闘した後に、その反動でグッタリしてしまうのが5月病であると。そういう意味では別に5月病ではないのかもな、だってM1からM2に上がっただけで、特に周りの環境が変わったわけでもないし。と思ったがそんなわけなかった。よくよく考えたら新型コロナウイルスの影響ですごい変化にさらされている。自分の中では「別にそこまで大きい影響は受けてないかな、もともとインドア派だし、飲み会もそんな好きじゃないし、なんなら快適かも」と気楽なつもりだった。結局こう食らってしまっている。

　素直にしんどいと認めるか〜。最近は両親の些細な言動にイライラしてしまうことも多く、また、自分自身のダメさ加減に絶望してばかりいて、振り返ればガタがきていたんだなと思う。ちょっとずつメンテナンスしていきたいが、実際のところどうすればいいんだろう。音楽を聞くのも本を読むのも嫌になってしまった時は、美味しいものを食べて人と喋るのが自分にとってのエスケイプだった。が、今は外で美味しいものを食べることも人と会って話すことも難しいわけで。

　もう早めに寝ることだけが大事やね。一日何もしなかったことに目をつぶり、黙ってお風呂に入った。22:30には床についていたが、本を読んでいたら23:30になる。久しぶりに8時間くらい寝れるな〜と思いながら電気を消したけど、途中3:30くらいに目が覚めてしまう。窓の向こうにお隣さんの部屋の灯りが見えて微笑ましい。土曜日の夜なんだった、そういえば、と寝返りを打ってまた眠りについた。おわり。