とりのささみこ|居心地研究室

90年代生まれ・女性・DINKS・世田谷区在住 最近、自己探索メディア「居心地研究室」を始めました https://torinosasamiko.com/ noteは気まま更新。ふと感じたことや、好きな本・ドラマ・映画の感想など。 出会った”面白い”人へのインタビュー記事も🎤

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かぶれちゃって、北欧。『マイフィンランドルーティン100』を読んで

私はとってもかぶれやすい。 皮膚のほうも薄くてすぐ赤くなるが、そっちではなく、性質がかぶれやすい。 一度好きと思ったものにはとことん影響されるタチだ。 そしてわたしが今絶賛かぶれ中なのが、フィンランド。 ふだんは家でひとり飲みなんてしないのに成城石井でロンケロというフィンランドの定番サワーを買って晩酌、わざわざディル(フィンランド料理でよく使用されるハーブ)を買ってサーモンスープを作り、さらにはシナモンロール(わたしは小麦アレルギーなのだが、なんと豆腐で作れるレシピを発

    • ”生活史の聞き方”を知った。世界がちょっと優しくなった。【駒沢の生活史参加録】

      え、ひとの話って、そうやって聞けばよかったんだ。 ショックだった。自分が、”ひとの話の聞き方”ひとつ知らなかったなんて。 でも、ちょうど30になる年で気が付けてよかった。 それだけですでに、「駒沢の生活史」への参加は「2024年やってよかったことリスト」入り確定だ。 これは生活史と出会ったわたしが得た、”ひとの話の聞き方”の知見に関するおぼえがきだ。 ひとと話すのは苦手だった世界のことを、「わたしに優しくない」と思うときがある。「わたしって生きるの向いていないな」と

      • ついに、フィンランドに来たよわたし

        • 会社をやめたら、やんじゃった!心の不調きろく ~はじまり編~

          会社員をやめて7日目。 こころのバランスが、土砂流のようにくずれた。 はじめに。どうして会社をやめたのか。 どうもこんにちは、とりのささみこ、という名前で文章を書いたりしている者です。 2024年春、会社を退職。現在、副業としてやっていたライティング等のおしごとを細々としつつ、キャリアブレイク中。 会社で働いている間は、なんだかいつもモヤモヤしていた。 目の前の仕事は大切だけど、これが1日のなかでいちばん時間をかけてやりたいことかと考えると、どうもしっくりこない。

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        かぶれちゃって、北欧。『マイフィンランドルーティン100』を読んで

          地元から本屋がなくなった

          な、なんですと…!? 改札階から地上へ続くエスカレーターに乗っていたら、「○○書店 閉店のお知らせ」が目に飛び込んできた。 ○○書店が入居する駅ビルができたのは、わたしが中学1年のとき。 1Fに雑貨屋と服屋が1店舗ずつ、2Fに本屋と飲食店が2件、残り3フロアはフィットネスジム。 駅ビル…と呼ぶにはささやかな規模であるものの、最低限のスーパー、コンビニ、あとはラーメン屋と居酒屋くらいしかない地元には、鮮やかな変化だった。 ここは、新宿も渋谷も10分程の距離で、特急が停

          地元から本屋がなくなった

          高校生が描く、だれもが学校をたのしむ未来【前田悠翔さんインタビュー】

          前田悠翔(まえだゆうと)さんに出会ったのは、世田谷区にゆかりのあるひとが集う多業種交流イベント「世田谷チャレンジャーズコミュニティ」。 春から高校3年生。大学に出願する9月までに、起業を目指しているという。 叶えたいのは、メタバースやカードゲームを活用した教育事業で、不登校児をサポートすること。 「ぼく自身は学校が大好き。小学校から11年間、無遅刻無欠席です」 中学生になったとたん、幼馴染みが、学校に来られなくなった。 「ぼくにとって、学校はたのしい場所。その友だち

          高校生が描く、だれもが学校をたのしむ未来【前田悠翔さんインタビュー】

          敬老の日、祖母の家で金品を漁った

          2023年9月19日、敬老の日。わたしは、父方の祖母の家で金品を漁っていた。 およそ20年ぶりに足を踏み入れた祖母の家は、記憶よりも広かった。 これは不思議なことだ。大人になって体が大きくなると、人は幼いときに見た景色を、「こんなに小さかったっけ」と感じることの方が多いと思う。 最後に来たとき、私はまだこの家の全容を知らなかったのだ。1階の居間と台所、仏壇間。高さ120センチほどだった私の視界に入っていたのはそれがすべて。それ以外の部屋には、入ることを許されなかったのか

          敬老の日、祖母の家で金品を漁った

          ピアニストの頭の中を覗いてみたら。体験型クラシック音楽会「Concert Series MAG-MELL」主催者・酒井萌音インタビュー

          時代も国境も越え、わたしたちを魅了するクラシックの名曲。その生まれた背景に、思いを馳せたことはあるだろうか? どんな人々が、どんな空気を吸い、どんなものを食べ、どんな空想を描いた時代の中で、音楽は生み出されたのか。 Consert Series MAG-MELL(コンサートシリーズマグメル)は、楽曲が体現する世界観を、演奏だけでなく、会場の美術や奏者の衣装、パンフレットなどで多角的に表現し、没入型アートを目指したコンサート企画だ。 クラシックコンサートとしては実験的とも

