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(蔵出しりんこ)私立中学 学校訪問記 【湘南白百合の巻】

(注)この「学校訪問記」シリーズは、過去、鳥居りんこが
旧ブログ(色々あって壊れた)でアップしていたものです。
私学は「理念」ありき。短期間で雰囲気云々は変わらん!と
信じて、このブログ内で「蔵出し」していきます。
それゆえ、古い記述だということは、ご承知おきくだされ!

湘南白百合学園(2018年12月29日アップ)

『この売り場から一等が出ました!』

 
鳥居りんこの「学校訪問記」、中学受験直前という
ことで、この「出だし」でスタートする。
お下品でごめんあそばせ~♪
 
まずは知ってる人は少ない、取り立てホヤホヤ
情報をお届けしてみる。
 
「湘白現役高3、祝ハーバード大学合格!!」
 
これ、偶然に知ったの。
取材に行った日に高3の教室前を通りかかったから
当然、覗くわね、私は(だって、趣味だから(殴))。
 
生徒は奉仕活動中の時間でタオルに刺繍を施して
いたんだけど、男性の担任先生も一心不乱に
(苦戦してるっぽく)やっておられたのよ。
 
そのお姿が微笑ましかったので、私は教室の中に
ズケズケと入ったわけね。
 
それで、ついでだから(ついでなんか~い!?)、
一番近くに座っていた子たちに何気に聞いたわけ。
 
「この中で大学がもう決まってる人?」
 
そしたらね、6人中、2人が手を挙げてくれて
その1人がもう1人の子を指して、ニコニコ
「この子、今日、合格が出たんですよ♪」って
教えてくれたの。
 
私はオバちゃんだから、当然、ズケズケ聞くわね。
「へ~?おめでとう!で、何処に?」
 
で、みんなが「言いなよ!言いなよ!」って
更にニッコニコの笑顔でその子に前振りしたんだよ。
 
そしたら、その子がすっごく恥ずかしそうに
「ハーバードです…」って言うから
 
オバさん、ひっくり返りそうになって
「えーーーー!!??はーーばーーーど!?」
って、絶叫しちゃったから、皆から
「シーシー」って言われちゃった始末。
 
仮にも授業中でしたわ、すみませんでした!
 
ハーバード大学。
言わずと知れた世界最高峰。
英の「Times Higher Education」発表の数値だと
世界大学ランキング2018では第6位。
(1位はオックスフォード、ちなみに東大は42位)
 
OBの有名人だと最近では
ビル・ゲイツ(マイクロソフト創業者)
マーク・ザッカーバーグ(Facebook創設者)
バラク・オバマ (アメリカ合衆国第44大統領)
だわね。
 
はいー!?はいー!?はいーーー!?
ハーバードなんて雲の上に、この湘南(神奈川の
海田舎だよ)から行く子が出るんだ!?
 
私は言いましたよ、りんこのお付きの先生に。
「なんで、こんな重要なこと、教えて
くれないんですか!?」
 
だってよ、本当に偶然、話しかけた生徒さんが
その子なんだもん。もし、話しかけていなかったら
(つーか、担任の先生のおもろ刺繍がなかったら)
今も私は、その偉業を知らないわけよ。
 
そしたら、そのお付きの先生はこう言ったザマス!
 
「あ、これ、さっき僕も知ったんです」
 
じゃ、知った途端に言えや!と思ったら、続けて
こう言われたから、もう、この学校はさぁ~~🌸
 
「もちろん、すごいとは思いますけど、
本当に重要なのは『どの有名大学に合格するか』
ではなくて
『そこで何をする、何を学ぶためにどこにいくか』
なんで(笑)」
 
つまりね、この学校は
「何のために生きるのか、そのためにどう学ぶか」を
生徒全員に問い続けての6年間なわけ。
 
ハーバード、もちろん、腰抜かすくらい、
すごいんだけど「夢への一歩が叶って良かった。
これからも頑張れよ」ってスタンスで
 
他の子たちもそれぞれの第一志望に行って
それぞれのタラント(神から与えられた才能や
能力)を存分に使ってほしいってことを
本気で願っているんだなってことが
すっごくよく伝わって来た。
 
