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さよならだけど、さよならじゃない

はい。
ということで、
とり松、解散しました。

まぁそら語れば色々ありますが、
公の場で書くことではないかなぁと思うので、書きませんが。

振り返ってみると、このコンビで、約5年8ヶ月活動してきました。多分。

私は今、芸歴10年目なので、芸歴の約半分は、このコンビで活動していたことになる。
信じられん。
恐ろしい。

その時間の長さの割には、何も結果を残せなかったなぁと思います。
だから恐ろしい。
だから解散するんですが。

少し前に読んだ本に、
「一度は数のうちに入らない。
一度だけおこることは、一度もおこら
なかったようなものだ。」
という言葉があり、それを読んだ時に、本当にそうだな、と思った。

とり松として、僅かに出せた結果は、M-1三回戦進出と、キタイ花ん優勝。

しかし、どちらも一度きりで、その後が全く続かなかった。

コンビでの活動を続ける中で、心のどこかで、この僅かな結果にしがみついてしまっていた部分があったと思う。
相方はどうだったかは知らないが。
少なくとも私は。

しかし、その本の言葉を読んで、
(意味の解釈は違っているかもしれませんが)
あぁ本当にそうだな、あの一度きりの結果は、なかったのと同じだ、と思った。

なかったのと同じ、とまで言ってしまうと、本当に救いがなくなってしまうのだが、
でもそれで、踏ん切りがついた気がした。

なかったのと同じの、たった一度きりの結果に、何をしがみついていたのだろう、と。
もうしがみつくのはやめよう、と、思った。

冒頭で何も書かないと言ったのに書いてますね。

まぁそんなこんなな感じです。

コンビとして最後の舞台は、先日行われた、しゃべくり話芸大賞の予選でした。

最後になるし、告知しようと思っていたのですが、前日に、もしかしたら出られないかもしれないフラグが立っていたので、告知もできずでしたが。

そしてあっさり予選で敗退しましたが。

解散を決めてから出たUP TO YOU、M-1の再エントリーもあっさり落ちましたが。

でもそれで、解散への最後の踏ん切りはつきました。

何も書かないと言ったのに、また書いてますね。

まぁそんなこんなな感じです。

今まで、とり松を観て下さった皆様。
少しでも応援して下さっていた皆様。
お世話になったスタッフさん、先輩方、同期、後輩の皆様。
本当にありがとうございました。
月並みですが。

解散を決めてから、相方に、
お願いがあるんやけど。
と言われ、
内容を聞く前に、何?嫌や。と言ったんですが、聞くと、

ネタの動画を撮らせて欲しい、と。

それをどうするのか聞くと、
どうもしないと。

ただ、今まで作ったネタ達をやることはもうないから、可哀想だから、と。

思い出として残したい、的な気持ち悪いことを言ってきたので、丁重にお断りしました。

思い出だけど、思い出じゃない。

最後まで気持ち悪い人でしたが、感謝はしてます。
月並みですが。

会社に解散届を提出し、お疲れ様でしたー、と、あっさり受理され(当然)、あっさりと終わり、

最後、
ありがとうございました。と頭を下げ、相方と別れた後、
少しだけ、泣きそうになりました。

少しだけですよ。
泣きそう、なんで、泣いてはいないですし。

はい!
ということで、
またピンに戻ります!

芸歴の約半分はとり松でしたが、
残りの約半分はピンだったので、
またそれに戻るだけです!

残念ながら、辞める、という選択肢はありません。
まだ辞める気はさらさらないです。
申し訳ありませんが、これからも何卒よろしくお願い申し上げます。

帰り道、お散歩中の保育園児たちとすれ違ったのですが、
その中の一人の子が、
ばいばーい!と、笑顔で手を振ってくれて、
私も、ばいばーい!と笑顔で手を振り返したのですが、

ものすごく可愛くて癒され、
次の瞬間、何とも言えない気持ちになりました。

でも私は、この道を選びました。
選んだからには、歩いていくしかありません。

選んだからにはミランダカー!

はい。新ギャグも飛び出したところで、
不安しかありませんが、頑張ります。

何も書かないと言ったのに、めちゃくちゃ書いとるやないかぇ!

あと、ただでさえ人気ないのに、
ヒガシ逢ウサカとミートばいばいの後のとり松は弱過ぎるねん!

でも、人気がなくても、地下で細々とでも、
間違いなくこの約5年8ヶ月、私達は活動してきました。
それを無駄だったとは思っていません。
本当に、ありがとうございました。

明日も心、平気、元気!
やる気、元気、井脇!

それでは、とり松、ばいばーい!

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