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奴らは何故にアモーレ偏差値が高いのか?(前編)

 鳥居りんこダイヤモンドオンライン連載コラムが
今朝、アップされました。

こちら前後編の後編でして、前編はこちら。

でございます。

日本は統計的にも「定年離婚」が多いなぁって思い
その理由に高度成長期に専業主婦によって育てられた
男たちが、妻に「母」を求めてしまい、

「妻」「子どもの母」「稼ぎ手」「家事労働者」の一人
何役もの役割を背負った為に、妻は徐々に疲弊。

ここまでは許容するものの、一番のダメージは
夫の母親役を担わされ、ひとりの女性として
見てはもらえないという事実なのではないか?と
いう疑惑から、綴った作品です。

さて、私は最近、2週間という期間でハワイに行って
いました。

日本人にも大人気の土地なので、もちろん日本人も
沢山いるんですが、やはり白人天国だということは
言えるでしょう。
(ハワイアンの人も見なくはないですが、圧倒的に
少ないです。観光地にはいないせいかもしれませんが)

私が何に注目していたかというと、推定年齢50代後半
以上のカップルがどういう様子でバカンスを過ごして
いるのか?ということでした。

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欧米はカップル文化なので、基本、カップルで行動
することを善しとされるようですが、どこへ行っても
女性同士、男性同士というよりはカップルで一緒に
いるんだなぁ(もちろんファミリーもいます)って
いうことが透けて見えます。

今回の旅でも「生ハニー」(=妻を人前で「ハニー」と
呼ぶこと)を沢山、耳にし、大興奮しました。

「ハニー、これとこれだったら、どっちがいい?」
「ハニー、これが君にピッタリだと思わないか?」

みたいな感じですかね。これは30代から40代の
男性(推定年齢ですが)が多かったように思いました。

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ホントに「ハニー」って呼び掛ける人種がいるんだ!
って、ドラマのような世界を楽しんだのですが

では、老人カップルはどうしておられるのか?
会話は盛り上がっているのか?ということを
調査しておったわけです。

老人カップル(推定年齢50代後半以上)はです、
言葉をあまり発しません。会話は弾んではいません。
そこは日本と同じかもしれませんが、しかし違いは

同じものを、同じ瞬間に、同じように見つめる
ってことですかね。

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例えば、隣同士に座りながら、夕陽を黙って
見つめているっていうイメージです。

物書きとしての私は、そこに二人のこれまでの
長きに渡る人生に思いを馳せて、妄想するわけ
ですが、日本人熟年カップルと違うところは

老年カップルとはいえ、大抵のカップルが
手を繋いでいる、あるいは体のどこかが触れて
いるっていうことですかね。

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地球上のその瞬間、その二人だけにフォーカス
して、ドンドンと二人だけを拡大してった場合
そこに二人だけの人生が凝縮していて、
70億もいる人間の中で、二人だけが同じものを
見つめているっていう感覚が近いかな?って
思います。

要は二人だけの歴然とした世界が「ここに
確かにある」という圧倒的事実なんですよね。

多分、人生に必要なことって、すごくシンプルな
ことで、名声も冨も贅沢品もあってもいいけど
特になくても、困るものではなく

ただ、ないと困るのは「愛情」なんだなって
思うわけです。

「愛情」を示すためには、言葉と触れ合いが
必須。黙っていては、或いは行動せずに、相手に
分かってもらうことは無理なんだと思うのです。

日本の高齢男性が「言わなくても分かるだろう」
という「秘するが花」という「お察し」を
求めた文化は既に破綻していると思う次第です。

私は「アモーレ偏差値を上げよう」運動推進家と
して、各種メディアで提言しておりますが

(中年以降の)日本女性たちの多くが、夫から
徐々に「僕をお世話してくれるママ」としてしか
見られなくなっていることに、一種の諦めを感じ
ながら、生活することに慣れていると思うのですが

それが、例えば、夫定年、子どもの結婚、そういう
何かの節目があった時に、残り時間を計算して
「卒婚」へと踏み切るような気がしています。

人生の残り時間を誰とどう過ごしたいのかを
真剣に考えた時に、選ばれない夫がいるって
ことです。

もし、これを回避したいのであれば、
「手をつなぐ」
「愛を伝える」

このことは、真面目に考えた方が良いと思う
次第。

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世界の中での「幸せ度」の各種調査を見ても
ものすごく低いランクに置かれている日本は
ここが足りないからだという思いを持って
おります。

皆さんはどう思いますか?

後編に続く。

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