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文体診断やってみた

今年も一か月をきってクリスマスソングやらおせちのCMやらが流れる今日この頃。時が経つのは早いなあとつくづく感じるばかりです。

さて、文体診断ロゴーンというのをご存知でしょうか?

5000字以内の文章を入力すると64名の著者の中から類似した文体を探しだし、文章の表現力や読みやすさを評価してくれるサイトです。

最近、自分の文章がよくわからなくなり、行き詰まりを感じたので、どこぞで耳にした文体診断なるものをやってみることにしました。

まずは一番新しい「仏に非ず」の文章の結果から。


き、北原白秋が一位…!まさかの詩人!
詩なんて最後に書いたの小学校の授業以来なのに。そしてその次が福沢諭吉。似るのは嬉しいのですが、福沢先生はどちらかといえばお財布と仲良くしてくだされば、もっと嬉しいんですけどね。
あと文章の読みやすさの評価が「読みやすい」で嬉しい。でもこれでBなのね。

次に読みやすさなどの得点詳細


動詞が多い!
ぶっちぎりで高い!動詞だけなら東大狙えるレベル。現役時代にこんな数字叩きだしてみたかった…。

そしてワーストは助動詞。動詞とマブダチなのに助動詞と冷戦状態ってどういうこと?意味がわからないよ。ちなみに助動詞とは、

品詞の一つ。用言や体言、そして他の助動詞に付いて意味をくわえ、叙述の働きを与える。

明鏡国語辞典より

だそうで、具体例を上げるならば「~ます」「~れる」「~させる」「~らしい」がこれに当てはまります。

私、そんなに助動詞使ってなかったっけ…?まあ使ってないからこの結果なんでしょうね。これからはちょっと意識してみようかな助動詞。
ちなみに異なり形態素比率とはサイトによると、

異なり形態素比率は、文章で一度しか出ていない形態素の数を総形態素数で割ったものです。

文体診断ロゴーンより

だそうです。これも地味に高いので、あまり言葉が重なっていないということなんでしょうかね?
いまいち理解できていないのですが、言葉があまり重なりすぎないように、別の言い方で表現できるものは別の表現に変えているので、そこが数値に表れたということでしょうか?

いろいろ試すと一致する文体の文豪は多少変化するものの、やっぱり北原白秋はよくでてきました。またワースト1位に輝いた岡倉天心はずっとワースト1位に君臨していました。

ちなみに一番成績がよかった文章評価はこれ。

まあ、「仏に非ず」とあまり変わりませんが。
ただ何個か試して気になったのが、文章の読みやすさ、硬さが話によって評価がかなり異なるという点。
文章の読みやすさは平均文長と平均句読点間隔で、文章の硬さはひらがな出現率をもとに評価しているとのことなので、句読点を打つ間隔が長すぎたり漢字をひらいていなかったりしている話があるのでしょう。

文章の硬さは硬いほうが似合う話はともかくとして、それを狙ってやっていないのならば、むやみに漢字に変換する利点はないわけで。これからは漢字のひらきに注意してみたいです。
あと句読点については、前々から特に読点の付け方に悩んでおり、少々読点と読点の間が長いのではないかと思っていたので、それが如実に表れたなという感じです。息継ぎの箇所で読点をつける、とは聞いたことがありますが、プロの作品を読んでも、思った以上に読点をつく間隔が短いので、やはり意識して読点をつけるべきなのかもしれません。

今回の結果で自分の課題がみえてきたのでこの結果をもとに作品づくりに活かせればいいなと思います。まだまだ自分の世界を表現する道のりは長い…。

最後にこの「文体診断ロゴーン」は別に小説でなくても、どんな文章でも打ちこめば評価してくださる素晴らしいサイトなので、別に物語書かないよという人も楽しめると思います。ぜひ時間があるときにやってみてください。

あと久しぶりに北原白秋の作品を読んでみようかな。


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