私だったら「この売り場から1等が出ました!」
って横断幕、掲げるのにね~。
(こーゆー宣伝をしないから、塾受けが今一つ
なんじゃないのぉ~?
ったく、奥ゆかしいってば・・・、ブツブツ…。
まあ、これが湘白の最高、良いとこのひとつだよ)
 
ちなみに、海外大学への進路指導対策もバッチリで、
志望者には全力バックアップなんだよね。
 
2018年はMount Holyoke College
2017年はNew York City、Carlton、Pennsylvania
Simon Fraser に進学させている。
 
ハーバードちゃん(勝手に命名)に聞いたらね
「学校の先生にはこれ以上ないほどお世話になりました。
推薦状を何通も書いて頂いたり、高度な英語を教えて
頂いたり、私が知らなかった情報を調べて教えて
下さったりしました。
 
(りんこ注:海外大学は学校の推薦状とエッセイは
合格には本当に必要不可欠なものなので、学校力が
問われる。先生も責任重大でホント、大変だと
お察しする)
 
また不安で一杯になった時に、励ましの
お手紙を頂いたこともありました。
様々な所で本当に助けて頂きました。
先生方なくして、私の合格はあり得なかったと
思います」って、こうおっしゃる。
 
これね、女子校の底力なの。
女の子の大学受験は結構、メンタルきついのが
普通なんだよ。
 
そこをどう教師陣が支えていくかで
本当に決まってしまうところがある。
 
私は女子校の大学受験対策を取材する時には
この項目をすごく重視していて、
どれくらいきめ細やかなサポートが入るのかを
見ているのね。
 
ものすごく些細なことなんだけど
これがあるのとないのでは天地程も違いが出て
その子の運命が変わってしまうから、すごく
大事。
 
学校が6年間で、その子本来の良さを熟知した
上でのサポートを「ここぞ」のタイミングで
やれるから、中高一貫の意味がある。
 
まあ、平たく言えば、先生が生徒と共にあって
親のように、または姉・兄のようにどれくらい
親身になってくれているの?ってことだよね。
 
湘白は小さな学校だから、しかも田舎にあるし
(湘南一等地だけど、周囲にはなんもない…)
嫌でも教師との付き合いは密になる。
ここがね、合う子にとっては最高に良いってこと。
 
ハーバードちゃんは幼稚園から湘白なんだけど
幼稚園の時に1年だけ米国に住んでたんだって。
 
元々、文系志望で外交官になって、発展途上国の
人たちのために役立ちたいって思ってたらしい。
 
でも、高校になって自分の本当にやりたい事を
掘り下げていく内に、もっと直接、人々と触れ合う
ことのできる医学と教育の両方に携わりたいと
思ったんだと。
 
それで「リベラルアーツ」を学ぶことにしたそうな。
 
これさ、ここの先生もそうなんだけど、生徒さんの
口からも、OGの口からも本当によく
「人の為に私に何が出来る?」って言葉が出るんだよ。
 
常にこれを考えさせられているらしい。
 
ハーバードちゃんに「この学校、どんな学校?」って
聞いたらね、彼女、こう教えてくれた。
 
「白百合は一見すると校則も多く、堅苦しい学校に
見えるかもしれません。しかし、そのようなことは
決してなく、挨拶、身だしなみ、気配りなどの
当たり前のことを当たり前に出来る人に成長する
ことができる素晴らしい環境です。
 
