【注意喚起】ゲ謎二次創作を使用した公式凸等について


1.概要

この記事は、ゲ謎の二次創作をされる方(特に水沙代、一部のBLCPで活動中の方)に向けた注意喚起です。

2024年2月中旬頃から、作者本人ではない第三者によって、水沙代と一部のBLCPの二次創作のURL(あるいはスクショ)がTwitter(X)の公式アカウント等へのリプライ(以下、公式凸)に使用されています。
また、Pixivに水沙代や一部のBLCPの二次創作を新規投稿すると「公式に晒されますよ」という意味深なDMが送られる、タグを荒らされる等の不審な行為も確認しています。

これらの件について私にできる範囲で情報を集め、まとめました。
新しい情報が入り次第、更新していく予定です。更新履歴は 9.まとめ の末尾に記載しています。

2.この記事の目的

事態を把握できずに困惑している方、また、慌てて作品を消してしまう方が多いため、情報を整理し、冷静に対処して頂く目的で書いています。
結論から言うと、私から皆様に「●●してください」と特定の行動を呼び掛ける内容ではありません。最終的にどうするかは、各自判断してください。
また、特定のユーザーへの誹謗中傷は意図しておりません。公式凸アカウントはブロック、通報等をした方が良いと思いますが、暴言等はお控えください。

3.問題点

公式アカウント、公式関係者アカウント、二次創作アカウント等が凸によって迷惑を被っています。
また、公式凸の影響で二次創作の作者が不審なDM、匿名メッセージを送られたり、その影響で作品を削除、非公開にする方が増えています。
「ファンを装って公式凸をする」というのは二次創作に対する嫌がらせの手法としては定番なので、公式凸はおそらく嫌がらせ目的と思われます。

4.経緯(時系列順)

2024/2/18~
Twitter(X)で公式凸アカウントが活動を開始
※白で伏せている部分は作品URL、サムネイル等です。

水沙代作品で公式凸をしているアカウント→🐛(@mmmmwwwgg)

水沙代、一部のBLCP作品で公式凸をしているアカウント→報係(@MeiTuuhou)

※これ以前にも同様の行為があった可能性はありますが、現在確認できる最も古いポストです。

2024/2/23?~
Pixivに水沙代のR18作品を投稿した方(複数)に下記のようなDMが送られる、タグを荒らされる

※これ以前にも同様の行為があった可能性はありますが、私が把握したのは2/23の深夜からです。また、他のCPも同様のDMを送られている可能性はありますが、情報を入手していないため不明です。
※DMの送信者全員が悪意で送っているかは不明です。中にはよかれと思って送っている方も居るかもしれません。そのため、ユーザー名等は伏せます。

2024/2/24
私のポストや二次創作も使用されていたため、私から🐛(@mmmmwwwgg)にリプライで注意(これは無視されました)


この日の夜以降🐛(@mmmmwwwgg)は活動を休止
報係(@MeiTuuhou)は同様の行為を続けている

2024/2/29
報係(@MeiTuuhou)が下記のポストを投稿

2024/2/29~
ゲ謎 メモ(@VN6OzS)が水沙代作品で公式凸を開始

※スクショが1枚に収まらなかったため、2枚に分けています。

2024/3/1
🐛(@mmmmwwwgg)が公式凸を再開

ゲ謎 メモ(@VN6OzS)も同様のポストをする

2024/3/5
curry(@curryrice_ggg)が水沙代作品、その他BLCP作品、雑誌の一部等を使用して公式凸を開始

※スクショが1枚に収まらなかったため、2枚に分けています。
※このスクショは文章の途中でトリミングされていますが、木内さんのインタビューは「そういう考え方でよかったのかな。」と疑問を投げかける一文で終わっています(雑誌を購入して確認済)。要するに木内さんはあくまでも個人的な意見を語っただけで、上記ポスト内で言われているように「映画を代表して断言」している訳ではありません。この件で木内さんを責めたり、所属事務所等に問い合わせはしないようお願いいたします。

