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角換わり腰掛け銀対▲58金型徹底解説!

はじめに

 どうもとりとんです。今回は角換わり対▲58金型の対策を解説します。減ってはいますが、一般大会ではいまだ根強い人気があるこの戦法。角換わり▲48金vs△62金型は本当におもしろいので、もっと流行ってほしいという気持ちで、▲58金型の対策を書こうと思いました。


基本図までの指し手

①▲47銀+▲45歩


ここから▲45歩とする変化(ここからは将棋盤後手側を手前にします)
ここから△75歩▲同歩△65桂。

ここで▲66銀と▲88銀の2択。

A▲66銀

△7五歩▲同 歩 △6五桂 ▲6六銀 △8六歩 ▲同 歩 △同 飛
▲8七歩 △8一飛
この局面で既に先手の指す手が難しい。例えば、▲79王には、△77歩▲同桂馬△57桂成が厳しいし、▲8八金には、 △5四銀 ▲7四歩 △4四歩▲同 歩 △同 銀 ▲5六銀 △3五歩ように、桂頭を狙えばよい

B▲88銀


△86歩に▲同歩△同飛▲87歩には、△76飛で、先手の37の桂馬が浮き駒になっているので大体技がかかるので先手悪い。
よって△86歩には、▲71角。

ここから、△8七歩成 ▲8二角成 △8八と▲同 金 △5五角 ▲7八玉 △3七角成 ▲1八飛 △8六歩▲8一飛 △7六桂 ▲9八金
△6八銀

-500

超手数進めたが、一直線。この△68銀がいい手で、次の△47馬が詰めろになってるし、△57桂成もある。
なので、早期の▲45歩は成立しない。

②▲56銀+▲45歩

次に▲56銀△81飛が入った形を見ていく。同じ仕掛け(△75歩▲同歩△65桂)

この局面で、▲76銀には、飛車先を交換した後、先手は△35歩の桂頭攻めが受からない為、後手有利。
▲88銀には、△35歩▲同歩△57桂成▲同金△36歩が厳しい。
よって▲66銀しかない。

これも桂頭攻めをしていく。 △9五歩 ▲同 歩 △8六歩
▲同 歩 △9五香 ▲同 香 △3六歩 ▲3八飛 △3七歩成
▲同 飛 △2八角▲3六飛△1九角成

-250

馬が出来ているので有利。ただ、評価値的にはそこまで差がついているわけではない。

③▲56銀+▲66歩+▲45歩

さっきから▲66歩と△54銀が入った形。


ここで、▲同歩は△35歩▲同歩△65桂で、この時銀桂交換が受からないので後手有利

ー350

従って、先ほどの局面では▲46角しかない。

△6六歩 ▲同 銀 △3五歩 ▲4七金 △3六歩
▲同 金 △3四歩 ▲7九玉 △8六歩 ▲同 歩 △同 飛
▲8七歩 △8一飛 ▲3五歩 △同 歩 ▲同 金 △3四歩
▲2四歩 △同 歩 ▲6三歩 △同 銀 ▲2四金 △2七歩
▲同 飛 △5八角

超手数進めたが分岐があるわけではなく1直線の変化。ここから、▲26飛
△67歩(重要)▲同銀△47角成で後手有利。

④▲66歩+▲79王

メインテーマの変化。


▲同歩△同桂に▲同銀か▲66銀

ここで同銀か66銀

A▲同銀

この変化が最も難しいかつ有力そうな変化。ここから、
▲同 銀 △同 銀▲6三歩 △7二金 ▲6四桂 △7三金 ▲6二歩成 △6四金


ここで分岐

分岐a▲61角

▲6一角 △8六歩 ▲同 歩 △8八歩 ▲同 玉 △6九銀
▲6六歩 △7五歩 ▲6五歩 △7六歩 ▲5二角成 △3一玉
▲7六銀 △7五歩 ▲2四歩 △同 銀 ▲4一銀△5五角