私がアメリカの大学を目指していると伝えると
先生方はもちろん、お友達も皆、応援してくれました。
 
SATの試験(りんこ注:アメリカの大学における
センター試験のようなもの。日本では年6回、受験の
チャンスがあり、自己最高スコアを提出できる)で
 
学校をお休みしてしまった際も、ノートのコピーを
何十枚もそっと送ってくれる、そんな人たちが
沢山いる、愛溢れた学校です」
 
湘白は伝統的に理系に強いのだ
 
まず、このURLをクリックして、見て欲しい。
http://www.shonan-shirayuri.ac.jp/chukou/course/pdf/h29daigakugoukaku_(2).pdf
 
これは学校HPの2018年春の卒業生(164名)の
全進学先の表なのね。
 
合格実績を載せて、ダブルカウント(国立も早慶も
総なめさ♪って子の数字)を行っている学校が
殆どの中、ここの潔さったらないね。
 
表を要約するとこうなる。
 
医・歯・獣・薬・その他理系学部
(要するにこの下の表は難関理系進学者)
 
国公立医 4 (2.4%)
私立医 3  (1.8%)
私立歯 4  (2.4%) 
私立獣 1  (0.6%)
私立薬 5(慶應は慶應にカウント)(3.0%)
早稲田理 5 (3.0%)
慶應理 7  (4.2%)
東京理科 3 (1.8%)
東大 1 (0.6%)
北大 1 (0.6%)
お茶大1(0.6%)
 
総計 35名(21%)=文系入れての卒業生164名
 
 
つまり、この学校の1学年、5人に1人は我が国の
“トップofリケジョ”なわけだね。
(この学年は日能研偏差値で55集団に
当たる学年ね)
 
実際、私の肌感覚でも、ここのOGの医者率は
すごい高い。石投げると医者に当たるって
くらい多い印象があるんだよな・・・。
 
(湘白OGの就くお仕事ベスト3は
1位 一般企業 2位 医師・歯科医師 3位薬剤師
「職員室にその時、たまたまいらした先生方に
聞いちゃいました」より)
 
更に私の「個人の見解です」を
挙げるならば、ここに大量のCAさんが加わり
国際的なNPOのようなところに従事するOGも
すごい目立つ気がする。
 
伝統的に湘南地区でもトップクラスの
理系進学率を今も誇っているのは周知の事実。
つまり、海外大学受験同様、これらの進路を
応援できるノウハウがあるんだとみた。
 
もちろん、高3になると自習室利用を狙う
予備校単科生も多くなるんだけど(どの学校もそう)
ここは予備校要らずの子も多い学校なんだな。
(予備校、ちょっと距離が遠いしね…)
 
例えば、高2・高3希望者には無料で朝礼前&
放課後に受験対策講座を開催している。
添削などの個別対応が重視されているのも特徴。
 
更に受験を突破した高3には「合格体験記」
「受験報告書」などを提出してもらって後輩への
アドバイスにしている。
 
これが、見せてもらったけど、賢い女子の
アドバイスってすごいね。
ものすごく細かいの!
 
慶應の指定校推薦では面接官(教授)の座り位置やら
何を聞かれ、どう答えるべきかを微に入り細に入り
複数の生徒が書いてたからね。
 
こんな「報告書」が山のように存在するんだよ。
(オバさんは老眼ゆえ、めちゃ読むのに苦心したぞ)
 
なんかさ、先生もそうだけどOGも相当、手厚いやね。
 
湘南白百合に行くとポイント高いベスト3
 
この学校を敬遠しちゃう理由に
「厳しい」「細かい」「こうるさい」っていう
イメージがあるかもね。
 
なんせ幼稚園&小学校併設だから「内進のお嬢様」に
「我が家のシンデレラ」が虐められるイメージが
あるじゃん?
 
それに、校則が髪が肩に付いたら結えとか
ゴムは「黒・紺・茶色ね」とか、まあ、県立高校の
ように「華美な化粧はなるべくやめてね」っていう
「お願い校則」ではないのは確かよ。
 
しかも、バリバリカトリックだしね。
ミンチン先生がウヨウヨしている気がするよね。
(実際には教師も生徒もカトリック率は1割未満
すごい少ないし、ミンチン先生がいない!)
 
