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補強は正義

結論から述べると、今オフの阪神は補強をしまくるべきだ。では、具体的にどのポジションの誰を補強すべきかについて述べていこうと思う。

ここまでの補強状況

昨オフには主に外国人の入退団が目立った。5番を打ったサンズと守護神スアレス、また二軍調整を続けながらも外国人枠の関係で出番の少なかったエドワーズも退団。また代わりに先発候補のウィルカーソンと守護神候補ケラーを獲得。両者ともまずまずの活躍を続けているが、サンズの穴は全く埋まっていないと言えるだろう。
本来ならロハスJrにこの穴埋めが期待されたが、昨季あれだけ打てなくて今季突然打てるようになるわけもなく、一軍と二軍を行ったり来たりする日々が続いている。

また日本人の補強としては、渡邉雄大(元ソフトバンク)を獲得。左のワンポイントだけでなく1イニングを任されることも増え、ここまで一軍に定着し安定した活躍を見せている。

ここまでである程度察した方もいるだろうが、投手陣が整備された一方で野手陣が全く改善されていないのだ。

そして今オフは偶然にも野手の補強候補がかなり多い。その中から誰が必要なのかを考えていきたい。また、ドラフト候補に関しては夏の県大会や甲子園などで目玉が変わる可能性があるのでここでは深くは言及しない。

FA

今オフFA権を所持する予定の選手

上記の選手たちが今オフFA権を行使できる予定の選手である。
まず、既にFAで移籍している西、丸、浅村は移籍の可能性は低いとみて、その他に獲得したい選手として以下の選手たちが挙げられる。

①西川龍馬

主にレフトを守る左の巧打者である。
毎年3割近い打率と2桁のホームランが期待できることから3番を任せられるような選手である。しかも西川は大阪出身ということもあり地元パワーも獲得への追い風となるだろう。
ただ、怪我による離脱が度々見られがちだが、レギュラーも固まっていないのでそんなことで獲得を回避している場合ではない。

②中村奨吾

攻守にわたりチームを引っ張るロッテの主将である。
主にセカンドを守りゴールデングラブ賞の経験もあり、また盗塁王の経験もあるなど脚力も魅力。また昨季は3割近い打率と2桁ホームランを達成するなどバッティングも魅力。今は主に3番を打っているが出塁率の高さを活かすためにも2番に置いても面白いだろう。セカンドも2年連続で活躍したことがない山本が主に守っていることもあり、もし来季結果残せなかったら…と考えた時のためにもぜひ補強しておきたいところ。岡田彰布や鳥谷敬と同じ早稲田大学出身で、もしこの2人が入閣したらそこも獲得の追い風になるかもしれない。

③森友哉

天才的なミート力とフルスイングが持ち味の日本屈指の打てる捕手。
今季はここまで骨折の影響もありあまり成績が伸びていないが、その他の年はほぼ3割近い打率を毎年キープし2桁近いホームランを記録。また年々守備も改善されてきており、今季はファンから「守備が上手くなった」との声も。総合力の非常に高い捕手であるといえる。
そんな森は大阪出身で、しかも阪神ファンだったと公言。また次期監督候補である今岡誠のファンでもあったとも明かしている。梅野や坂本といった正捕手候補が軒並み不調なのを考慮してもぜひ獲得したい選手だ。

④外崎修汰

パワーとスピードが持ち味のスーパーユーティリティ。
主にセカンドを守るが、かつて主にショートを守ったその実力を活かし、サード、レフト、ライトでも圧倒的な守備を見せる。また19年には26本塁打を放った経験もあり、パワフルなバッティングも魅力だ。しかし、その年以降2桁ホームランと打率.250を越えたことは無く、打撃にはここ数年苦しんでいる感があり、獲得の優先度はそこまで高くはない。外崎よりは中村奨吾を優先して獲得したいところだ。

その他

①筒香嘉智

現在はパイレーツに所属するかつての日本の4番。
打率もホームラン数も残せる圧倒的な打撃が持ち味。
19年までDeNAで4番・主将を兼務した大黒柱だったが、その後は渡米し色々なチームをさすらい続けている。
そんな筒香も今季は苦戦しておりいつ帰国してもおかしくない状況となっている。もちろんDeNAへの復帰が本筋だろうが、DeNAは現在メインポジションであるレフトとファーストが埋まっているのを考えると、地元関西出身の筒香にとってはレフトのレギュラーが決まらない阪神への移籍も1つ選択肢としてあるのではないだろうか。

②ウィーラー

巧みかつパワフルなバッティングが持ち味の助っ人。
元々は楽天の4番打者として活躍していたが、20年に鈴木大地の加入や茂木栄五郎のコンバートなどで出番が減少したのを見た巨人が獲得。本職の三塁に加え、左翼、一塁、二塁、右翼を守れるユーティリティーさも見せつけているが、今季は不調で二軍調整中。両翼のレギュラーにウォーカーとポランコ、また一塁のレギュラーにも復活した中田翔、三塁は不動の4番・岡本和真が守るなど出場機会も減ってきている。今オフあたりにもし自由契約になることなどがあれば、外野両翼や二塁、また一塁の2人目の候補としてウィーラーを獲得したい。

③大田泰示

FA権を仮に保持している場合の話である

昨年ノンテンダーFAとなった、球界屈指の外野手。
打率も.280前後を残せつつ、20本前後のアーチを広い広い札幌ドームで描くことが出来るパワーヒッターでありながらも、外野3ポジションをいずれも高水準で守れる守備力も魅力で、ゴールデングラブ賞の受賞経験も持つ。
そんな大田は昨オフにFA権を保持しながらも日本ハムに「ノンテンダーFA」という、言わば自由契約を言い渡され、DeNAに移籍。しかし、新天地でも若手の外野手が飽和していることや自身の怪我などで満足な出場機会を得られているとは考えにくい。となれば、もし昨オフの「ノンテンダーFA」の際にFA権を行使していない場合、FA移籍が可能である。そこで、外野手のレギュラー候補に乏しい阪神が手を挙げるべきではないか、と考えたのだ。この話が実現可能かは分からないが、もし実現可能ならぜひ獲得しておきたい選手である。

また、この他にも、ドラフトでは、打の山田健太(立大)や守の奈良間大己(立正大)といった即戦力の大型二塁手や、大型外野手の浅野翔吾(高松商)や「伊予のドカベン」こと兵頭英斗(大洲農)などの大型野手も高校生には多い。彼らはいずれも様々な球団が補強したいと考えているポジションなため、上記の補強などと上手く絡めて中長期的に勝てるようチーム編成に励んでもらいたい。

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