ー300

単に▲61角には△86歩+△88歩が刺さる。△88歩を取ってこないのは桂馬とって△66桂が強い

分岐b▲45桂△44銀▲51角

▲5一角 △3一玉 ▲5二と △3七角 ▲2七飛 △4六角成
▲2四歩 △5一飛 ▲同 と △2四歩 ▲5三桂成 △2二玉
▲5二と △3六馬 ▲4二と △2三金 ▲4三成桂 △5八馬

-300

この変化はあまり指されないので、正直覚える必要がそこまでない。一直線だし

分岐c▲24歩△同歩▲61角

単に▲61角と違って突き捨てが入ると流石に△86歩から攻めることは厳しいので△同飛。以下
▲同と △4五銀 ▲同歩 △4六角 ▲4八飛 △3七角成

ここから▲44歩が先手の好手。以下△同 歩 ▲同 飛 △4三銀
▲2三銀 △3三玉▲4一飛 △4四玉 ▲3二銀不成

ここで△31桂が好手。これは初見では指すことが厳しいので、覚えた方が良い。▲同飛成 △3二銀 ▲同龍△8六歩

この手は感動のレベル

ここから細かい分岐多くなってくるんで一応手順だけ載せときます
▲4七金打には、 △8七歩成▲4五歩 △同 玉 ▲4三龍 △4四歩 ▲3七金 △3九飛▲5九桂 △6七桂 ▲同金右 △7八と ▲同 玉 △3七飛成▲5六銀 △3六玉 ▲3四龍 △3五歩 ▲1八角 △2六玉
▲6五銀 △8六歩 

▲同歩には、△4九飛 ▲6九歩 △8八歩 ▲同 玉 △6九飛成
▲6八金右△7九銀 ▲9七玉 △6八銀不成

分岐だいぶ省略しましたが、書こうとすると時間がかかるっていうのと、読みで何とかなりがちな局面だと思うので、ここまで暗記すれば大丈夫だと思います。

B▲66銀

この手を指しているようでは先手がだいぶ苦しい

△64歩に対して、▲45歩と▲67銀がある。

a▲45歩


△9五歩 ▲同 歩 △8六歩▲同 歩 △7五歩 ▲6七銀 △7六歩 ▲6三歩 △同 銀▲2四歩 △同 歩 ▲2五歩 △同 歩 ▲同 桂 △2四銀▲2二歩 △4六角 ▲2九飛△3三桂

長手数進めたが、やりたいことは1歩入手しての玉頭攻め。△33桂とする前に角を打っておくのがポイント

b▲67銀

▲6七銀 △8六歩 ▲同 歩 △同 飛 ▲8七歩 △8一飛
▲4七金 △7五歩 ▲同 歩 △7七歩 ▲8八金 △4四銀
▲5六歩 △3九角 ▲6八飛 △3五歩 ▲同 歩 △同 銀

守備よりに見えるこのような手だが、後手玉は簡単に崩壊する
△44銀から弱くなった桂頭を攻めるのがポイント

⑤▲66歩とせずに▲79王+▲45歩


結局陣形が整えば、仕掛けられる。
▲同歩△65桂に対して、▲66銀と▲68銀がある。

A▲66銀

△31王▲46角△95歩▲同歩△同香▲同香△98歩

この△98歩がいい手で、例えば▲88王だと△99歩成▲同王△69角でしびれている。よって▲65銀とするが、
△同歩▲91角成△61飛▲24歩△同歩▲25歩△99歩成▲24歩△27歩

これで優勢

B▲68銀


これには、桂頭攻めが刺さる。
△3五歩▲同 歩 △9五歩 ▲同 歩 △同 香 ▲同 香 △3六歩
▲9二香成 △8三飛 ▲9五角 △3七歩成 ▲2六飛 △5二金

ここから▲74歩、▲94歩に対しては△84角が利くため後手が良い。

まとめ

 対▲58金型は暗記すれば勝てる。特に駒組時に▲45歩をついておけば何とかなると考えている人が多いようなので、そういう人を速攻で攻め潰してやりましょう!
 ここまで読んでいただきありがとうございました。ぜひ拡散、フォローよろしくお願いします!
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