それを学校で一個一個、確認してきた。
 
確かに内進生が3分の2を占める中で中入組は
60名。少数派なんだけど、中1から高3まで
「あなた、ハブられた経験は?」とか
「虐めを見たことは?」って聞き回ったんだけど
見事に「ない!」。
 
全体的にすごーーい「ほんわか」してるの。
結局、みんな、育ちがすごい良いんだよね。
(大金持ちもいるけど、フツーのリーマン
家庭が多い。でも、皆、可愛がられて育ってる)
 
はしゃぐ時は「DA PUMP」の「USA」で
全生徒でノリノリになったりしてるし
(これミサの後の話ね)
 
雑巾を縫っている(取材日やってた奉仕活動)
最中でも、BGMで「back number」の
「クリスマスソング」がかかると、中1のクラスは
みんな歌うし、ついでに先生も歌うし…(笑)。
 
明るいんだけど、優しいって言うのかな?
みんな、そんな感じ。
 
「なんでだー?」って思って、聞いて回ったら
内進組は小学校はこことは別の土地にあるから
この土地に関しては「はじめまして」で入学。
 
中受組はそもそも誰が内進生か全く分からん。
 
そんなこんなで気付いた時にはもう団子。
そんな様子で生徒たちは全く問題にしてなかった。
 
ママ達の中には「なんでルールがあるの?」って
思う人もいるかもね。学校はこう考えている。
 
「ルールには必ず理由がある。
この決まり事には大きく2つの目的がある。
 
1つは安全な登下校。もう1つは安心して過ごせる
校内生活維持のため。
 
千人以上の生徒が生活する中で、より多くの生徒が
快適に学習や諸活動に取り組むための
学校環境作りが必要。
 
また生徒たちには、それらを踏まえて、自ら考え
行動できる人であってほしい」
これ、生徒たちの多くが(特に高校生)が語って
くれたんだけど、逆に「ルールがあった方が良い」
って言うの。生徒たちの声を紹介するね。
 
「もし、髪飾りが何でもOKだったら、それを
どう見栄え良くするかで、逆に悩むと思う」
 
「もし携帯(保持はOKよ)が何でもかんでも
OKだったら、それが気になって仕方なくなり
自分の時間が限りなく携帯によって浸食されて
しまいそう」
 
「ある程度、縛りがあることによって
逆に守られることは沢山あると思う」
 
「守られているっていうことは実感している」
 
「ルールって慣れで、この中にいると
それが普通になって、意外と良いもの。
大多数の生徒たちは不満を感じておらず
むしろ、心地よさを感じている」
 
ここで、ママ達にりんこが思う
「湘白行ったら、もれなくこれが付いてくる」
という“特典”ベスト3を発表してみたい。
 
1 PTAがない!(つまり極端に学校に来る回数が少ない。
  それはつまり、共働き向き!)
2 (方針さえ気に入れば)後は学校、丸投げOK!
  (それはつまり、任せて安心、他力本願母向き)
3 「お白百合」ブランドは絶大です!
 
文字数の関係で3だけ説明するわ。
 
若手のOG先生(一般企業就業経験者)も
おっしゃっていたけど、なんせ「聞こえがいい!」
 
何処に行っても「育ちが良いね」「言葉遣いが綺麗」
「立ち振る舞いに品がある」って言われて
可愛がられるって堂々、おっしゃる(笑)
 
これって、まあ事実なんだけど、何て言うの?
良い意味でバイアスがかかってると思う次第。
世間で「白百合」を知らない人はいないわけで
その子を「白百合」って看板越しに見るから
 
