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きままにおよぐジュゴンを布教してみる

 こんにちは。鷄麺です

 夏も本格的になりましたね。ポケカでは新弾ロストアビス、同時にゼラオラとデオキシスのハイクラスデッキが発売されました

 まさに今始め時と言っても過言ではないでしょう。しかし他にもデッキを組みたくなった時にいくつもの疑問が上がると思います

何を組もう?

強いデッキは何がある?

でもお高いのでしょう?


そんな疑問を一気に解決しうる、魔法の言葉を思い付きました


お前も気ままに泳がないか?


 ということで今回は新弾ロストアビスで登場した、きままにおよぐジュゴンを使ったデッキをご紹介したいと思います。とても楽しいデッキなので、よろしければ最後までご覧ください

§1.デッキレシピとコンセプト

 百聞は一見にしかず、ということでまずはデッキレシピが以下の通りです
 その後「ⅰ.基本的な立ち回り」「ⅱ.主なカードの採用理由」について話しますが、いきなり細かい話は難しい!という方はとりあえず「ⅰ」だけでもご覧ください🙏

ⅰ.基本的な立ち回り

 まず主な攻撃役となるのはこのジュゴンです。下の技「ひょうかいリターン」は場の水エネルギーを好きなだけ戻してその枚数×40ダメージを与えるので、沢山戻せばその分凄まじい攻撃力を発揮します。7枚戻せば280点でVSTARを、8~9枚戻せば320〜360点でVMAXすら一撃で仕留めることができます

 本来ならエネルギーは1ターンに1枚までしか手札から付けることができませんが、このケイコウオの特性「うみのばんそう」により、技「きままにおよぐ」を持つポケモンに水エネルギーを何枚でも付けることができるようになります

 あとはエネルギーを持ってくる方法ですが、ワタシラガの特性「わたはこび」とグッズ「たっぷりバケツ」を使って大量に持って来れるようにしています


 更にワタシラガの進化前であるヒメンカも非常に優秀で、エネルギー1つで使える技「なかまをよぶ」でたねポケモンを3体まで出すことができるので、比較的簡単に盤面を作ることができます

 つまりこのデッキの目指す動きとしては、


序盤はヒメンカの技でポケモンを並べる

ワタシラガやバケツで水エネルギーを大量に回収

ケイコウオの特性を使ってジュゴンに水エネルギーを付けまくる

ジュゴンの技で大ダメージ


というシンプルかつ豪快なものです


ⅱ.主なカードの採用理由

・ジュゴン/パウワウ(各4枚)
 このデッキのメインアタッカーであり、常に攻撃し続けるようにしたいので4枚ずつは確定

・ケイコウオ(2枚)
 3枚にしようかと考えましたが、比較的サーチしやすいのでサイド落ち考慮の2枚に
 その代わりサイドから他のカードも見れるヒスイのヘビーボールを採用

・ワタシラガ(3枚)/ヒメンカ(4枚)
 盤面に余裕がある時はワタシラガ3枚並べることもありますが、大抵は2枚のことが多いのでサイド落ちを考慮して3枚採用
 ヒメンカは前述の通り技「なかまをよぶ」が非常に強く、特に後攻1ターン目はこのポケモンでスタートしたいので4枚にしました。3枚でもいいと思いますがそこはお好みで

・マナフィ(1枚)
 特にパルキア対面で、輝くゲッコウガにワタシラガを2体同時に倒されるとほぼ詰みです。死んでもベンチは守りましょう。ボスからのキャンセルコロンはもう知らん

・クイックボール(3枚)/レベルボール(4枚)/進化のお香(4枚)
 中盤以降ジュゴンを立て続けるのがとにかく重要なので、それを持ってこれる進化のお香を最大数入れてます。レベルボールもジュゴン以外全てのポケモンに触れるので4枚です
 代わりにクイックボールは枠の都合上3枚にしました。ヒメンカの技で展開できるので大丈夫でしょう()

