新しいノートに何を書こうか考える時間

ノートが好きだ。

小学生の頃、たくさんノートを売っている雑貨屋さんの出てくるお話をふとんの中で考えて、ものすごくどきどきしながら眠りについていた。

中学生の頃、文房具ショップに行くたびにノートを買って、使うのが追いつかないくらいのノートコレクションを持っていた。

高校生の頃、今まで見た中で一番大きくて分厚いノートを購入して、そこにぎっしり創作のネタを書き込んだネタ帳（当時はミソ帳と呼んでいた）を作っていた。

それくらい、ずっとノートを愛していた。

学生ではなくなってから、ノートをめっきり使わなくなった。

会社員の頃、仕事で使うスケジュール帳を毎日鞄に入れていたくらい。

使わなくなったノートたちは、今はもうほとんど手元に残っていない。

高校生の頃にぎっしり書き込んでいたミソ帳は、存在が恐ろしくなって古紙回収に出した。

久しぶりにノートを使いたくなった。

また新しくノートを買おうか、と思うとワクついたけれど、使い続けるかもわからないものを買うのは気がひける。

とりあえず、今すでにあるノートを使うことにしようと決めて、実家に一度帰ってみた。

実家で掘り出してきた一冊のノート。

淡いクリーム色の表紙に、中は横軸の罫線付き。

たぶん昔のノートコレクションの数少ない生き残り（きょうだいの手に渡って使われず残っていたもの）だろう。

このノートに、何を書こう。

ノートを探しに行く前は明確にやりたい使い道があったのだけど、今は他の使い方でもいいな、と思っている。

とりあえずアイデアを思いつくままに書いてみよう。

●夢のミソ帳

昔書いていたネタ帳の、夢バージョン。

「これをやりたい」「数年後こうなっていたらいいな」「これが欲しい」みたいな夢を、空いた時間に一ページずつ使って書いていく。

最近、思考がとっちらかって集中しにくいことが多くて（それはそれで良し悪しというか、いい面もあるのだけど）ついSNSを5分おきにチェックしたり、本や記事を読んでいても他の調べ物を始めてしまったり、注意散漫になりがちなことが気になっていて。

このノートを書いているときは、思考を整理して落ち着ける状態になればいいなと思ったのだ。

●物の管理ノート

ミニマリズム→エシカル、ゼロウェイスト、エコ活動に興味が移ってから、より一層物を大切に、向き合って暮らしていきたいという気持ちが強くなった。

買った物を記録していくノートでもいいし、以前数えたように持ち物をリストアップしてもいい。（途中でイヤになっちゃわないような対策は必要かも）

着たい洋服やコーデについては時々紙に書き出すのだけど、それを物全体に当てはめる（欲しい物を書いたり、レイアウトをイメージしたりする）ノートでもいいな。

●好きなもの・ことノート

実は、書く物自体は新しいノート以外にもある。

今年の1月1日から始めた10年日記。
あらゆるメモや落書きを残しているなんでもノート。

日記はきっと来年以降に本領を発揮する（読み返すのが楽しい）と思うので、日常を記録するのがメイン。
なんでもノートは、イベント仕事のメモや創作のアイデア、行き詰まった時の思考吐き出し用にしている。

新しいノートはこれらとまた違って、ふとした時にここに帰ってきたくなるようなものにしたい。
ノートが好きだった頃の、このノートに書いてあることを読んだり、ここに書き込んだりするのが至福の時間だと思えるような感覚をまた味わいたい。

だから、好きなものやことについて、思いついた時にじっくり言語化してその好きさを噛みしめるようなノートもいいなと思った。

中学生の頃、手持ちのノートに歌詞や好きなキャラクターの絵や推しの好きポイントを書き綴って授業中にくふくふ笑っていたのだけど、そういうやつ。笑

ノートの使い途を考えるのは、いつも楽しい。

三日坊主になってノートのページを一部破り取ったりすることのないよう、最後まで使い切れたらうれしいな。