結婚できない男

「結婚できない男」

僕が好きなドラマを3個あげてと言われたら必ず入ってくるドラマ。
そのドラマが今年の10月に続編が放送されるらしい。今日何気なくtwitterを見ていてそのニュースが飛び込んできた時には嬉しさで声をあげてしまっていた。

調べてみたら2006年に放送されていたので、僕はこの時高校2年生くらいだと思う。放送されていた当時も母親と見ていた。その後もTSUTAYAで借りたりして見まくった覚えがある。
本当に何周したかわからない。

この男、阿部寛さん演じる「桑野信介」という男に魅了されてから、僕の人生は変わった気がする。

「結婚できない男」そのタイトルのドラマが始まった時、どんなドラマか想像できなかった。

第1話を見てみると、なるほど。
この男は皮肉っぽくて偏屈な性格なのだ。ものすごくその場の空気を悪くする。喧嘩もよくするし、皆からは呆れられている。だから「結婚できない」と言われているのだ。

確か最初は桑野が一人でステーキかなにかを作っているところから始まる。
背も高く、顔もイケメンで、家もものすごく綺麗で広い家に住んでいる。広いテーブルに1人分の食事を並べ、満足そうな顔で食べている。
当時の僕は思った。

「かっこいい」と

この時そう思ってしまってから、僕の「1人」というものの考え方が変わった。正直それまでは1人でなにかをするより友達や家族としたほうが楽しいし、そうあるべきなんだという考えがあった。

だが1人でご飯を作り1人で満足そうな顔で食べているこの男を見て、本当に心の底から美味しいと思っているし、本当に心の底からこの時間を幸せだと感じているんだなと思った。

桑野を見てこんな大人になりたいと思ってしまった。

ステーキを作ってワインを飲むことも真似たし、1人でご飯を食べにいく頻度も増えた。1人で散歩することも増えた。

それは今にも通ずるものがある。
もしあの時「結婚できない男」にハマっていなかったらこんな風な大人になっていたかわからない。

そしてドラマを見ていくと、確かに皮肉っぽくて偏屈な性格だが、誰よりも一生懸命自分の決めたルールだけは守る男だった。ものすごい不器用だが、人一倍愛のある男だった。

そして桑野信介にハマればハマるほど、ちらつく男がいた。

「車寅次郎」だ。

映画「男つらいよ」の主役で僕の一番好きな人間の寅さんだ。
なんだろうどことなくこの2人は似ている気がする。

桑野信介を見ると、寅さんに魅了された時の感覚に近い。
2人の性格や環境などを考えると違うところも多いのだが、なぜか僕はこの2人にとてつもなく魅了されている。

10月からまた桑野信介が見れる。桑野信介が帰ってくる。

正直前作の最後の後どうなったか気になっていたが、見たくない気持ちもあった。勝手に想像しているのが楽しかった。

でもまた見れる喜びには勝てない。

そして12月には「男はつらいよ」の最新作がある。
寅さんが帰ってくる。

僕の憧れた2人がまた見れる。

なんだこの奇跡は。こんなに嬉しいことはない。

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