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スイートポテトの方がまだ品があるわい (日記 200429)

 昨日の日記。

 昭和の日。今更祝日だからなに?と思わないでもないが、遅めの朝食を食べていると、母親に「祝日だけど、だからって怠けないでよ」と言われる。こうなると事情が変わってきますよね。「は??うわ、今のでやる気無くしたわ」とふてくされ、スムーズに二度寝に移行。25歳にもなって、親の一言でこうなるとはね。暗号はあの時のまんま…。

 両親は休みの使い方が上手で、時間ができると手を動かしている。この日母親は庭をいじり、父親は自費出版する詩集(?)を作っていた。2人ともバイタリティがある。ぼくはというと、二度寝から這い起きるや否やどうぶつの森を起動。たっぷり2時間ほど島中の穴を掘り起こし、岩を叩き、木を揺らし、自分以外誰も買い物をしない店で経済を回し、部屋の中のみならず島の至るところに家具を配置し、住民に話しかけ、花に水をやるなど、ゲーム内ならこんなにバイタリティがあるのに…をしていた。週末に友人と通信することになったので、今から整備しておく。楽しみ。

 とはいえ、やらなきゃいけないこともないではない。何をしたかはこの日記を書いている時点で全て忘れたが、昼過ぎからパソコンで作業。休憩中でも作業中でもずっと目を酷使しているのがつらいな〜。とか思っていたら、母親が買い物から帰宅する。焼き芋を買ってきてくれた。最近の焼き芋はどれもねっとりと甘くて、スイートポテトの方がまだ品があるわい、と思う。だ〜い好き。完全にスイーツの気分で、お皿においてスプーンで食べた。牛乳も飲んだ。

 塩塚モエカ(羊文学)のインタビュー動画。

 たぶん3つ下とかなんだけど、は〜〜〜〜自分が塩塚モエカじゃないこと / なれなかったことが悲しくてやりきれない。浅ましいことは百も承知。しかし25歳で親の家に居候しながら日々ソファに寝そべりiPadでyoutube見てるだけの自分、高校生のころに羊文学をスタートさせてずっと自分のスタイルを保ちながら活躍してる塩塚モエカ…。比べる必要もないのに比べてしまって胸が苦しくなる。ぼく建築雑誌の編集部でバイトしてた時期があるんですけど、そこでデータの差し替えミスを起こしてしまって、普通に回収騒ぎに発展したことがあるんですね?あるんですよ。それでクビにならなかったの今考えると申し訳なさすぎるのはともかくとして、塩塚モエカを見ると、その時のやりきれなさ、自分自身すら見放してしまいたくなるような諦念、を思い出してしまう。いい迷惑〜!

 とか考えていたらどんどん落ち込んでしまって、さっさとお風呂に入って寝ることにした。床についてから、少し元気を出したくて「行け!稲中卓球部」を読みたかったけど、そうやって自分を支えるための好きなものは親の家にはないんだった。仕方ないので図書館で借りてリュックに入れっぱなしになってた芥川龍之介の短編集を読む。「玄鶴山房」がよかった。「イヴァン・イリイチの死」と似た浅ましさ、滑稽さ、寒々しさのある内容だった。まだあんまり眠くないな、と思いながらも、次の日の活力のために0:00前に寝た。

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