・ヒスイのヘビーボール(1枚)
 個人的にお気に入りのサーチカードなので入れてます。事実上5枚目のレベルボールとしても使えるのと、特にマナフィが必要な時にサイド落ちしてるとヤバいので回収手段はあったほうがいいと考えています

・たっぷりバケツ(2枚)
 高火力を出す上でかなりミソになると思っているカードです
 「ギフトエネやシロナ、シバで素引きしてあとはワタシラガで集めれば十分やろ」と、当初は入れてなかったのですが、素引きのエネルギー1枚より1枚でエネルギー2枚に化けるカードを引いたほうが効率がいいのでは?と気付いたので入れました
 その上で回してみるとやはりエネルギーの集まり方が段違いでした。タイミングを見極めてキープすることで、トドメを刺す時にしっかり仕事してくれます

・普通の釣り竿(2枚)
 主にジュゴンラインの回収手段となります。非V同士の対面になるとアタッカーを途切れさせないことが何より重要になるので使うタイミングは意外と考えどころ

・シロナ(4枚)/シバ(4枚)/マリィ(1枚)
 簡単に気絶しやすい非Vしかいないのと、できる限り手札に呼び込めるようにシロナとシバを最大枚数入れました。マリィは保険みたいな感じです

・トレーニングコート(2枚)
 クイボのコストで使ったりなどで1枚だけトラッシュに落としておいて、いざという時に回収してジュゴンの技の必要数を満たせるように、と入れました。最初は1枚にしていましたが、崩れたスタジアムが意外と苦しいので貼り替えやすいように2枚にしました
 雑に相手の動きを止められる雪道もアリかなと思います。これもお好みですかね

・水エネルギー(11枚)/ギフトエネルギー(4枚)
 とにかく水エネルギーを貼れる数が最重要なので、可能な限り投入

 そしてギフトエネルギー。これがデッキを安定させる上での革命の1枚です
 昨今のデッキには、サポートによるドロー以外にも手札を増やしたり、必要なパーツを集める手段が何かしら入っているデッキが多いです

 例を挙げると、

  • クロバットV、ビーダル等による追加ドロー

  • ミュウ(ふしぎなしっぽ)、キュワワーによる回収

  • ジメレオン、インテレオンの裏工作による実質確定サーチ

などと様々です。それに対して今回のデッキではそういった手段をギフトエネルギーが担ってくれます。付けているポケモンが技のダメージで気絶したら手札を7枚まで補充できるので、返しのターンに動きやすくなります

似たような効果を持つカードとして、しあわせタマゴがあります。あちらは道具なのでツールスクラッパーやロストスイーパーといった、比較的採用されやすいカードで対策されるのに対し、エネルギー対策カードで挙げられるクラッシュハンマーやうねりの扇はそこまで採用率はないと考えています
 技のダメージで気絶しないといけないのでそれ以外の方法(ダメカンを乗せる等)での気絶に弱い、あなぬけやボスでギフトエネルギーがついてないポケモンを狙うなどの対策があるにはありますが、多くの場合はドローが通せると思います


§2.本デッキの魅力

 このデッキの魅力は、非Vのポケモンが高火力をぶっ放してVポケモンをワンパンしうる、ロマンと爽快感に溢れたデッキである点がまず1つ
 盤面が整えばそれが実現するのも難しくはないですし、それをサポートするためのカードも可能な限り詰め込んだつもりです

 そして最大の利点は、非常に安く組めることだと考えています

 大抵の環境デッキは1万〜2万前後のものが多いですが、このデッキは大体7000円前後で組めます
(注:この記事を書いている時点の相場で計算してます)
 その上で、環境デッキにも張り合えるくらいのポテンシャルも秘めています。値段の割にはかなりのデッキパワーはあると思います
 