「おーーー!!??やっぱりね!!
そうだと思った!(私の目に狂いはない)」って
いう感想になりやすい。
 
これって、はじめにすごい下駄履いて登場している
ようなものだから、就活にも強いよね。
 
万が一、品の良さを感じさせない子が出た場合でも
「白百合なのに、面白いね!」って評価になる。
 
看板は絶大で、どっち転んでも美味しいんだな。
 
湘南白百合の本当の良さ
・・・「愛ある人になってね」
 
ここまで、大学実績が良い、面倒見が良い、
聞こえも良いっていう学校の側面を書いてきたけど
 
まあ、はっきり言えば、それらは大した話ではない。
 
私学は根幹が大事。どんな源泉が湧き出ているかを
見ないとダメだよ。
 
私は今回、シスター校長にお目通りが叶って(喜)
すごい長い時間、お話を聴かせて頂いてたの。
 
もうね~、すごい!
神の国と人間界の橋渡しをしているような
存在の方が話すお言葉はひとつひとつが沁みるのよ。
 
もう、あなたも聞きに行った方がいいよ~。
 
絶滅危惧種の天然記念物=シスターだからさ
中学生から、こう言われたんだって。
 
「先生、お裁縫してみてください!」
「いいわよ」・・・谷口校長、裁縫ご披露。
「あ~!人間なんだ!?」
「私は人間です(笑)」
 
あたしゃ、この話に大笑いしちゃったんだが
校長先生に私は聞いたんだよね。
 
「先生は幸せ?」って。
 
そしたら谷口校長先生、間髪入れず
「幸せです♡」ってニッコリ笑っておっしゃる。
 
幸せって「人と比べず、気負わず、その人らしく
生きることで付いてくるものよ」って。そして
 
「生徒たちから日々パワーをもらっているから
私は幸せ。それをお返ししようって日々、思う」って。
 
それで、つい最近の寒い日の話をしてくださった。
 
何でも演奏会に行く子がいたから、校長先生、
その子の手を握ったんだって。
 
「ベースを弾く子だから、手が冷たいと
まずいでしょ?」って。
 
そしたらね、その子が「あったかーい!
この暖かさが必要だった♡」って答えたんだって。
 
それを愛しそうに話して下さる。
 
また、ある時、校長先生に生徒がこう言いに来たそう。
 
「日頃から『他者に最善を尽くしましょう』って
教育をしているのに、実際の生徒はそうなっていない!
中2の研修旅行でも残飯が出てしまうことに
何とも思わない生徒がいる。おかしいです。
これって偽善ですよね?」
 
校長先生は静かにこうお答えになったんだって。
「すべての物事に訓練が必要なの。
どんな人の中にも矛盾がある。完全に“善”を
貫き通せる人間はいない。
 
でも、もし残飯の話であれば、次回は残さず
感謝して食べようっていうチャレンジにすればいい。
 
自分がやれていないことを、まずは認める事が
大事よね。それを毅然と認めて、次の段階に
持って行くのよ。
 
『生きるって練習すること』なの。
 
人間はしたことがないことは出来ないのよ。
だって、自分のことの方が大事だもの。
 
例えば、寄付を呼びかけるわね。
誰だって、自分のお財布が軽くなるのは嫌よ。
でも、それを練習している内に、快く
差し出せるようになるの。
 
それが『ノーブレスオブリージュ』って考え方ね。
(注:ノーブレスオブリージュ:恵まれた者は
それに応じて果たさなければならない社会的責任と
義務があるという欧州の道徳観)」
 
そして、私にこの逸話を話して下さった。
 
「マザーテレサが飢えた人のお家にお米を持って
行った事があったそうです。
 
そしたら、その家のご婦人が隣に住むイスラム
教徒のお家に、急いで、その米を半分、持って
行ってしまった。マザーが『ひもじいのは
あなた方なのに、どうして持って行くのか?』
と尋ねたら、ご婦人はこう言われたそうです。
『お隣の方がもっと貧しいから』って。
 
マザーテレサであっても、やはりエクササイズは
必要だったんですね…。
 
りんこさん、人は何のために生きるのか?って
聞いたわね?
 
