「自動SOS」あの時、これがあったなら。
TVのニュースで見かける災害時における行方不明者、年端もいかない子供の迷子や障害者、病人などで保護が必要な人。
それらの共通事項を、「自力でSOSが出せない」状態であるとする。その時に、代わりに自動でSOSが出せたらどんなにか心強いだろうか。
誰でもSOSが出せるといっても携帯電話やアラームをずっと持っている、いつも周りに人がいる、すぐ気が付いてくれるなど都合の良い事が続くわけではないのは想像がつくと思います。
スウェーデンをはじめ、世界ではマイクロチップを体内に埋め込むという動きがあるそうで、この技術を利用すれば可能ではないかと思います。
基本としては、特殊な条件においてのみ作動するビーコンとビーコンからの発信コードを受信、記録・分析及び救急機関などに通報する機器の二つでセットとなります。
「GPS機能」に条件を付けたものといった方がイメージしやすいかもしれません。
特殊な条件とは「災害時などの非常事態」であるという事です。条件が無いと位置情報などがさらされてしまい、プライバシー保護の面でアウトなためです。
また、「生命反応の消失もしくは大きな変動」も条件の一つとしています。最適な条件かどうかは判りませんが、生命に関わる事なのであった方がいいのではと思います。
最後にこの「オートSOS」、初めは「エマージェンシー・メール」という名称で仕組みを考えていました。
私自身、聴覚障害者なので電話が出来ません。そして、誰かのSOSも聞こえていないとしたら…。
もし、最悪の事態が発生した時、助かったかもしれない、助けられたかもしれない、そんな恐怖心の中から生まれました。