§3.弱点

 ここまでいいことばかり書いてきましたが、当然欠点もそれなりにございます

①若干安定性に欠ける
 基本的にギフトエネルギーやシロナ、シバのドローに依存している部分が大きいので、それで必要なカードを引けないと動きが止まって捲れない、という事態も起こることはどうしてもあります
 実際に使っててあったのは、ジュゴンに進化できずに攻撃ができない、エネルギーが若干足りずにワンパンできないとかですね

 ある程度は盤面の並べ方やワタシラガの特性を使うタイミングなどでケアすることもできますが、まぁ事故るときは事故るのがカードゲームの常ですから(達観)

②ボスの指令がやや刺さる
 

 一見非Vのデッキにとってボスを使うとアタッカーは残るのでさほどダメージは少ないように見えますが、このデッキでは場合によっては辛くなる時もあります。理由は主に以下の2つだと考えています

・ギフトエネルギーが回避される
 このデッキはいかにドロー数を増やして必要なパーツを集めるかが重要なので、それを避けてギフトエネルギーが付いてないポケモンを倒されると割と困るときは困ります

・ワタシラガを狙われるとエネルギー不足に陥る可能性が上がる
 上記に加えて、ワタシラガを呼ばれて倒されてしまうとエネルギーを持ってくる手段が1つ削られるので、結果的にエネルギーが足りずにワンパンができなくなる可能性が高くなります
 もちろん状況やこちらの手札によりけりですが、つまりギフトエネルギーが付いてないワタシラガを倒されることが一番事故率が高くなる、と個人的には考えています

③ベンチを複数削るカードに弱い
 例えば崩れたスタジアムやセイボリーのような、ベンチのポケモンを減らすカードを使われると、盤面の立て直しにターンを消費させられる可能性があります

 あとは輝くゲッコウガやゼラオラVSTAR、連撃ウーラオスのような、ベンチ複数体を狙えるポケモンですね
 こちらはマナフィで対策はできますが、逆にサイド落ち等で出せなければそのままサイド複数取り→立て直す間に更にサイドレース差が開いて逆転できなくなってしまいます

④ガラルマタドガス

ぶっちゃけ言います。こいつはマジで無理です

 特性「かがくへんかガス」により特性が全て止められるので、ケイコウオでエネルギーを沢山付けるどころかワタシラガでエネルギーを持ってくることすらできません
 この時点でまともに動けない上、技「バッドポイズン」による毒で倒されると、技のダメージで気絶しないと発動しないギフトエネルギーの効果は使えず、毒による気絶ではシロナやシバの気絶時効果も発動しないのでドローもまともにさせてくれません

 挙句の果てに進化前のドガースが自力で進化する技を持っているので、実質後攻1ターン目には特性が止められることもザラなのが厄介極まりないです。まさに天敵中の天敵と言えるでしょう
 強いて救いがあるとすれば、このポケモンがよく採用される悪タイプメインのデッキが現時点では少ないことでしょうか。もし当たったら事故だと思って諦めましょう()


 ちなみに特性ロックしてくるポケモンとしてこのエンペルトVもデッキによっては稀に見かけますが、こちらはルールを持つポケモンなので頂への雪道で対策は可能です。もしこのポケモンの採用が増えたら、スタジアムは雪道にするのも手です


§4.まとめ

 今回の話はこれにて以上となります。いかがでしたでしょうか?

 多少ムラはあるものの、環境に一石を投じる力を秘めていると思います
 少なくとも仲間内と対戦する時はもちろん、ジムバトルで使う分にも十分戦えますし、唐突な火力にアッと驚かせることもできて非常に楽しいデッキです
 あとはこのクソ暑い夏にも一石を投じる、清涼感のあるビジュアルやテーマであることもポイントと言えるかもしれません。こらそこ、シバとかいう暑苦しい見た目のカード入ってるとか言わない

 もし少しでも興味がございましたら、是非是非組んで遊んでみてください!

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