2021/12/12 シティリーグAD2 withグレイシアスイクン
初めまして。鷄麺と申します。
今年最後のシティリーグに参加してきたので年末の総まとめの意味も込めて綴ることにしました。初投稿なので見づらく拙い文章ではございますが、最後まで読んで頂けると嬉しいです。
1.デッキの経緯
ちょっとした自己紹介も兼ねて遡ると、そもそもポケカを始めたのが丁度去年の今頃。リア友のムゲンダイナにフルボッコにされながらもいろんなデッキを組んで楽しんでいました。ところが今年の5月にポケカライフが大きく狂わされることになります。
—イーブイヒーローズ、グレイシアVMAXの収録です
ブイズの中でもグレイシアが最推しだっただけに組まない訳にはいかなくなりました。リーフィアグレイシア、三神グレイシア、白馬グレイシア、いろいろ試しましたがどうもデッキパワーや安定感が一歩足りない感が否めませんでした。
しかし7月、摩天パーフェクトからスイクンVが登場してから状況は一変。まさに大革命でした。
「いやポケカで1枚しか引けないのはショボすぎだし技も打点安定しないから微妙じゃね?w」
とか言ってた当時の自分にキョダイイチゲキをぶちかましたい。
試しに組んだ直後のジムバトルで初優勝をしてからもうグレイシアの相方はスイクンしかいない、と今年最大のテノヒラクルーをかましましたからね()
それから今に至るまでの約5ヶ月間、環境に合わせて調整に調整を重ねた結果完成したのが今のデッキです
2.デッキコンセプト
身も蓋もないことを言えば白馬スイクンやスイクン単をマイナーチェンジしたデッキです。スイクンの速攻&火力で押しつつ取られるサイドは2枚でプランをずらしつつ、VMAXの耐久も押し付けて勝ちに行く。もしくはスイクン×3で速攻して圧力をかけていく的なやつ。
最初はそれの真似っこ、もしくはそれ以下の仕上がりだったと思います。現に組み始めた頃は「あれ、これただのスイクンデッキじゃね?」って位にはスイクンに頼り切りのプレイングになりがちでしたからね。じゃあグレイシアを活かすにはどう構築するのがいいのか?これが大きな課題でした。
そんな中で、僕にとってのバイブルとも言える漫画『アイシールド21』のとあるセリフが、今のデッキの根底概念として根付くに至ったのです。
最初の動きは白馬スイクンやスイクン単と見せかけて、途中からいきなりグレイシアを出して相手のVMAXを止めてプランを崩す、VMAX以外でもスイクンで圧をかける、もしくはグレイシアの耐久をマオスイで遺憾なく発揮しながらダイツララのベンチ狙撃+クイシュのダメージ調整で捲っていく構築を目指しました。
カードプールにある以上グレイシアというカードの存在自体を知らないというプレイヤーは少ないと思いますが、じゃあそれが今の環境にいるか?と言われたら滅多に居ないんですよね。だからこそ環境のトップを走るスイクン、そのスイクンすら隠れ蓑にして意表を突こうじゃないかと考えた訳です。
無論グレイシアを出したからと言ってその時点で勝ちだなんて都合良くはいきませんが、相手からすればこちらが急に知らないデッキが出てきて、一方こちらは相手がよく知る環境デッキならある程度予測しながら立ち回れる。その僅かな情報アドバンテージが生じたらそれも勝つ為の要素となり得る。そう考えました。推しと共に勝つ為なら使えるもんはとことん使ってやりましょうとも。
3.採用カード
〜ポケモン〜
・グレイシアV、グレイシアVMAX(各2枚)
推しでありこのデッキの全ての始まり。どのレアリティもドヤ顔が最高に可愛いので見てほしい。
性能は耐久が上がった実質ザマゼンタV。技も素点150とVMAXにしては打点が正直心許ないですが、クイシュがあるのでVMAXの2パンにはそこまで困ることはありませんでした。
その上ベンチ1体に30点が意外と馬鹿にならず、使い込んでくると耐久しながらクイシュと共にダメージ調整していつの間にか追い詰める動きもできて強かったです。クイシュ20×2回+ダイツララ狙撃30で大抵のVも150点圏内になっていつでもしばけるようになりますしね
しかも最高に可愛い!!白馬との差別化は充分と言えるでしょう(力説)。
ザマゼンタと比べても、V・GXや非エク相手にそう易々とワンパンされないVMAXならではのHPの高さは何やかんや偉大と感じました。あと可愛いし(最重要)
ただやはり3エネ要求が少し重い分、大抵試合中1体出すのが精一杯。サイド落ちも考慮して2枚ずつに。
・スイクンV(3枚)
最強カードその1
メロン手張りで即技が打てる、今の環境ベンチはすぐ並ぶので大体打点も出る、手札が事故ってても俊足で裏工作さえ引けば脳内宇宙猫、それでいて取られるサイドは2枚だけという考えれば考えるほどぶっ壊れ。ミナキさんもストーカーしたくなる訳だ(?)
