日記

宮根誠司を一切視界に入れることなく生活を送りたいと切に願っているが、結局生きる上であらゆることがままならず、俺がコントロールできることはごくわずかで、宮根誠司は全然視界に入ってくる。

何をするにしても周りより一歩遅れる自分が社会で生きていくということがひたすら不安で、高校を出て、大学に入って、サークルに入って、就活をして卒業して働いてというルートから振り落とされないことに躍起になっていたがなんやかんや全然だめでアルバイトと缶チューハイを往復する日々から逃れることが難しくなってしまった。 

休憩室のテレビに映る宮根は濁った刃物みたいで心臓が縦に裂けて破裂するのをはっきりと感じる。俺以外ギャルだらけの休憩室を何度も体験しているがいいことは一つもない。

幸運なことにアルバイトの身分でもお金を貯めることに関してはそれほど難しくない環境にいるので、貯金して思い切って関西から出ることも選択肢に入れるようになった。実際飛んでいくお金のことを考えなければ、今後のことを考慮しても悪い選択ではないと思う。本当に一切宮根をみたくないし。


なんて考えながら日々のバイトを凌いでいたけど宮根ってもうずいぶん前から関西以外にも進出してるな。いいかげんにしろよ。

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