それは神様がくれた命をその人らしく使い切る
ために生きるのではないかしら…」
 
ああ、こんなにも深い時間が流れるのかと
思いながら、私は尚も校長先生に聞いたわけ。
 
「最善を尽くしたいって願うんですが、でも
どうしても『めんどくさい』って気持ちに
なります。どうすればいいでしょう…?」
 
校長先生、優しく微笑んで、こうおっしゃった。
 
「『一日の労苦は一日にて足れり(新約聖書 マタイ
による福音書第6章34節)』。
だから、沢山のことをやろうとしないで
ひとつでも、ふたつでも出来れば、それで
自分を褒めてあげればいい。
練習していく内に、低いハードルが
ちょっとずつ高くなるから…、それでいいの」
 
そっか、それでいいのかって思いながら
私は先生にこう言ってたんだよね。
 
「先生、女って辛いですよね…。女性って
どう生きることが幸せなんですかね?」
 
校長先生は明確にこうおっしゃった。
 
「それはね、聖書の昔から変わらないわね。
女性は大変なんですよ。
今も医学部の不正入試とか、就活の不平等とか
色々あるわね。
 
でも、女の人は神様から命を生み出す性として
造られた。これはとても幸せな事ね。
 
命を一番大切にするって生き方をすれば
そうは間違わないと私は思うわ。
 
それは子どもを産む産まないってことではなく
命を大事にする性だから、役割が大きいって事。
 
自分の幸せだけじゃなくて、誰かのために尽くしたい
って生き方をすることが大切なんじゃないかしら。
 
私は生徒たちに『愛ある人になってね』
って言ってるの。
 
例え、その人がいなくなっても愛は残る。
 
今は生徒もプロセスの中にいる。
忍耐ではなく、希望を持って、いつかこうなるって
信じて、生きていくことが大切だと
そう思っているのよ…」
 
さあ、あなたもこの学校に来て、静かに
「愛」を感じてみませんか?
 
学校見学は入試前でもアポを取れば
いつでもOK。
 
本気で百合っ子になりたい、あなたのために
教科主任の先生から
「待ったなし!超直前、入試対策」を
聞いて来たから、参考にしてね。
 
<国語>
国語の読解力や記述力は、言葉に関する関心・
人に対する関心・社会に対する関心を今まで
どのように持つことができたかに関わってきます。
今できるお勧めのことは、身近な新聞や本などの
文章を多読し、文を読むリズムを養っておくことです。
限られた時間に文章を読み、問題を解いていける
力につながります。
 
<社会>
教科書に載っている、写真・グラフを、
もう1回ざーっと見ておきましょう。
 
<算数>
問題の図やグラフにはたくさんの情報が
つまっています。一見難しい問題でも、
グラフから読み取る、図からヒントを得る
練習をしておきましょう。
 
<理科>
生物分野では、動物・植物をバランスよく
復習しておきましょう。
化学分野では、身の回りの化学的な現象に注目です。
物理分野では、作図の練習は必須です!
地学分野では、テキストを再チェックしましょう。
 
 
私、考えてみたら、娘(現25歳)と一緒に
この学校(オープンスクール)で作った
ロザリオブレスレットをもう15年間も大切に
持ってるんだよね。
  
これ見るとさ、娘が中学受験生の頃を
思い出して、すごく甘酸っぱくなる。
 
母としての幸せな時を娘が与えて
くれていたんだなって、
ブレスレットを見るたびに
幸せな光景が蘇るんだよね。
 
今は受験直前だから、辛い気持ちの母たち
ばかりだろうけど、でもね、決して、今
あなたが最愛の娘のために考え続けている事は
無駄じゃない。
 
湘白の校長先生がおっしゃるように
「愛ある人になるため」にここも含めた
学校選びを頑張ってやっていくんだよ。
 
受験直前、これを読んで下さった皆さんが
春の毛布でくるまれますように。

ご高覧いただきまして、ありがとうございます。 よろしければ、応援、よろしくお願いします<(_ _)>