正直このカードがなければグレイシアデッキを究めるのは諦めていたまである。
・メッソン(4枚)、ジメレオン(4枚)、インテレオン(裏工作1枚/クイシュ2枚)
最強カードその2〜5
デッキの動きを極限まで安定させ、ダメカンばら撒きもしてくれる、果ては自らアタッカーにもなれる正真正銘のバケモン。インチキカードと言われがちだけど、いろんなカードをピン刺ししてあらゆるデッキにワンチャン抗える構築にできたのは間違いなくこの子達のおかげ。
欲を言えばサイド落ちケアで裏工作インテレオンをもう1枚入れたかったですね…。
・デデンネ
いつもの。ぶっちゃけこのデッキだと巻き込みたくないカードばっかりで博士すら0枚にしたんですが、サポ権使わずに水エネ切りながらメロンキバナ探しに行けたり、終盤でボスを探しに行けたりと保険としてはこの上ないカードでした。
とはいえ負け筋にもなるのでご利用は計画的に、なカードでもあります。
・ミュウ(ベンチバリア)
連撃ウーラオスとかクワガノンへの対策。ヨガループの餌にされるとか言ってる場合じゃない。そもそもコイツら環境にいなかったら別のカードに枠を割きたかったよホンマに
とはいえ技のダメカンばら撒きが思いの外優秀だったのと、最近はあなぬけのヒモの採用が増えてるのでいざという時の壁役にもなってくれました。ロンドの為に並べる時は全然あるという意味でも安易にクイボで切れない子。今からでもフュージョンの方とレギュレーションを入れ替えません?(暴論)
〜グッズ〜
・クイックボール(4枚)
説明不要の汎用カード。初動の安定とメロンの為の水エネ落としに必要なので4枚確定。
・ポケモン通信(1枚)、レベルボール(2枚)、進化のお香(3枚)
最初は各2枚ずつで回してましたが、通信で戻せるポケモンがないやんけっていう場面がたまにありました。とはいえデデンネの巻き込み防止も考慮して1枚だけ残しました。
代わりにジメインテは勿論、グレイシアも直接進化しやすい様にお香を3枚にしました。氷結覚醒は後1以外であまりしたくなかったので。
枠の都合上採用枚数がカッツカツになったので、後1マリィケアでお香は温存する等、必要な時に使える様にリソースマネージメントはかなり意識しました。
・たっぷりバケツ(2枚)
こちらも説明不要の水エネサーチカード。イメージするのは常に後1バケツクイボメロン(本番で実際にできたとは言ってない)
・あなぬけのヒモ(1枚)
元々入れ替えも1枚入れて計2枚にしていたのですが、そんなに使う場面がないと感じたこと、Uターンボードやマオスイもあるから何とかなるやろという結論に至ったので、相手の盤面に干渉できるヒモを残す形になりました。
・回収ネット(2枚)
裏工作の使い回し、バトル場にいる奴に使えば実質入れ替え、ダメカン乗ったミュウもいざとなれば逃せたりと書いてること以上に至れり尽くせりなカード。
一時期枠を詰めまくって1枚にしましたが、1枚と2枚とではデッキの回し方が圧倒的に違うと感じたので2枚に戻しました。
・ツールスクラッパー(1枚)
抜くか迷ったけどなんやかんや残した枠。雑に風船割るのは勿論、特に相手のスイクンのタフネスマントやフュージョンミュウでちょくちょく採用されるツールジャマーに刺さりました。
・友達手帳(1枚)
サポートの枠に悩んでいた時にふと天啓が降りた1枚。主にクイボ等で落としたり既に使ったボスの再利用、場合によってはキバナやマオスイの再利用にも使えたり、序中終盤全てにおいてサポ権の柔軟性が上がり無駄がなくなったように感じました。
裏工作と合わせれば実質バトルサーチャーになるのはバグ。
・タフネスマント(2枚)
ミュウが出てから「マントあってもどうせタブレットで落とされる」みたいな風潮もあり一時期1枚だけにしてました。
しかし何やかんや他の対面ではタフネススイクン2体を押し付けた方が強い、何よりミュウに対してもタフネススイクンにタブレットを吐かせて対グレイシアの要求を上げたい、というかそうでもしないとミュウには余計不利だという結論の元2枚採用に戻しました。
結局ミュウとはほぼ当たらずでしたが、それ以外ではタフネススイクン×2の圧力がやはり凄まじいアドバンテージを生み出してくれたと思います。
・Uターンボード(1枚)
実質無限に再利用できる点、デッキのポケモンの半数以上が1エネでうろちょろしやすいから問答無用の採用。レギュ落ちして欲しくないカードその1。
・リセットスタンプ(1枚)