2024/03/13
ゲ謎 メモ(@VN6OzS)が水沙代作品で公式凸を再開

以前は水沙代の過激派ファンであるかのような活動をしていたアカウントですが、なぜか突然アンチに路線変更したようです。理由は不明。

5.PixivのDMの論調

DMの文面はアカウントによって微妙に異なるものの、おおよそ下記の点が一致しています。

(1)当該作品が非公式CPであることに言及

(2)当該作品がR18であることに言及

(3)「公式に晒されますよ」という意味深な脅しで締めくくる
(基本的に主語が無く、どこで、誰が、どのように晒すのかについては言及しない)

(4)雑誌のインタビューの一部のスクショを添付する場合もある
(インタビューの内容を理由にCPを批判する意図と思われる)

(5)DMを送るとほぼ同時にタグを荒らす場合もある

(6)「作品を消せ」と明言はしないが、(1)~(5)を組み合わせると結果的に作品を消す(あるいは非公開にする)ように圧力を掛けていると思われる

(7)作品が投稿されると数分以内にDMを送る(なぜこれほど早いのかは不明)

(8)「状況を把握したいので詳細を教えて頂いても良いですか?」等と質問しても答えない

このような不審なDM、タグ等が来た場合、慌てて削除やブロック等はせず、まずスクショを撮り、相手のユーザーID(Pixivの場合URLの末尾の数字)を控えておくことを推奨します。
※スクショを撮られる前に消す人も居るので、できる限り早い方が良いです。

6.二次創作と著作権法と一部の言説について

※これ以降は補足的な内容なので、読まなくても構いません。

私は法律の専門家ではないので、著作権法の全てを把握、理解している訳ではありません。知っている範囲内で書かせて頂きます。

二次創作界隈(特に女性向け)の一部には「公式男女CPは合法だけどBLと非公式CPは違法」という、真偽不明の言説を主張する方が居ます。いわゆる「古の腐女子」が自虐的に言っている、また、それを鵜呑みにした学生さんが模倣しているケースが多いです。
前述の公式凸をしている方々やDMを送っている方々は、おそらくこの言説に基づいて水沙代と一部のBLCPの二次創作を削除させようとしているようです。
※なお、ジャンル内最大手のBLCPはなぜかスルーされているようです(理由は不明)

この言説は本当に根拠があるのでしょうか?
著作権法と二次創作について要約し、私なりに解説させて頂きます。
※最終的に是非を決める権利があるのは版権元なので、この解説も一意見として参考程度に読んでください。

著作権法
https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=345AC0000000048
この中で二次創作に関係があるのは主に「第八章 罰則」の項目でしょう。

結論から言うと、CPを問わず全ての二次創作は違法です(ガイドラインの範囲内で行う場合を除く)
著作権は親告罪です。要するに、版権元が訴えれば罪になるということです。しかし、実際に訴えられた例は稀で、黙認されている場合がほとんどです。そのため、一般的に「二次創作はグレーゾーン」と言われています。これはご存知の方が多いと思います。

特殊な例として「ときめきメモリアル」の判例を挙げます。
https://www.courts.go.jp/app/files/hanrei_jp/668/013668_hanrei.pdf
簡単に説明すると「主人公×藤崎詩織に酷似したキャラの自作アニメAVを店頭販売したら版権元に訴訟された」という例です。

訴訟内容を見ると
(1)店頭販売をして被告が84万円の利益を得たこと
(2)ヒロインの見た目が藤崎詩織に酷似していること
(3)性的描写で藤崎詩織の清楚なイメージを損なったこと
が争点とされています。

この判例において、被告が訴えられた主な原因は(1)だと思われます。
Pixivで「藤崎詩織 R-18」で検索すると大量のエロ絵がヒットするにも関わらず、彼らは訴訟されていません。要するに、キャラの見た目や性的描写は主な原因ではないということです。
また、主人公×藤崎詩織は公式男女CPであるにも関わらず、上記の被告は訴訟されています。要するに、少なくともこの判例においては、BLや非公式CPは関係ありません。

