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中学受験の塾でのさわやかな思い出たち

小4から小6まで、中学受験の為の塾に通っていました。そこは学校よりも規則が少なく良くも悪くもはじけた生徒がたくさんいて、今考えるとかなり賑やかな空間だったのを覚えています。

そんな塾で起こった、記憶の片隅に残っているけどひとつの話題として膨らませるには小さい思い出を書き連ねました。2002〜2004年くらいの話です。

※前提として、この塾は週末に行われるテストの成績によってこまめにクラス分けを行っていました。なのでクラスのメンバーや先生は必ずしも固定ではありませんでした。


◆ホグワーツから来た先生

「ハリー・ポッターと賢者の石」が公開されて話題になっていた頃の話。ある国語の先生が金のスニッチ(劇中のスポーツに使われる、羽が生えて高速で飛び回るボール)が先っちょについたボールペンを胸に差していた。それを見た生徒が「魔法使えるの?」と聞くと、先生は笑いながら「マグル(普通の人間のこと)の前じゃやんないよ」と返していた。

◆服を着ない秀才

わたしが塾に通い初めの頃。塾は教室内に設置された防犯カメラの映像を見る場所と教室内にサポーターさん(先生とはまた別の塾の職員)が声で放送を流す設備が一緒に置いてあったんだけど、ある日の休み時間、連絡の放送のついでに「○○くん、服を着なさい」という声が流れてとてもびっくりした。しかも名指しされてた男の子は塾で1番成績のいいクラスにおり、当時の自分は「この塾、すごいな」と思ったのを結構はっきり覚えている。なぜ彼が教室内で服を脱いでいたのかは知らない。(脱いでたのはシャツだけで、肌着やズボンは着ていたと思う)

そういえばあのカメラを見る場所、ときどきわたしや他の生徒もサポーターさんの許可ありでいじってたような気がする。違うクラスの友達の授業が終わるのを待ってる時とか。

◆万尿集

教室の壁にはA4のクリアファイルを画鋲で留めたものの中に時間割とかお知らせとかを入れて掲示していたんだけど、ある日そこに汚い字で「万尿集」と書かれた紙が入っており、その裏から尿についての短歌が2〜3首書かれた紙が発掘された。他の教室でも似たようなものが見つかり、後にそれらは全て1番優秀なクラスに在籍していたある生徒集団によるものだと判明した。

◆デストロイヤー

塾の廊下の壁には、卒業生が描いた進学先についての案内ポスターがいくつも掲示してあった。「○○学園は校則が少なくて過ごしやすい!」「▲▲中学は校庭が広くて自然がいっぱい!」みたいなことがイラスト込みで描いてあり、暇な時はそれをふんふんと読んでいた。その中に、ある女子校の案内の隅に「この塾の●●の教室のドアを壊してデストロイヤーと呼ばれたのはわたしです」と書かれたポスターを見つけた。「この塾はドアを壊してもなんとかなるのかもしれない」みたいに思って少し気が楽になった。

◆死の川柳

「めんどくさい  その一言が  死を招く」という川柳が一時期いくつかのクラスで大流行した。とある算数の先生が言い出したという噂があったが、真偽ははっきりしない。

◆茹でた孫

ある国語の授業で先生が物語文を音読していた時に、ひらがな表記だった「ゆでたまご」をわざと「茹でた孫」のアクセントで読んで生徒みんなが笑ってた。


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以上、覚えているものをいくつか書き出してみました。本当は先生について覚えている事がまだいくつかあるのですが、かなり生々しい内容だったため割愛させていただきます。そういう思い出があるくらいにあの塾ははじけていました。

また思い出したら書きます。



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torymmk
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