FXはゼロサムゲームではない

FXはゼロサムゲームです。

よく言われているけども、本当にそうだろうか?
チャートが動く原理は様々なことがあるが、
とりあえず、そもそもなぜゼロサムゲームなのか?

ゼロサムゲームの意味を調べてみるとゲーム理論で
参加者の利益と損失が合計で0になるゲーム。

多いのは、参加者が通貨を買った(別の通貨と交換)したとき、
参加者側のレートが上昇します。
別の通貨側の人が見れば、実質レートが下がったことになるので、
別の通貨側の人が損します。
むしろ、スプレッドや手数料が発生するので、
マイナスサムゲームです。

ん?
買った方の参加者は勝っているのか?
別の通貨側の参加者はポジションあるのか?
とんでも理論で解説しているのが多くみられる。

USDJPY基準でみると、JPYUSDという銘柄が存在しない理由も
つけてくれるとありがたいんですがね・・・。

JPY売られUSDが買われてEURUSDがいい方向に傾いたら
そのUSD側の人はどうなります?

これほど複雑に絡む、レートの動きと人の判断を
一概にゼロサムゲーム呼ばわりするのはよろしくない。

FXは高リターン高リスクであるため、 前回の記事で言ったように損失性回避による心理影響で 高リスクなので危険という先入観が大きくなるのだ。

信託や国債とか積み立てNISAなどは、低リターン低リスクであり
低リスクだからオススメされやすいのだ。
低リスクだとしてもそれを超えるリターンがなければ損失を受ける。

政府がおすすめしている国債、NISAは財源と使用している面もあるため
積み立てNISAは最もやばい。
借款だとしても、債権無視しているので信用できない。

話はそれたが、
ゼロサムゲームだとして、参加者とはいったい誰を指すのか?
自分個人の視点なのか、参加者全員のことを指すのか
全く論点がなっていないものが多くみられる。

国が通貨を増やした場合はどうなのか?
その国の通貨が増えれば、通貨の価値が下がるので
レートとしては、減少します。
でも、その国の住人たちは、物価上昇と賃金上昇が見込まれて
相対的な経済ダメージはありません。
輸入するのは大変なことになりますが、
輸入に頼っていない国であれば痛くもかゆくもないでしょう。

通貨の価値が下がったとは言え、
輸入が難しくなるだけで、その国にとっては一概に損とは言えない。

これをFXの参加者視点でしか見てないから、ゼロサムゲームという
”思い込み”に至るのであろう。


FXの業者にはDD方式という、トレーダーと業者が勝負するような
インターバンクを通さないスタイルが存在します。

DD方式というのはまさに”ゼロサムゲーム”
トレーダーが勝てば、業者の資金がトレーダーに渡され、
トレーダーが負ければ、業者の資金が増える仕組みになっています。

ゼロサムゲームと言われる理由も、国内にDD方式が多いからであろう。

最近は、NDD方式が増えてカバー取引を採用するところも増えたので
トレーダーが儲かれば、業者も儲かる仕組みになったので、
国内FX参加者として視点を変えてみれば
どちらも儲かる仕組みになっています。

国内の参加者としてみれば、
自国の通貨を売り、他国の通貨を買うため、
レートは上がります。売ればその逆です。
それをみんなが一斉にやれば、
大きく下がり、大きく上がり
判断さえ遅くなければみんなが利益を出せます。

だからと言ってプラスサムともいえないので、
ゼロサムゲームなので危険という人たちは
あまり信用しない方がいいという結論です。




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