このように、「古の腐女子」の言説は必ずしも正しいものではないので、二次創作の作者を攻撃して良い理由にはなりません。
※もちろん、作者側が配慮しなくて良い訳でもありません(後述)

余談ですが、言説の是非や過去の判例について「調べれば出てきますよ」とだけ言ってソースを出さない人は信用できないので無視するのが一番です。

7.配慮しなくて良い訳ではない

6.二次創作と著作権法と一部の言説について で述べた内容を見て「何をしてもOK」と極端な受け取り方をしてしまう方が居るかもしれないので、念のため補足しておきます。

結論から言うと「何をしてもOK」ではありません。前述の通り、二次創作はグレーゾーンだからです。そのため、大多数の二次創作作者は、適宜配慮した上で投稿しています。

例として、私が投稿の際に心掛けている配慮について記載します。

(1)R18、R18G作品はワンクッションを置く
※ポイピク等の外部サイト、Twitter(X)のセンシティブ機能、Pixivの場合はサムネイル等

(2)R18、R18G作品には不適切なタグ(作品名タグ、キャラ名タグ)を付けない

(3)ポスト本文、キャプション等に注意書きをする

(4)近代~現代の実在人物(文豪等)、いわゆるnmmn(ナマモノ)の名前は検索避けをする

配慮の仕方は人によって若干異なりますが、おおよそこのような配慮をしている方が多いです。なるべくトラブルを避けるために、適宜配慮はすべきでしょう。

8.アニメ雑誌のインタビューについて

5.PixivのDMの論調について の(4)の項目でも述べましたが、雑誌のインタビュー記事の一部を批判材料とし、水沙代二次創作の作者に攻撃的なメッセージを送ったり、二次創作を止めさせようとする方が居ます。

(1)spoon.2Di vol.106
(2)アニメージュ 2024年3月号

批判材料とされているのはこの2つの雑誌の記事です。(1)では脚本家が、(2)では声優がそれぞれ、水沙代の恋愛描写に否定的と受け取れるコメントをしているためと思われます。

一部の方は誤解しているようですが、雑誌の内容はあくまでも「娯楽」であり「ルール」ではありません。
(1)(2)はいずれもアニメ雑誌です。こういった娯楽媒体の情報は「娯楽」に該当します。雑誌を購入した人だけ楽しんでね、ということです。舞台挨拶、トークショー、ラジオの内容等も「娯楽」に該当します。
「娯楽」には拘束力がありません。映画のファン全員が雑誌を購入して内容を把握しなければいけない訳でもありません。

「ルール」に該当するのは、公式HPのガイドラインや、SNSの公式アカウントからのアナウンスです。
これらには拘束力があります。拘束力があるということは、違反すると罰せられるということです。また「知らなかった」では済まされないため、全てのユーザーは内容を把握しておく必要があります。
例えば、東映アニメーションの公式HPのガイドラインに「水沙代の二次創作は禁止」と記載されていたら、それに従うべきです。しかし、今のところそのような「ルール」はありません。

すなわち、雑誌の内容は二次創作の作者を攻撃して良い理由にはなりません。

※繰り返しますが 7.配慮しなくて良い訳ではない で述べたとおり、二次創作の作者は適宜配慮している前提の話です。

9.まとめ

ここまで読んで頂きありがとうございました。
2.この記事の目的 で述べた通り、この内容を踏まえてどのように対処するかは各自で判断してください。
強いて言うなら、今後Pixivに水沙代や一部のBLCPの二次創作を上げる予定のある方は、状況が落ち着くまでタグ編集を不可にした方が良いかもしれません。
少しでも被害が減る事を願います。

【更新履歴】
2024/02/29
7.配慮しなくて良い訳ではない の項目を追加
・現在進行形で凸の被害に遭っているもう一つのCP名を「某CP」に変更
・Yahoo! 知恵袋に関する記述を削除(この件はおおよそ落ち着きました)

2024/03/02
4.経緯(時系列順) を更新
・タイトルを変更(他のCPも同様の被害に遭っているため)
・「某CP」を「一部のBLCP」に変更

2024/03/05
4.経緯(時系列順) を更新


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