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今を生き抜いていくためにステッカーを注文した話。


今を生き抜いていくために、何かが必要だと思った。


実家で燻っていた頃の推しカラーのパーカー、会社員の頃のアクセサリー、一人暮らししていた頃の大きすぎるTV。


それらはいつでも、他の誰にも理解されなくても、そのときの私が「今」にしがみついて向こう岸まで泳ぎきるために必要不可欠なものだった。


今。

泳ぎきる体力がなければ水面に浮かんでいればいいし、向こう岸のほうから波に乗ってこっちに近づいてきてくれるかも、なんて、緩やかな心地で過ごしている毎日でも、時折自分を奮い立たせたくなる瞬間がある。

以前の、急き立てられるような不安感とは違って、自らこの道を選択しているのだという強い意志と共にある瞬間。


私は「今を生き抜いていく」自分のための御守りとして、ステッカーを2枚注文した。

なぜ???????と思われるかもしれない。

だけど無論、今の私にはこれが必要だったのだ。
未来の私はきっと、理解できないまでも「そういう瞬間あったよね」と頷いてくれるはず。


何が原因とも言いきれない、突如夜中に訪れる雑多な不安の数々に立ち向かい、うまく交わし、走って逃げきってあたたかい未来の海にどぼんっと飛び込むために、Enjoy Internetの文字を心に刻みたかったのだ。


1枚はスマホケースに、1枚は手帳に挟んだ。


何かの折に目が入るたび、大好きな推しの姿と「Enjoy Internet」の文字列が、私を支えてくれるだろうと今から確信している。



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