親の顔より見たスタンプ。
〜サポート〜
・メロン(3枚)
説明不要のつよつよサポート。おばさんとか言った奴の首はブレイブキャリバーします。
4枚だと流石にダボつくのとキバナも入れたので3枚に落ち着きました。手帳あるから2枚でもいいんじゃね?と一瞬考えましたが初動の安定が何よりも大事なので踏みとどまりました。
・ボスの指令(2枚)
説明不要のトドメ札。途中まで強気に動く為3枚採用でしたが、友達手帳を入れるにあたって2枚に減らしました。
・マリィ(1枚)
ドロサポはほぼメロン、メロンのドローが3枚とは言えある程度は裏工作でどんどん掘れる、あとはボス等にサポ権使いたいと考えています。
ただいざという時の保険、相手の手札干渉もできるということで念の為1枚だけ採用しました。ちなみにマリィに盛るペコは推進派です。何とは言いませんが。
・マオ&スイレン(1枚)
レギュ落ちして欲しくないカードその2。グレイシアで戦う意味を見出してくれたと言っても過言ではないですね。
グレイシアを出して意表を突いた上更に耐久して更にプランを狂わせる、そんな動きを期待して入れてみましたが、思いの外刺さる相手にはとことん刺さったので入れて本当によかったと思ってます。
・キバナ(1枚)
最強カードその6。
実は使いこなせるか不安でつい最近試しに入れたカードでしたが、いざ使ってみたら想像の241億倍使いやすくてクッソ強いカードでした。そら(メロン+強化版裏工作みたいなカードが)そ(んなに強くない訳ないでしょ)うよ。
(本番では実現できませんでしたが)特にクワガノン対面、ウィークガードをスイクンに貼ってワンチャンス生み出す動きがこれ1枚で作れると気付いた時はキバナの女になりそうになった。わい男やけど。
〜スタジアム・エネルギー〜
・混沌のうねり(2枚)
雪道を許すな。絶対にだ。
・基本水エネルギー(6枚)、キャプチャーエネルギー(2枚)、ウィークガードエネルギー(1枚)
水エネはギリギリの枚数に。キャプチャーはグレイシアもスイクンも技に無色があることから採用しない理由はありませんでした。これも白馬と異なる利点だと思います。
ウィークガードがかなり諸説な枠でしたが、グレイシアの鋼弱点(ザシアンetc)、スイクンの雷弱点(クワガノン、サンダースetc)をワンチャン補うつもりで入れてました。キャプチャーとウィークガードの枚数を逆にしようかと血迷ったりもしましたが、大会実績のあるフォロワーさんとの練習時に相談したらキャプチャー2枚の方がいいと即答されたので留まりました。
〜採用を見送ったカード〜
・マーシャドー(リセットホール)
重度の雪道アレルギー故に入れようか検討しましたが、枠が無いのとうねりで割と何とかなったので不採用。
・フリージオ(カチカチロック)
対クワガノン最終兵器。ただそれ以外では腐る(裏工作とかは止められるけど)と感じたのと、突貫で使いこなせる気もしなかったので不採用。
・ユキメノコ(霜降らし)
進化時にメロンみたいなことができるカード。白馬グレイシアを組んでた時に使い勝手の良さは知ってるが故にすこーしだけ悩んだ。デッキ枠後5枚くれ。
・うねりの扇
ミュウ対策で一時期入れてた。連ウーとかにも刺さるっちゃ刺さるし。
ただそのミュウも扇対策で派生していったのと、中途半端な妨害・捲り札よりかは自分のやりたい動きをいかに安定して押し付けるかの方がいいと感じた為、結果的に抜きました。
・博士の研究
デデンネの項で述べたのとほぼ同じですが、ピン刺しカードが多い中で無闇にカードを巻き込むのはかーなーりきつい。保険用ドロサポはマリィに一任しました。
・エリカのおもてなし
つい最近まで入れてたカード。最近は盤面並べるデッキが多いのでカードは引きやすいが、マリィも5枚は引けるし手札干渉も出来るからやはり一任させて他に枠を割きました。
4.シティ当日のマッチング
1回戦 ミュウVMAX(先攻) 勝ち(3-0、相手サイド切れ)
いきなり不利対面でさてどうしたものかと考えてましたが、お相手まさかのベンチに全くポケモンが並ばず。ミュウでここまで事故るのは珍しいと思いつつも勝負は勝負なのでそのまま突破。
2回戦 クワガノン(先攻) 負け(4-6)
またもや不利対面。しかも裏工作が思ったより引けず、何とかグレイシアで奮闘。
2枚目のグレイシアVMAXがサイド落ちしてましたが、1体目のグレイシアが倒される直前にサイドから引けた時は「まだ諦めないで」と励ましてくれた気さえしました。自分が最高のデッキだと信じていた以上に、デッキのポケモン達も自分のことを信頼してくれたのかもしれません。