          ピアニストの頭の中を覗いてみたら。体験型クラシック音楽会「Concert Series MAG-MELL」主催者・酒井萌音インタビュー

          【ドラマ感想】”初恋の悪魔”はどれくらい怖い、のか

          『初恋の悪魔』最終回を目前に、今の自分の作品への印象を備忘録として。あと1時間とすこし後にはここに書くことが大きくひっくり返っているかも?しれない… 『初恋の悪魔』はチェンソーマンのキャラじゃなく、超絶良ドラマ 日テレのドラマ『初恋の悪魔』がTwitterでトレンド入りしたとき、こんな面白いツイートを見かけた。 ―“初恋の悪魔”ってチェンソーマンの新キャラかと思ったら、ドラマのタイトルか 悪魔が登場するジャンプ漫画、『チェンソーマン』。わたしも好きで読んでいる。この漫

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          「ハリポタ」特番を観て。80年後もきっと、魔法は解けない。

          ※このnoteでは『Harry Potter 20th Anniversary : Return to Hogwarts』のネタバレを一部含みます。 わたしの人生にある幸運のうちのひとつが、いくつ年を重ねても7歳の頃の気持ちで楽しめる物語に出会えたことじゃないかと思う。 その物語の主人公は、世界中でいちばん有名な魔法使いの男の子。そう、ハリー・ポッターだ。 昨年2020年は、ハリー・ポッターシリーズの1作目『賢者の石』が公開されてちょうど20年。 今年のお正月、この2

          「ハリポタ」特番を観て。80年後もきっと、魔法は解けない。

          吉祥寺の「ムレスナティー東京」で、ひたすら紅茶に溺れてきた!レポ

          まず、謝らなくてはいけないと思う。ごめんなさい。私、ムレスナティーのこと、ずっと侮ってました。 ただの「意味不明ポエムのおふざけイロモノ紅茶」だと、ずっと誤解してました。本当にごめんなさい。 ”ムレスナティー”とは、兵庫県の西宮に本店を構える紅茶専門店だ。もともとはスリランカで創業されたティーブランドで、それを日本人好みになるようアレンジして販売しているという。直営店以外でも、セレクトショップや雑貨屋さんでよく棚に並んでいたりする。 で、そのパッケージがこちら。 正面

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          三十路になる頃には○○でありたい

          27歳になった。日からさっそく1か月が経った。 30歳まであと3年だ。いや、正確には2年と11か月だ。 誕生日への感慨は年々薄くなってきている。生まれてから27回も迎えたので、慣れてきてしまったというか、ありがたみをあまり感じなくなっているようだ。 本来なら年を重ねるほどに、「こんなに長く生きていて偉いぞ凄いぞ」と盛り上がってもいいものだとも思うのに。 そんな中でも30という数字は、やっぱりひとつの節目のように感じる。 30周年。ディズニーランドだったらパレードだの新ア

          三十路になる頃には○○でありたい

          26歳。夢は自転車に乗れるようになること。

          現在26歳。”社会人”という肩書もそこそこ板についてきて5年目。私は一年発起して、自転車に乗る挑戦を始めた。 まずは私と自転車との関係についてを書いておこう。 これまでの人生、自転車に乗れないということは、私のアイデンティティのひとつだった。 これはかなり強めのカードで、知り合って浅い人との話の種に困った時には絶大な効果を発揮した。 なぜなら、多くの人は自転車に乗ることができ(実際には普段乗っていなくても子どもの頃に1度は乗れるようになっており)、しかも自転車に乗れな

          26歳。夢は自転車に乗れるようになること。

          「この恋正解?不正解?」って、その逡巡こそファンタジーなのかも。映画『水を抱く女』感想

          第70回ベルリン国際映画祭で銀熊賞・国際映画批評家連盟賞に輝いた、クリスティアン・ペッツォルト監督による映画『水を抱く女(原題:Undine)』。 ギリシャ神話に始まり今日に至るまで、文学・絵画・音楽と様々な芸術作品の主題となってきた”水の精”伝説。それをベースに、ヒロイン・ウンディーネの恋と宿命を描いたファンタジックなロマンス映画だ。 ネタバレをしてしまうと、ウンディーネの恋は実らずに終わる。しかし、彼女がただ哀れなだけかと問われるとそうではないと思う。それどころか、人

          「この恋正解?不正解?」って、その逡巡こそファンタジーなのかも。映画『水を抱く女』感想

          令和3年、桜の記録

          ずっと待ち望んでいたはずの今年の桜は、虚をつかれるくらいさっさと咲いて、そして気付けばあっけなく終わってしまった。 うんと後について来ていると思っていた亀に、いつの間にか追い抜かされたウサギみたいな気持ち…とはちょっと違うかな。 去年、「来年の春にはきっと、安心してお花見ができるよ」と言って、我慢して我慢して我慢してきたのに結局今年も私たちはまだウイルスに怯えて生きている。 オリンピックとやら、本当にやるんでしょうかね。 こんなはずではなかったのに…茫然と立ちすくむマスク

          2021年1月30日(火曜のごはん、振り返り)

          8時始業の在宅勤務の日、あがりの定時は16時半となる。冬至は過ぎたとはいえまだまだ真冬のこの1月でも、ぎりぎり外が明るい時間だ。 こんな世の中じゃなければこのあと外へ遊びに行くのになぁ!と、本末転倒なことを考えながら退勤を押す。そもそもこんな世の中でなければ、昭和気質の勤め先が在宅や時差勤務を導入するはずがない。 今週火曜、私以外の家族はみな外へ仕事に出ていたので、ほとんど1日中家にひとりだった。人の気配のない家の中で、私はほっとする気持ちと寂しさとを併せて感じていた。

          2021年1月30日(火曜のごはん、振り返り)