クイシュ2回乗せたミュウに回収ネットしないと負けのところまでは持ち込めましたが、ちゃんと回収された上に山彦ホーンでグレイシアVを呼び出されてクイシュ+エレキブラスターで負け。
3回戦 雷レックウザVMAX(後攻) 勝ち(6-5)
クワガノンVのグッズロックでひたすら何もできずにスイクンとメッソンを落とされる。コクワガタオオクワガタ揃って阻んできやがるとは………トルネードスローぶちかましたい。
ダメ元でボスでモココ呼んだら入れ替え札引かれずにようやく見えた隙の糸。その瞬間に脳内で(うおおおおおおおお!!!バケツ!クイボ!!メロン!!!)と叫び散らしてました。
グレイシアさえ立てばこちらのもの。しかしこの時点で試合時間が半分を切っていたので思考時間を削りながらの戦いに。壁として出てきたモココを倒し、クワガノンは超電磁砲をマオスイで受け流す。時間切れになり、後攻のエクストラターンに突入。この時点でレックウザ残HP150、クワガノンが40。レックウザをボスで呼び出す→クイシュをクワガノンに撃つ→ダイツララで5枚取り、大逆転勝利。
4回戦 白馬スイクン(後攻)勝ち(サレンダー)
今回はフォロワーさんと一緒に参加してましたがここに来てついに身内対面。
雪道はうねりで止めた(オリハルコンの意志)。相手スイクンをこちらのスイクンで倒しつつ後ろでグレイシアを安全着地。雪道で相殺されたうねりも2枚目を出して白馬をほぼ封じることに成功し、お相手投了。
5回戦 連撃ウーラオス(先攻) 負け(4-6)
キョダイレンゲキされつつもスイクンでウーラオスVMAX落とし、控えでグレイシアも準備万端、までは良かった。返しのお相手のターンにキバナから始まりクイシュ×2+ヨガループでこちらのベンチバリアミュウがKO、更に次のターンでもキバナ+連撃エネによるキョダイレンゲキでメッソンラインほぼ全滅。
怒涛の巻き返しに焦りながらもボスで勝ちのところまで追い詰める。しかしお相手が先にボスを引いて惜敗。
予選通過いけそう!という思いが出てきていただけに悔しさは否めませんが、持てる力は余すことなく出し切れたこと、その上でお相手の捲りがあまりにも見事だったので清々しい気持ちの方が勝りました。
5.感想
結果…3勝2敗 43人中11位
正直マッチ運によってはもっとボロ負けする覚悟もしていました。しかし今いろんなデッキが活躍・成績を残している点、その多様性が今回のシティにも反映されていたであろう点、加えてVMAX主体のデッキが多かった点もあり、勝ち越すことが出来たと思っています。負けた対面に関してもあと一歩までは追い詰めたので、デッキ構築も間違ってはいなかったんじゃないかなととても満足しています。
以前にも遊戯王やシャドバ、ドラクエライバルズとカードゲームはいくつか嗜む程度にはやっており、推しのカード・デッキテーマで楽しんだりはしていましたが、今回みたいに環境を考察して、練習も重ね、本気で推しと共に大会で上を目指したのは初めてでした。
だからこそ、入念に準備して全力を出し切れたからこそ、決勝には進めなかったものの「楽しかった」と心の底からそう思えました。ポケカを始めて良かった、これに行き着きます。沼にはめてくれた友人には感謝ですね。ただしムゲンダイナ、てめーはダメだ(トラウマ)
今後レギュ落ちまではジムバトル等に今のデッキで殴り込みつつ、新レギュ後のデッキもリモートで試していくつもりです。既にいくつか構想も練ってあります。
愛知CLも行こうぜ!と仲間内で話したりもしていますが、今後VSTARが蔓延る中でグレイシアを活躍させることができるか正直不安しかないです。もしかしたら他のガチデッキを握っているかもしれません。まぁ少しでもグレイシアに活躍の芽があれば組みますけどね!海外情報ですがグレイシアVSTARもいずれ出るっぽいですし。
6.おわりに
長々と語りましたがここまで読んで頂いた方々、練習に付き合ってくださった方々、アドバイスをくださった方々、応援や労いの言葉をくださった方々、大会で全力をぶつけてくださった方々全てに、そしてこんな自分を大会に導いてくれたポケモン達に心から感謝を。本当にありがとうございました。
大会やリモートなど、もしご一緒する機会がございましたら、その時は是非ともよろしくお願い致します!皆様のポケカライフに幸あれ!